- 告白
- 嫉妬
- 片思い
- 少女
- 年下
- 傭兵
- ツンデレ
- ヤンデレ
- 媚薬
- 逆NTR
- 同僚
公開日2022年06月09日 22:50
更新日2022年06月09日 22:50
文字数
4254文字(約 14分11秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
女傭兵
視聴者役柄
傭兵
場所
某所
あらすじ
前編〜美少女傭兵との対峙〜
逃がし屋として傭兵稼業を営んでいた男の前に、美少女の傭兵が立ちはだかり、男は彼女との対決を余儀なくされたのだった…
中編〜美少女傭兵の救出〜
捕虜になった男は、少女からの尋問をものともせず、のらりくらりと躱す。そうこうしているうちに、彼女は緊急の任務に出かけてしまうが、その間に男は彼女の上司を丸め込んでいて…?
後編〜美少女傭兵の気持ち〜
新たに組織の一員となった男は少女とバディを組み、行動を共にする。彼女は男の惚気話にうんざりした様子を見せていたが、それは彼女の気持ちが男の方に向いていたからでもあって…?
逃がし屋として傭兵稼業を営んでいた男の前に、美少女の傭兵が立ちはだかり、男は彼女との対決を余儀なくされたのだった…
中編〜美少女傭兵の救出〜
捕虜になった男は、少女からの尋問をものともせず、のらりくらりと躱す。そうこうしているうちに、彼女は緊急の任務に出かけてしまうが、その間に男は彼女の上司を丸め込んでいて…?
後編〜美少女傭兵の気持ち〜
新たに組織の一員となった男は少女とバディを組み、行動を共にする。彼女は男の惚気話にうんざりした様子を見せていたが、それは彼女の気持ちが男の方に向いていたからでもあって…?
本編
【前編〜美少女傭兵との対峙〜】
(舌打ち)
逃がした…アイツ、すばしっこいわね…
(無線)
あー、はい。あたしです。
一匹逃がしてしまいました。すみません。
はい…とりあえず一旦そっちに戻っていいですか?
帰ったらすぐミーティングですね。了解です。
〜以下、同僚(先輩)との会話〜
さて…残党狩りはこんなもんかしら。
えぇ、あらかた潰したと思います。さっさと上に報告して…
(轟音)
ッ⁉︎ な、なに⁉︎
まだ残ってたの⁉︎ それとも新手⁉︎
もー!今日は早く片付いたと思ったのに!
分かってます!すぐ向かいましょう!
あっ…アイツ…!
えぇ、このあいだあたしが逃がした奴です。今度こそとっちめてやる…!
先輩は応援の要請を!アイツはあたしがやります!
大丈夫です。伊達に鬼上司に鍛えられてませんので。
はい、よろしくお願いします!
〜以下、主人公との会話〜
ちょっとそこのゴロツキ。さっきここ爆破したのアンタ?
へ〜…ずいぶん舐めた真似してくれるじゃない。どこの誰に雇われてんの?まぁ何となく想像はつくけど。
(舌打ち)
ヘラヘラしちゃって…キモいのよ。つか、馴れ馴れしく話しかけないでくれる?敵のくせに。
は?なに?誘い出したって言いたいわけ?
ふーん…さっきとっ捕まえた連中以外にも残ってたのがいたんだ。
で、アンタはそいつらを逃がすためにわざと囮を買って出たってわけね。
殊勝な心がけだけど…たった一人でどうするつもり?こっちはこれから応援が来るけど?
うっざ…!その余裕かました態度、今すぐぶっ潰してやる…!覚悟しなさい!
はぁはぁ…大口叩くだけはあるんだ…生意気。
やっぱあの時仕留め損ねたのは痛かったわね…
覚えてるに決まってるでしょ。あたし、ターゲットは逃がさない主義だから。
次会ったら絶対、仕留めるって決めてた。アンタの情報だってちゃんと仕入れてきたし。
アンタ、主に味方を逃がすのが得意なんだっけ?
そ、逃がし屋っていうんだ。聞いたことはあるわ。
えぇ、納得したわ。自分が強くなきゃ、味方を逃がすなんてできないものね。
だったら尚更アンタのこと、とっ捕まえなくちゃね。
当たり前でしょ。逃がした連中の居場所、知ってるのよね?だったら、見逃すわけないじゃない。
えぇ…お望みどおり、ボコボコにしてあげるっ!
【中編〜美少女傭兵の救出〜】
ねぇ…いつまでそうやって話逸らすつもり?
アンタ、今の自分の立場分かってる?捕虜なのよ?
捕虜は捕虜らしく、聞かれたことにだけ答えなさい。
あぁ、もう!うるさい!アンタと奥さんの惚気話なんて興味ないのよ!
大体、あたしに負けた分際で生意気なのよ!
う、うっさい!たしかに一対一で勝ったわけじゃないけど!でも勝ちは勝ちなんだから!
(舌打ち)
らちがあかないわね…!何すれば口割るのよ…!
(着信)
はい……あ、分かりました。すぐ準備して向かいます。
ちょっと緊急の仕事が入ったから、アンタの相手はあとでしてあげる。ちょっとだけ待ってなさい。
…?なによ、だからアンタの相手はあとでって…
ふん…余計なお世話よ。あたしは女である前に傭兵なんだから。
負け犬のアンタ如きに心配される筋合いはないわ。それじゃあね。
最悪…なんでこんなとこでみんなとはぐれるのよ…
このアジト、なんか構造が複雑だし…どうやったら出られるわけ?
通信も繋がらないし…完璧に迷子じゃない…
な、何よ…泣いてなんか、いないんだから…
へっ…?な、なんでアンタがここに⁉︎
は、はぁっ⁉︎ こっち側に寝返ったって…変わり身早すぎでしょ!なんで⁉︎
お金、ね……まぁそうよね。普通は給料が高い方に雇われるわよね…
でもだからって、釈放されるの早すぎじゃない?
ましてや、いきなり任務に駆り出されるなんて…
…ふーん。要するにうちの上司を丸め込んだんだ。その胡散臭い口調で。
あっそ…あの鬼上司、アンタの力を試そうとしてんのね。
でも何であたしの居場所が分かったのよ?ここ、かなり複雑よ?
えっ…嘘⁉︎ いつのまに⁉︎
ほ、ホントだ…こんなとこに発信器が…
てことはアンタ、あたしの身体に触れたわね!この変態!
あっ、ちょっと待ちなさいよ!あたしを置いてくな!
…?どうしたのよ?急に立ち止まって…
えっ…何あれ…自立型兵器?しかもあんなにたくさん…
こんな狭い通路で一斉射撃されたら…!
と、突破するって…無理よ!数が多すぎる!
一旦引いて別の道を探した方が…!
…ッ!それはそうだけど、でも!
ぐっ…分かったわよ。そこまで言うならアンタに任せる。
一回ぶちかますから、ちゃんとやることやりなさいよ?
オッケ…いくわよ、一、二の、三!
はぁはぁ…あー、もう!死ぬとこだったじゃない!
無茶だって言ったのに!まったくもう!
…え?ア、アンタ…どうしたのよ、その出血…
あ……そっか。あたし、一瞬だけ回避遅れたから…アンタが庇って…
縁起でもないこと言うな!まだ雇われたばっかでしょーが!
こんなとこで死ぬなんて許さないわよ…!
それにウチの組織に来たんなら、アンタはあたしの後輩。
これからいっぱい、こき使ってやるんだから…!
そうよ…あたしはアンタの先輩。先輩命令には従ってもらうから…!
止まれ…止まってよ…!
こんなに血流れたら、コイツの身体保たないでしょ…!
死なせない…絶対に死なせてあげないんだからっ!
起きた?おはよ。
こっち来てからの初仕事終わってグースカ寝てるとか、何考えてんの?
…三日。あれから三日も経ってんのよ。サボりすぎ。
謝るくらいなら、最初から無茶すんな…バカ。
分かってるわよ…あたしのせいよ。アンタがこんな怪我したのは…
ごめんなさい…そもそもあたしがあんなとこで迷ってなきゃ、アンタだってこんな目には…
ち、違うって何よ…あたしのせいなんだから、謝るのは当然でしょ?
……なに?慰めてくれんの?余計なお世話なんだけど。
でも、ありがと。助けてくれて。
はっ?キス?なんでアンタなんかにそんなことしなくちゃいけないのよ⁉︎
大体アンタ、奥さんいるんでしょ⁉︎ そんなこと言っていいわけ⁉︎
冗談……ま、まぁそうよね。本気でキスなんてねだったら、即刻撃ち殺してたわ。
それじゃああたし、まだ仕事残ってるから。
うん…またお見舞いには来てあげる。せいぜい安静にしてなさい。
【後編〜美少女傭兵の気持ち〜】
お疲れ様。今日も助かったわ、ありがと。
は?あたしだってお礼くらい言えますけど?バカにしてんの?
う…頭撫でて誤魔化すな!ていうか、髪が乱れるでしょ!
ったく…ちょっとお礼言われたぐらいで、すぐ調子乗るんだから…
え、もう帰んの?いつもより早くない?
あ、そう…今日、奥さんの誕生日なんだ…
ち、違うから!一緒に祝いたいとか一言も言ってないでしょ!
なんで逆ギレ⁉︎ もー、付き合ってらんない!
あたし、上司に任務の報告するから!
アンタはとっとと帰って、奥さんとイチャついてろ、バーカ!
なによ…口を開けば、すぐ俺の嫁さんが〜って…
オンの時はキビキビ動いてて、そこそこカッコいいのに…
オフになった途端、奥さんとの惚気話ばっかり…
あたしとだって、たくさん任務で一緒に動いてるくせに…
あーあ!なんかつまんない!ムカつくムカつく!
たまにはあたしにだって、何か言ってくれればいいのに…バカ…
(インターホン)
誰よ、こんな休日に…
はいはーい…今開けまーす…
…って、アンタ⁉︎ なんであたしん家に…⁉︎
はっ?言いたいことって何…?
え、えぇ…上がっていいけど。どうぞ…
そ、それで…?わざわざ休日に訪ねてきてあたしに言いたいことって…?
き、緊張なんてしてないわよ!いいからさっさと言いなさい!
………は?え、は?
…ねぇ、アンタ。言いたいことって、もしかしなくてもいつもの惚気話?
ふーん…そうなんだ…誕生日の奥さんの笑顔が可愛すぎて、ねぇ…
うん、たしかに。奥さんの笑顔は綺麗だと思う。アンタには勿体無いくらい。
…お茶、淹れ直してくる。少し待ってなさい。
お待たせ。はい、どーぞ。
…なに?あたしがお茶に何か仕込んだって言いたいの?
よく気づいたわね。さすが百戦錬磨の傭兵。
はい、薬が入ってない方のお茶。そっちでも飲んだら?
…かかったわね、バカが。
(媚薬入りのお茶を口移し)
ふん…脇が甘いのよ、逃がし屋くん。
まさか口移しされるなんて思ってもみなかったでしょ。
そうよ…アンタはすでに網にかかった魚。あたしからは逃れられない。
(押し倒す)
一応聞くけど、あたしに押し倒される心当たりある?
ふーん…ないんだ。チャラい風なのに、女心には鈍感なんだね。アンタって。
あたしさ…多分今、めっちゃ嫉妬してる。アンタの奥さんに。
最初はただの惚気でうざかっただけだけど…
今はこう、なんて言うかな…ドス黒いものが胸のあたりに溜まってる感じ。
アンタの惚気話聞けば聞くほど、それが溜まっていってんのが分かってさ…
そうよ…認めんのは癪だけど、アンタのこと好きになってんだと思う。
最初はただの敵で、あたしの獲物でしかなくて…
だけど、途中で捕虜から仲間になって…アンタに助けられた。
それからバディ組んで、一緒に動くようになって…
相変わらず惚気はウザかったけど、仕事の時は誰よりも頼りになって…後ろからいつもあたしを助けてくれた。
分かってるわよ。アンタは自分のやるべき仕事をこなしただけ。
チョロいわよね、あたしって…ちょっと助けられただけで、こんなチャラ男に堕とされるんだから…
嫌よ。考え直すなんてあり得ない。ていうか無理。
恋なんてただの一過性の熱病みたいなものなのに…そうだって分かってるのに…!
それなのにもう、抑えが効かないのよ…!
アンタが奥さんの話するたびに、奥さんだけじゃなくて、いつも隣にいるあたしを見てほしいって、そう思うようになって…!
今日はわざわざ家まで来てくれたから、特別何かあるのかなって勝手に期待して…!
結局、アンタはいつもの惚気話しに来ただけだった…
期待したあたしがバカみたいじゃない…!この気持ちにどう責任取ってくれんのよ…!
…媚薬、キツイでしょ?それ、元々ハニートラップで使う予定だったやつだから。
そ、任務用の媚薬。ホントは私用で使っちゃいけないんだけどね。
でもアンタ相手に手加減は必要ないと思って。
観念しなさい。前にも言ったけどあたし、ターゲットは逃がさない主義だから。
ふふっ…残念ね。アンタ、他人は逃がせるのに、自分自身は逃がせないんだ。
アンタの幸せな夫婦生活はもう終わり。今この場で、あたしが終わらせてあげる。
これからはあたしがアンタの隣にいる。仕事でもプライベートでもね。
そういえばアンタ…いつも冗談めかしてあたしのこと、可愛いって言ってくれてるわよね?
今度はそれ、心の底から言わせてあげる。
そのために…まずはお互い、身体で愛し合おっか?
ふふっ、ダーメ♪勘弁してあげない♪
ここまで好きにさせたんだから、責任取りなさいよ。
アンタのいるべき場所は、もうあたしの隣だって決まってるから。
死ぬほど愛してあげる…あたしだけの恋人くん♪ あははっ♪
(舌打ち)
逃がした…アイツ、すばしっこいわね…
(無線)
あー、はい。あたしです。
一匹逃がしてしまいました。すみません。
はい…とりあえず一旦そっちに戻っていいですか?
帰ったらすぐミーティングですね。了解です。
〜以下、同僚(先輩)との会話〜
さて…残党狩りはこんなもんかしら。
えぇ、あらかた潰したと思います。さっさと上に報告して…
(轟音)
ッ⁉︎ な、なに⁉︎
まだ残ってたの⁉︎ それとも新手⁉︎
もー!今日は早く片付いたと思ったのに!
分かってます!すぐ向かいましょう!
あっ…アイツ…!
えぇ、このあいだあたしが逃がした奴です。今度こそとっちめてやる…!
先輩は応援の要請を!アイツはあたしがやります!
大丈夫です。伊達に鬼上司に鍛えられてませんので。
はい、よろしくお願いします!
〜以下、主人公との会話〜
ちょっとそこのゴロツキ。さっきここ爆破したのアンタ?
へ〜…ずいぶん舐めた真似してくれるじゃない。どこの誰に雇われてんの?まぁ何となく想像はつくけど。
(舌打ち)
ヘラヘラしちゃって…キモいのよ。つか、馴れ馴れしく話しかけないでくれる?敵のくせに。
は?なに?誘い出したって言いたいわけ?
ふーん…さっきとっ捕まえた連中以外にも残ってたのがいたんだ。
で、アンタはそいつらを逃がすためにわざと囮を買って出たってわけね。
殊勝な心がけだけど…たった一人でどうするつもり?こっちはこれから応援が来るけど?
うっざ…!その余裕かました態度、今すぐぶっ潰してやる…!覚悟しなさい!
はぁはぁ…大口叩くだけはあるんだ…生意気。
やっぱあの時仕留め損ねたのは痛かったわね…
覚えてるに決まってるでしょ。あたし、ターゲットは逃がさない主義だから。
次会ったら絶対、仕留めるって決めてた。アンタの情報だってちゃんと仕入れてきたし。
アンタ、主に味方を逃がすのが得意なんだっけ?
そ、逃がし屋っていうんだ。聞いたことはあるわ。
えぇ、納得したわ。自分が強くなきゃ、味方を逃がすなんてできないものね。
だったら尚更アンタのこと、とっ捕まえなくちゃね。
当たり前でしょ。逃がした連中の居場所、知ってるのよね?だったら、見逃すわけないじゃない。
えぇ…お望みどおり、ボコボコにしてあげるっ!
【中編〜美少女傭兵の救出〜】
ねぇ…いつまでそうやって話逸らすつもり?
アンタ、今の自分の立場分かってる?捕虜なのよ?
捕虜は捕虜らしく、聞かれたことにだけ答えなさい。
あぁ、もう!うるさい!アンタと奥さんの惚気話なんて興味ないのよ!
大体、あたしに負けた分際で生意気なのよ!
う、うっさい!たしかに一対一で勝ったわけじゃないけど!でも勝ちは勝ちなんだから!
(舌打ち)
らちがあかないわね…!何すれば口割るのよ…!
(着信)
はい……あ、分かりました。すぐ準備して向かいます。
ちょっと緊急の仕事が入ったから、アンタの相手はあとでしてあげる。ちょっとだけ待ってなさい。
…?なによ、だからアンタの相手はあとでって…
ふん…余計なお世話よ。あたしは女である前に傭兵なんだから。
負け犬のアンタ如きに心配される筋合いはないわ。それじゃあね。
最悪…なんでこんなとこでみんなとはぐれるのよ…
このアジト、なんか構造が複雑だし…どうやったら出られるわけ?
通信も繋がらないし…完璧に迷子じゃない…
な、何よ…泣いてなんか、いないんだから…
へっ…?な、なんでアンタがここに⁉︎
は、はぁっ⁉︎ こっち側に寝返ったって…変わり身早すぎでしょ!なんで⁉︎
お金、ね……まぁそうよね。普通は給料が高い方に雇われるわよね…
でもだからって、釈放されるの早すぎじゃない?
ましてや、いきなり任務に駆り出されるなんて…
…ふーん。要するにうちの上司を丸め込んだんだ。その胡散臭い口調で。
あっそ…あの鬼上司、アンタの力を試そうとしてんのね。
でも何であたしの居場所が分かったのよ?ここ、かなり複雑よ?
えっ…嘘⁉︎ いつのまに⁉︎
ほ、ホントだ…こんなとこに発信器が…
てことはアンタ、あたしの身体に触れたわね!この変態!
あっ、ちょっと待ちなさいよ!あたしを置いてくな!
…?どうしたのよ?急に立ち止まって…
えっ…何あれ…自立型兵器?しかもあんなにたくさん…
こんな狭い通路で一斉射撃されたら…!
と、突破するって…無理よ!数が多すぎる!
一旦引いて別の道を探した方が…!
…ッ!それはそうだけど、でも!
ぐっ…分かったわよ。そこまで言うならアンタに任せる。
一回ぶちかますから、ちゃんとやることやりなさいよ?
オッケ…いくわよ、一、二の、三!
はぁはぁ…あー、もう!死ぬとこだったじゃない!
無茶だって言ったのに!まったくもう!
…え?ア、アンタ…どうしたのよ、その出血…
あ……そっか。あたし、一瞬だけ回避遅れたから…アンタが庇って…
縁起でもないこと言うな!まだ雇われたばっかでしょーが!
こんなとこで死ぬなんて許さないわよ…!
それにウチの組織に来たんなら、アンタはあたしの後輩。
これからいっぱい、こき使ってやるんだから…!
そうよ…あたしはアンタの先輩。先輩命令には従ってもらうから…!
止まれ…止まってよ…!
こんなに血流れたら、コイツの身体保たないでしょ…!
死なせない…絶対に死なせてあげないんだからっ!
起きた?おはよ。
こっち来てからの初仕事終わってグースカ寝てるとか、何考えてんの?
…三日。あれから三日も経ってんのよ。サボりすぎ。
謝るくらいなら、最初から無茶すんな…バカ。
分かってるわよ…あたしのせいよ。アンタがこんな怪我したのは…
ごめんなさい…そもそもあたしがあんなとこで迷ってなきゃ、アンタだってこんな目には…
ち、違うって何よ…あたしのせいなんだから、謝るのは当然でしょ?
……なに?慰めてくれんの?余計なお世話なんだけど。
でも、ありがと。助けてくれて。
はっ?キス?なんでアンタなんかにそんなことしなくちゃいけないのよ⁉︎
大体アンタ、奥さんいるんでしょ⁉︎ そんなこと言っていいわけ⁉︎
冗談……ま、まぁそうよね。本気でキスなんてねだったら、即刻撃ち殺してたわ。
それじゃああたし、まだ仕事残ってるから。
うん…またお見舞いには来てあげる。せいぜい安静にしてなさい。
【後編〜美少女傭兵の気持ち〜】
お疲れ様。今日も助かったわ、ありがと。
は?あたしだってお礼くらい言えますけど?バカにしてんの?
う…頭撫でて誤魔化すな!ていうか、髪が乱れるでしょ!
ったく…ちょっとお礼言われたぐらいで、すぐ調子乗るんだから…
え、もう帰んの?いつもより早くない?
あ、そう…今日、奥さんの誕生日なんだ…
ち、違うから!一緒に祝いたいとか一言も言ってないでしょ!
なんで逆ギレ⁉︎ もー、付き合ってらんない!
あたし、上司に任務の報告するから!
アンタはとっとと帰って、奥さんとイチャついてろ、バーカ!
なによ…口を開けば、すぐ俺の嫁さんが〜って…
オンの時はキビキビ動いてて、そこそこカッコいいのに…
オフになった途端、奥さんとの惚気話ばっかり…
あたしとだって、たくさん任務で一緒に動いてるくせに…
あーあ!なんかつまんない!ムカつくムカつく!
たまにはあたしにだって、何か言ってくれればいいのに…バカ…
(インターホン)
誰よ、こんな休日に…
はいはーい…今開けまーす…
…って、アンタ⁉︎ なんであたしん家に…⁉︎
はっ?言いたいことって何…?
え、えぇ…上がっていいけど。どうぞ…
そ、それで…?わざわざ休日に訪ねてきてあたしに言いたいことって…?
き、緊張なんてしてないわよ!いいからさっさと言いなさい!
………は?え、は?
…ねぇ、アンタ。言いたいことって、もしかしなくてもいつもの惚気話?
ふーん…そうなんだ…誕生日の奥さんの笑顔が可愛すぎて、ねぇ…
うん、たしかに。奥さんの笑顔は綺麗だと思う。アンタには勿体無いくらい。
…お茶、淹れ直してくる。少し待ってなさい。
お待たせ。はい、どーぞ。
…なに?あたしがお茶に何か仕込んだって言いたいの?
よく気づいたわね。さすが百戦錬磨の傭兵。
はい、薬が入ってない方のお茶。そっちでも飲んだら?
…かかったわね、バカが。
(媚薬入りのお茶を口移し)
ふん…脇が甘いのよ、逃がし屋くん。
まさか口移しされるなんて思ってもみなかったでしょ。
そうよ…アンタはすでに網にかかった魚。あたしからは逃れられない。
(押し倒す)
一応聞くけど、あたしに押し倒される心当たりある?
ふーん…ないんだ。チャラい風なのに、女心には鈍感なんだね。アンタって。
あたしさ…多分今、めっちゃ嫉妬してる。アンタの奥さんに。
最初はただの惚気でうざかっただけだけど…
今はこう、なんて言うかな…ドス黒いものが胸のあたりに溜まってる感じ。
アンタの惚気話聞けば聞くほど、それが溜まっていってんのが分かってさ…
そうよ…認めんのは癪だけど、アンタのこと好きになってんだと思う。
最初はただの敵で、あたしの獲物でしかなくて…
だけど、途中で捕虜から仲間になって…アンタに助けられた。
それからバディ組んで、一緒に動くようになって…
相変わらず惚気はウザかったけど、仕事の時は誰よりも頼りになって…後ろからいつもあたしを助けてくれた。
分かってるわよ。アンタは自分のやるべき仕事をこなしただけ。
チョロいわよね、あたしって…ちょっと助けられただけで、こんなチャラ男に堕とされるんだから…
嫌よ。考え直すなんてあり得ない。ていうか無理。
恋なんてただの一過性の熱病みたいなものなのに…そうだって分かってるのに…!
それなのにもう、抑えが効かないのよ…!
アンタが奥さんの話するたびに、奥さんだけじゃなくて、いつも隣にいるあたしを見てほしいって、そう思うようになって…!
今日はわざわざ家まで来てくれたから、特別何かあるのかなって勝手に期待して…!
結局、アンタはいつもの惚気話しに来ただけだった…
期待したあたしがバカみたいじゃない…!この気持ちにどう責任取ってくれんのよ…!
…媚薬、キツイでしょ?それ、元々ハニートラップで使う予定だったやつだから。
そ、任務用の媚薬。ホントは私用で使っちゃいけないんだけどね。
でもアンタ相手に手加減は必要ないと思って。
観念しなさい。前にも言ったけどあたし、ターゲットは逃がさない主義だから。
ふふっ…残念ね。アンタ、他人は逃がせるのに、自分自身は逃がせないんだ。
アンタの幸せな夫婦生活はもう終わり。今この場で、あたしが終わらせてあげる。
これからはあたしがアンタの隣にいる。仕事でもプライベートでもね。
そういえばアンタ…いつも冗談めかしてあたしのこと、可愛いって言ってくれてるわよね?
今度はそれ、心の底から言わせてあげる。
そのために…まずはお互い、身体で愛し合おっか?
ふふっ、ダーメ♪勘弁してあげない♪
ここまで好きにさせたんだから、責任取りなさいよ。
アンタのいるべき場所は、もうあたしの隣だって決まってるから。
死ぬほど愛してあげる…あたしだけの恋人くん♪ あははっ♪
クレジット
ライター情報
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台本の創作は自由にやらせてもらっております。よろしくお願いします。
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