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公開日2022年06月15日 11:21
更新日2022年06月15日 11:21
文字数
1855文字(約 6分11秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
人型兵器
視聴者役柄
人間の男
場所
某所
あらすじ
冒険家になるという夢を叶えるため、組織を無断で抜け出した男を、彼の元従者である人型兵器(美女)が追ってきて…?
本編
見つけましたよ、マスター。
はい。マスターを連れ戻すように、組織から命令を受けて来ました。
大人しく投降するというのであれば、武力行使は行いませんが。
そうですか…ならば致し方ありません。
マスター…組織の命により、貴方を拘束します。どうかお覚悟を。
……マスター。人を勝手に殺さないでいただけますか?
(起き上がる)
いいえ、効いてはいるみたいです。
ご存知の通り、わたしは兵器ですので、痛覚というものがありません。
ただし、自分でも気づかないうちに死んでしまっては困るので、ダメージ量は本部でオペレーターがコントロールしてくれています。
はい。まだまだ戦闘に支障はないようです。
相変わらずマスターは勇ましいですね。
たしかにマスターの戦闘力は驚愕に値するものがありますが…勝敗は戦闘力だけで決まるものではありませんよ。
……そろそろ効いてくる頃ではありませんか?
はい。先ほど負ったかすり傷……そこから神経毒が侵入しているはずです。
遅効性の毒ですので、効いてくるには時間がかかりますが、効果は絶大です。
抗体を持たないお身体では、動くのも厳しいのではありませんか?
卑怯?何をおっしゃいます。戦いに卑怯もクソもないと前に言ったのはどこのどなたですか?
はい。マスターが組織に属していた頃、わたしに言ってくれた言葉です。
分かりませんか?組織がマスターを連れ戻そうとする理由…
はい、その通りです。組織の現トップ…マスターの幼馴染様は貴方を大層必要としておられます。
そしてこのわたしにも、マスターは必要です。
兵器として完成したわたしを、貴方はご自分の道具として扱ってくれることを約束してくれました。
それだけではありません。マスターはこのわたしに愛情をたくさん注いでくださいました。
そうです。兵器でしかなかったわたしに、愛を教えてくれたのがマスター…貴方なんですよ?
人を好きになるという感情…これのおかげでわたしは兵器としても、人間としても生きられるようになりました。
ですから…わたしはマスターに恩返しがしたいんです。
そのためには…マスターにはわたしのそばにいてもらう必要があります。
もう一度従者として、貴方にお仕えすることをお許しください。
…断るということは、それはわたしへの宣戦布告とみなしてよろしいですか?
かしこまりました。マスターはわたしからの愛より、ご自分の自由を選ぶということですね。
でしたら、加減は必要ありませんね。
戦闘時の出力を先ほどの10倍に引き上げました。
それでは任務を続行します…マスター、お覚悟を。
マスター…お目覚めになられましたか?
はい。今はマスターをわたしの膝の上で寝かせております。俗にいう膝枕というやつです。
はい…マスターが頑強に抵抗してくれたおかげで、わたしもしばらく移動が不可能になりました。足も取れてしまいましたし…
ダメージ量もどうやら、機能停止寸前まで叩き込まれたようですので、今はわたしも小休止中です。
もうすぐ応援が到着しますので、今しばらくお待ちください。
…懐かしいですね。任務を終えた後、マスターにはこうしてよく膝枕していたものです。
はい。初めてマスターに膝枕した時も、こんなふうに雨が降っていました。
…マスター。どうして組織から逃げ出したのですか?
わたしや組織のことが嫌いになったのですか?
…夢?それはなんの…?
冒険家、ですか…
それになって、世界中を飛び回りたくなった…そう仰るのですね?
マスター…唐突ですが、今のわたしの気持ち、わかりますか?
胸のあたりがキュっと締め付けられるような感じがして…少し苦しいです。
マスターが組織を無断で抜け出してから、ずっとこの苦しさを感じてきました。
これがきっと「寂しい」という感情なのですね…
組織の命に従って、というだけではありません。
わたしはマスターのそばにいたかったんだと…貴方にお仕えすることが何よりの幸せだったのだと、そう気づいたんです。
わたしは高性能な兵器だと自負しておりますが…心のダメージ量だけは、外からの調整は効かないようです。
ですから…どうかご自分の夢をあきらめて、わたしと共にいてください。
もしマスターが望むのであれば…ソウイウコトもして差し上げますよ?
身体でのご奉仕も、マスター相手なら全く問題ございませんので。
そろそろ応援が来る頃ですね…二人きりの時間ももうすぐ終わりです。
少しだけ、わたしのわがままを聞いてもらってよろしいですか?
…マスターの唇、いただきますね。
(キス)
お分かりいただけましたか?これが今のわたしの気持ちです。
これからもわたしと共に同じ道を歩んでいきましょう。
マスター…改めてよろしくお願いしますね。
はい。マスターを連れ戻すように、組織から命令を受けて来ました。
大人しく投降するというのであれば、武力行使は行いませんが。
そうですか…ならば致し方ありません。
マスター…組織の命により、貴方を拘束します。どうかお覚悟を。
……マスター。人を勝手に殺さないでいただけますか?
(起き上がる)
いいえ、効いてはいるみたいです。
ご存知の通り、わたしは兵器ですので、痛覚というものがありません。
ただし、自分でも気づかないうちに死んでしまっては困るので、ダメージ量は本部でオペレーターがコントロールしてくれています。
はい。まだまだ戦闘に支障はないようです。
相変わらずマスターは勇ましいですね。
たしかにマスターの戦闘力は驚愕に値するものがありますが…勝敗は戦闘力だけで決まるものではありませんよ。
……そろそろ効いてくる頃ではありませんか?
はい。先ほど負ったかすり傷……そこから神経毒が侵入しているはずです。
遅効性の毒ですので、効いてくるには時間がかかりますが、効果は絶大です。
抗体を持たないお身体では、動くのも厳しいのではありませんか?
卑怯?何をおっしゃいます。戦いに卑怯もクソもないと前に言ったのはどこのどなたですか?
はい。マスターが組織に属していた頃、わたしに言ってくれた言葉です。
分かりませんか?組織がマスターを連れ戻そうとする理由…
はい、その通りです。組織の現トップ…マスターの幼馴染様は貴方を大層必要としておられます。
そしてこのわたしにも、マスターは必要です。
兵器として完成したわたしを、貴方はご自分の道具として扱ってくれることを約束してくれました。
それだけではありません。マスターはこのわたしに愛情をたくさん注いでくださいました。
そうです。兵器でしかなかったわたしに、愛を教えてくれたのがマスター…貴方なんですよ?
人を好きになるという感情…これのおかげでわたしは兵器としても、人間としても生きられるようになりました。
ですから…わたしはマスターに恩返しがしたいんです。
そのためには…マスターにはわたしのそばにいてもらう必要があります。
もう一度従者として、貴方にお仕えすることをお許しください。
…断るということは、それはわたしへの宣戦布告とみなしてよろしいですか?
かしこまりました。マスターはわたしからの愛より、ご自分の自由を選ぶということですね。
でしたら、加減は必要ありませんね。
戦闘時の出力を先ほどの10倍に引き上げました。
それでは任務を続行します…マスター、お覚悟を。
マスター…お目覚めになられましたか?
はい。今はマスターをわたしの膝の上で寝かせております。俗にいう膝枕というやつです。
はい…マスターが頑強に抵抗してくれたおかげで、わたしもしばらく移動が不可能になりました。足も取れてしまいましたし…
ダメージ量もどうやら、機能停止寸前まで叩き込まれたようですので、今はわたしも小休止中です。
もうすぐ応援が到着しますので、今しばらくお待ちください。
…懐かしいですね。任務を終えた後、マスターにはこうしてよく膝枕していたものです。
はい。初めてマスターに膝枕した時も、こんなふうに雨が降っていました。
…マスター。どうして組織から逃げ出したのですか?
わたしや組織のことが嫌いになったのですか?
…夢?それはなんの…?
冒険家、ですか…
それになって、世界中を飛び回りたくなった…そう仰るのですね?
マスター…唐突ですが、今のわたしの気持ち、わかりますか?
胸のあたりがキュっと締め付けられるような感じがして…少し苦しいです。
マスターが組織を無断で抜け出してから、ずっとこの苦しさを感じてきました。
これがきっと「寂しい」という感情なのですね…
組織の命に従って、というだけではありません。
わたしはマスターのそばにいたかったんだと…貴方にお仕えすることが何よりの幸せだったのだと、そう気づいたんです。
わたしは高性能な兵器だと自負しておりますが…心のダメージ量だけは、外からの調整は効かないようです。
ですから…どうかご自分の夢をあきらめて、わたしと共にいてください。
もしマスターが望むのであれば…ソウイウコトもして差し上げますよ?
身体でのご奉仕も、マスター相手なら全く問題ございませんので。
そろそろ応援が来る頃ですね…二人きりの時間ももうすぐ終わりです。
少しだけ、わたしのわがままを聞いてもらってよろしいですか?
…マスターの唇、いただきますね。
(キス)
お分かりいただけましたか?これが今のわたしの気持ちです。
これからもわたしと共に同じ道を歩んでいきましょう。
マスター…改めてよろしくお願いしますね。
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