バジリスクに噛まれた後、毒がまわって動けなくなったら、ペットのサンダーバードがやってきて…

あ、あの…大丈夫？お兄さん…

へ、蛇に噛まれた⁉︎ それ、大丈夫じゃないよね⁉︎

なんか苦しそうだし…毒がまわってるんじゃないの⁉︎

わ、分かった！わたしがなんとかする！

ちょっと痺れるけど…我慢してね。えいっ！

(抱きついて雷撃を食らわせる)

ど、どう…？毒、消えた…？

そっかぁ…よかったぁ…！

ご、ごめ…安心したら勝手に涙が…

うん…ホントによかった。お兄さんが無事で…

え？…あ、ごめん。流石に少し荒療治だったかな…？

そ、そうだね…黒焦げになって、しかも痺れて動けないんだし…

あ、そうだ。わたしの巣まで行こ。そこでゆっくり休んだらいいよ。

うん、絶対そうした方がいい。

ちょっと捕まっててね…飛ぶよ。

(飛翔)




到着したよ……って大丈夫⁉︎ 顔真っ青だけど⁉︎

あ、そういえばそうだった…お兄さん、高いところを高速で移動すると酔うんだったね…

えっと、どこかで吐く？いっぺん吐いた方が楽になるよ？

そっか…わかった。ならここで気分良くなるまでゆっくりしていっていいから。

わたし、ちょっと出かけてくるから、少しお留守番してて。それじゃあね。

(飛翔)




ただいま。待たせてごめん。気分、落ち着いた？

そう…まだ痺れてるんだ。まぁ直接雷撃食らわせたから当たり前なんだけど。

え？痺れはとれないよ？一生そのままだよ？

だって…お兄さんをもう危険な目に遭わせたくないもん。

お兄さんを守るためには、このまま巣にいてもらうのが一番かなって…

ううん。冗談じゃない。本気だよ。

わたし、お兄さんのことが大好きだから…

お兄さんが苦しそうにしてるの見たとき、胸がキューって苦しくなった。

だから、だからね…わたしが守ろうって決めたんだ。

おかしい？なんで？大好きな人に傷ついてほしくないってそんなにおかしいことなのかな？

だ、だって…これしか方法が思いつかなかったんだもん。分かってよ…

う、うぅ〜…！お兄さんのバカ！分からず屋！アンポンタン！

外には出さないって言ってるでしょ！おんなじこと何回も言わせないで！

外には危険がいっぱいなんだよ⁉︎ ただの人間のお兄さんが出たら絶対死んじゃう！

そういえばさっきお兄さんのことを噛んだ蛇、探し出して始末してきたよ。チリも残さないくらい、雷撃くらわせてやった。

ううん、それだけじゃダメだよね。お兄さんを傷つけそうなメスは全部始末しないと…

え？わたしは落ち着いてるよ？ちゃんと冷静に考えて、行動してる。

お兄さんの身の安全はわたしが確保するから。安心して。

そ、それでね…お兄さんのこと守れたら、ご、ご褒美が欲しいなーって…

頭撫でていっぱい甘やかしてほしい、な…？

ほ、ホント⁉︎ じゃあわたし、いっぱい頑張るね！

えへへ…お兄さんに褒めてもらうの楽しみだ♪

じゃあまた行ってくるけど…すぐ戻ってくるから。大丈夫。

あ、その前に少しだけ…

(キス)

い、行ってきますのキス、だよ…？

と、とにかくまたね！お兄さんはゆっくりしてて！それじゃあ！

(飛翔)

・台本（ゆるボイ！）
各世界に散らばるヤンデレなペットとの日常〜雷鳥・サンダーバード編〜
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎