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優しい先輩がずっと胸に隠し続けていた悪魔性愛情
written by 夜木嵩
  • ヤンデレ
  • 先輩
公開日2022年08月07日 18:10 更新日2022年08月07日 18:10
文字数
2241文字(約 7分29秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
部活の先輩
視聴者役柄
部活の後輩
場所
部室
あらすじ
仲のいい部活の先輩に頼まれて、あなたは一緒に部室の整理をすることに。
しかしそこは、二人きりの密室で、彼女の隠された欲求が発現するには十分だった。
あなたへの狂った愛の止まらない彼女は、まだ理性の残っていた自分との葛藤に苦しみながらも手を出してしまう……
本編
後輩くん、男子の方も今日は上がりかな?

そっか、なら丁度いいや、ちょっといい?
部室の整理をしようと思って。

いっつもごめんね。
他の男子どもはすぐ帰るし、たまに残ってても急に用事を思い出すし。
都合よく扱われてるように思うかもしれないけど、君は頼りになるから、それだけでどれだけありがたいことか。

ありがとうね。

とりあえず中入ってくれるかな?

 (ドア閉める)

 (間)

……あ、ごめん、ぼーっとしちゃってた。

ううん、何か悩んでるとかじゃないから。
大丈夫!

まずは、奥にある用具、全部ドアの方に持って来てくれるかな。
物の整理もしたいけど、そのあたり全く掃除もしてないだろうから。

うん、ドアの前。

重いもの持ってくれるのは助かるよ。
私一人じゃすっごい大変だから。

あ、終わった?

じゃあそこのほこり掃除するから、そこにいといて。

 (間)

……えいっ!

 (殴打)

ごめんっ……!

 (押し倒す)

ごめん……。
急に押し倒しちゃって、痛く、ない?

……こんなの、おかしいよね。
こんなの、私じゃないよ。

ごめんね、私だって、今すぐにどいてあげたいの。
でも、身体、動かないや……

私にも、訳がわかんないの。
なんで、こんなに興奮してるんだろう……
後輩くんに乗っかって、体が熱くなってきてる……

ねえ、この場所、上手い具合に死角になってるから、何があっても気付かれないね。

……何その顔。
私のこと、怖がってるの?

かわいい……

そんな顔見せられたら私、ゾクゾクしちゃうなぁ。
ねえもっと見せて?
もっと怯えてよ。

殴ってあげればいいのかな。
痛がってる顔もきっとかわいいんだろうね……

あははっ、私が拳握ってるの見ただけで震えてる。

ねえ、もしかして泣きそうになってるの?
私まだ殴ったりしてないのに?
かっわいいなぁ……

好き……
流石は笑顔のかわいい後輩くん、ぐちゃぐちゃの顔もかわいい……

私、ますます興奮しちゃうよぉ。
泣いて、やめてぇって縋られたりなんかしちゃったら、もう私止まんない……

このほっぺ、柔らかいね。
叩きたくなっちゃう。
叩いてもいいよね?
こんな叩きたくなるほっぺしてる君が悪いんだもん。

ほら、かわいいほっぺで先輩のこと誘惑してごめんなさい、って言って?

嫌だ?
じゃあ叩かれたい?
それも嫌だよね。
だったら言うしかないよね。

……うん。
 
 (後輩、言う)
 (正気に戻る)

……違う。

私、後輩くんに何させてるんだろ……

私は後輩くんのこと叩いたりしたいわけじゃないの。
違うんだよ。

ごめん、こんなの、私でもわかんないし、怖い……
自分でも自分のことどうにもできなくなっちゃってる……

助けて……
私、どうすればいいかわかんない……

ご、ごめん、また込み上げてきた……
顔、こっち向けないでくれるかな。

何でだろう、君のかわいい顔見せられると、変なゾクゾクが私のこと、乗っ取りそうになるみたい。
君のことは好きなのに、これじゃ憎いみたいだよね。

本当は少しも嫌いじゃないんだよ?
むしろ、部活仲間っていう意識を越えて好きなくらい。

君ともっとお話したいとか、一緒にいたいとか、思ったりするの。
こんなことして、信じてくれなくてもいいけど……

そう、時にはドキドキしたりもするし、やっぱり一緒にいる時は楽しいし。
身体を触られても、抵抗ないぐらい。

だけどね、それだけじゃないの。
頭の中で、君に乱暴をして無理に従わせる想像が過ったりして、その度にかき消してるんだけど……本能なのかな、私でも怖いんだ。

とうとう、本当にやっちゃうし、自分でも何でこうなっちゃうのか、どうすれば抑えられるのかがわかんない……
まだ、乱暴な興奮は収まってないし、想像もないわけじゃない。

どうすればいいの……

私、好きな人のこと、傷付けたいわけじゃないのに、傷付けたいわけじゃないのに……
それでも、傷付けたくなっちゃう。

変だよね、こんなの。
私、きっとどこかおかしいんだ。
だって、そんなの愛でも何でもないはずだから。

許してくれなくてもいいの。
こんな言い訳重ねたところで、君の恐怖は拭えないでしょ?
もう、私のこと嫌いになっても仕方のないことだよ。

……でも、わがまま、言ってもいいかな。

出来れば、君とは今まで通りでいられたらなって。
今日のこと、忘れてくれたら嬉しいなって。

聞かなかったことにしてくれてもいいんだ。

あっ、えっ……?

 (後輩、先輩を抱き締める)

そ、それは、許してくれるって意味……だよね?
ありがとう……ありがとう……

私、そんな優しい君のことが好きだよ。

だから……

 (先輩、スイッチが入る)
 (押し倒す)

私のものだって、君の意識に刻ませてもらうね。

私、今のハグでわかっちゃった。
この感情は、君を私のものにしたい意識なんだって。
こんなにかわいい君が、他の誰かのものになったりしないように、私のものだって君に感じさせたいし、私も感じていたいんだって。

当たり前だよね。
後輩くんのこと大好きだもん。
手放したくないのも、こうするのが手っ取り早いのも、理解できないことじゃないね。

でも、何が君に私のものだって植え付けるのには効果的なのかな?

逆らえないってこと、わかってもらわないといけないよね。

……そっか。
君自身に言わせればいいのか。

私のスマホで撮影して、これから私に逆らったらこの映像をばら撒くの。
「僕は先輩の所有物です。先輩の命令には絶対従います」って言って?

もちろんだけど、従わない選択肢はないからね?
言ってくれるまで、このまま君は逃げられない。

あと、もう私、殴ったりするのも抵抗ないから。
ぐずぐずしてたら手、出ちゃうかも。

なんて言えばいいのかもう一回?

じゃあ、ちゃんと覚えて?
「僕は先輩の所有物です。先輩の命令には絶対従います」

はい、じゃあどーぞ。

 (撮影開始音)
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
優しい先輩がずっと胸に隠し続けていた悪魔性愛情
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
夜木嵩
ライター情報
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