とある研究所で作られた人工生命体の化け物が街に蔓延り、それを狩る仕事をしていた貴方は、相棒の女スナイパーと共に今日も不真面目ながらその仕事に励んでいた。
だが、仕事直後の興奮を抑えられなかった貴方は、彼女を押し倒すが、当の本人は平然としていて…？

よっ、相棒。まーた飲んでんの？

あらら…そんなベロベロでやれんの？仕事。

はいはい…その一杯で最後ね。

じゃ、表で待ってるわ。それ飲み終わったら来て。





(銃声)

はい、いっちょ上がり。囮役ごくろーさん。

え〜？いいじゃん、別に。元々ターゲットにしか当てるつもりなかったし。

てか、このあたしが味方に誤射するわけねーじゃん。こちとらスーパースナイパー様だぞー？

自称じゃないって。ホントホント。

それよりさー、アンタのあの戦い方、何？酔拳？めっちゃ変態チックだったんだけど。

我流って…要するに何も考えてないんだ。つまり、バカってことね。

あーあー、絡み酒すんなー。めんどくさい。

さー、バケモンは潰したし、さっさと帰って上司に報告報告。

ん？……うおわっ！あぶなっ！

まだ生きてたの⁉︎ 仕留めたはずなのに！

えー…もぅ、しぶといなぁ。このよーわからん人造生命体ってのは…

これ作ったの誰だよ…ホントいい迷惑。

あー、そりゃまぁ…合法的に銃ぶっ放せるから、楽しいっちゃ楽しいけどさぁ…

オーケー…んじゃ、さっきと同じで囮役よろ。今度こそきっちり仕留めるから。





(銃声)

おーし…死んだか？ツンツン…

よし、オッケー。今度こそお仕事完了。おつかれさん。

ちょっと疲れたしタバコ休憩……っと、その前に腕見せて。

いいから…ほら、貸してみろって！

(袖を捲り上げる)

あー…やっぱ怪我してる。ダメじゃん、放置してちゃ。

いや、舐めても治んねーよ。いいから大人しく治療されな。

……はい、これでよし。止血完了。じゃ、一服してっと…

(一服)

ん〜？いや、見てたら分かるし。なんかそれとなく腕、庇ってるように見えた。

まーね…怪我ほっといて、次の仕事で足引っ張られちゃ困るし。

あはは、なに？善意とか優しさ期待してた？

あたしの性格知ってんでしょ？んなもん、期待する方が間違ってるって。

可愛げ、ねぇ…多分それ、オカンの腹ん中に置いてきたわ。

女っつーか、スナイパーだからね、あたしは。

自分の手で獲物を仕留めるあの感覚がたまらんのよねー。控えめに言って最高。

アンタは？なんでこんな危ない仕事やってんの？

あはは、なーんだ。あたしとそんな変わんねーじゃん。

え？だって間近で殺意向けられるとゾクゾクすんでしょ？ドMかよって。

あーあー、うっさいうっさい！絡み酒乙！

アンタのクソ長い講釈は眠くなんだよ！もー、いいから帰ろ！

えー？寄り道？ホテルに？ヤりたくなったってこと？

やー…今日は面倒くさい。帰ってゴロゴロした〜い…今そんなムラムラもしてないし。

つーことで、またね。報告はあたしがしとくから、アンタは直帰していいよ…

(押し倒される)

…何？まさか野外プレイするつもり？

あー、意外と溜まってたんだ。メンゴメンゴ。そういや最近、なんだかんだヤってなかったね。

でもさぁ…もうちょっと場所選ばない？バケモンの死体のそばでヤるとか正気？

あはは…まー、いっか。なんか口で止めても聞かなそうだし。

(キス)

一応セフレでもあるしね、あたしら。

お互い恋人が見つかるまで繋ぎの相手ってことで、契約したし…

野獣んなったアンタの前でだけは、女に戻ってもいいかなー、なんて…

はいはい…どーぞー。あたしのこと、お好きに食べちゃいな。

うん…本能に忠実なアンタも見てて面白いしね。全然いいよ。

それに…アンタ如き酔っ払いにただ蹂躙されるだけの弱い女じゃないしね、あたし。

夜戦は得意だからさぁ…返り討ちに遭わないよう、せいぜい気をつけな？ふふふっ…

・台本（ゆるボイ！）
相棒兼セフレのスナイパーは襲われても飄々とした態度を崩さない強かな女だった
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎