貴方は身代金目的で、お金持ちの家の娘を攫うことに成功する。しかし、どうやらその娘は貴方の想像を絶するようなサイコパスだったようで…？

んっ…あれ？ここは…

あ、おはようございます。お兄さん。

おかげさまで、久しぶりによく眠れました。ありがとうございます。

それで？お父様から身代金は取れました？

あ、まだなんですね。よかった…

はい。だって身代金を取ってしまったらお兄さん、わたしのこと解放してしまいますよね？それは嫌なんです。

嫌ですよ、あの家に戻るのは…

わたし、お父様もお母様も嫌いです。

いえ、もっと言ってしまえば、あの家そのものが嫌いです。

何もかもが固すぎて窮屈です。あんなところに居てると頭がおかしくなります。

お兄さんが誘拐してくれなかったら、今ごろ自殺してましたね。

いいえ、冗談なんかじゃありません。結構本気で考えてました。そのための準備もしてましたし。

だから…お兄さんには感謝してるんです。わたしをあの家から連れ出してくれたこと…

昔、おばあさまに言われたことがあるんです。

「いつか貴女を地獄から連れ出してくれる救世主が現れる」って。

もちろん、言われた時は半信半疑でしたけど…でも不思議と否定する気は起きなくて…

だけど今日確信しました。貴方がその救世主なんだって。

ふふふ…謙遜しなくていいじゃありませんか。わたし、貴方に誘拐されて凄く嬉しいんですよ？文字通り、わたしを地獄から連れ出してくれたんですから。

ね、お兄さん…もっとわたしを遠いところまで連れて行ってくれる？

えー、そんなつれないこと言わずに。もっとわたしを利用していいんですよ？

そう、ですか…金を受け取ったら絶対にわたしを解放する、と…そう仰るんですね？

でしたら、お願いがあります。

お兄さんの所持している凶器で、今すぐわたしを殺してください。

はい。殺してくださいと言いました。

わたし、あの家に戻るくらいなら、ここで死んだ方がマシです。

どうせ死ぬなら、お兄さんのような素敵な方に終わらせてもらいたいです。

何を躊躇っているんです？さぁ、早くわたしを殺してください。

あぁ、まだ身代金を受け取っていないから、わたしを殺せないんですね。失念していました。

でしたら、金を手に入れたら、さっさとわたしを殺してください。用済みの小娘は必要ありませんでしょう？

あははっ！解放なんてされたらわたし、お兄さんを巻き添えにして自死してしまうかもしれませんよ？

わたし、お兄さんのこと好きですし…好きな人と一緒に死ぬのもありかなって、そう思ってますから。

さ、お兄さん…選んでください。

わたしを遠くまで連れて、そのままわたしと一生を添い遂げるか…

わたしを解放して、一緒に死ぬ道を選ぶか…

あるいは用が済んだら、すぐにわたしをその手で殺すか…

さ、どれにします？わたしはどれでも構いませんよ？

狂ってる？わたしが？

ふふふっ…！そう思います？

ねぇ…狂ってる女は嫌い？そばに置きたくない？

じゃあほら…手に持ってるそれで、終わらせてしまえばいいじゃないですか。

わたし、お兄さんの手で終わらせられるなら、本望ですから。

…あ！さっきからずいぶん迷ってらっしゃると思っていましたけど…そういうことでしたか！

ふふふっ…わたしとしたことがこんな簡単なことを見落とすなんて…

(キス)

お兄さん…わたしのこと、ホントは襲いたいんでしょう？

隣で女が無防備な寝顔晒していましたからね。ムラムラするのも仕方ありません。

さ、お兄さん…いいですよ。わたしを襲っても。

お兄さんにめちゃくちゃにされるの、全然構いませんから。

もう…この期に及んで躊躇うなんて、仕方のないお兄さんですね。

(衣服をはだける)

お兄さん…わたし、これでも発育はいい方なんですよ？

ついでに言ってしまうなら、処女です。まだ誰の手垢も付いていません。

お兄さんになら初めてを捧げても、全く問題ありません。

いいえ…むしろ、お兄さんにこそ初めてを捧げたいです。

それに、お兄さんとの子どもを作れたら、わたしは名実と共にお兄さんのモノになるってことですよね？それなら大歓迎です。

さ、お兄さん…遠慮なさらz、きゃっ！

(押し倒される)

ふふふ…お兄さんもやっぱり男の人ですね。わたしのヌード姿に興奮してくれるなんて。

どうせ既に罪を犯してるんだから…もう一個くらい、罪を犯したってどうってことありません。

おいで、お兄さん…このままわたしのことをめちゃくちゃにしちゃって…ね？

・台本（ゆるボイ！）
身代金目的で連れ出したいいとこのお嬢様は、頭のネジがぶっ飛んだスーパークレイジーサイコパスなヤンデレだった
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎