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ギャルっ娘悪魔に魂を代償とした契約を迫られる
written by 松平蒼太郎
  • からかい
  • ファンタジー
  • ギャル
  • 人外 / モンスター
  • 悪魔
  • 誘惑
  • シリアス
公開日2022年08月24日 16:03 更新日2022年08月24日 16:03
文字数
2045文字(約 6分49秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
悪魔
視聴者役柄
青年
場所
自宅→墓場
あらすじ
貴方の家には悪魔が住んでいる。それもギャルっぽい女の子の悪魔が。彼女から毎日のように契約を迫られるが、貴方はある理由でそれを断っていて…?
本編
おにーさんっ!今日も遊びに来てあげたよー!

えー、なにその反応?つれないなぁ。

元はと言えば、おにーさんから呼び出したくせに。

えー?事故って、んなわけないじゃん。おにーさんが自分の意志で呼び出したんでしょー?

偶然で呼び出されるほど、ウチは安っぽい女じゃねーから。

は?ちげーし!女の子はみんな甘いもんが好きなの!出されたら、喜んで食べに行くのが常識だし!

つーか、ウチが食いしん坊みたいに言うなし!

え、やだ。せっかくここまで来たのに、また地獄に帰るのとかめんどいし。

それにいい加減、おにーさんと契約しないと、魔王様にどやされるし。

(ため息)

他人事みたいにさぁ…こうなったら、意地でもウチと契約結んでもらうから。今に見とけよなー。



…そーいや、おにーさんって一人暮らし?

へー、こんなバカデカい家に住んでんのに。家族は?

ふーん…おにーさん一人残して海外出張かぁ。寂しくないの?

あ、そりゃそっか。ウチがそばにいるもんねー。にひひ♪

あっ、こら!ウチを置いてくなし!もー!




…マジで置いてかれた。まだ契約結んでないから、現在地も把握できねーし…はぁ。

もー、いいや。家でおにーさんの弱点探しでもすっかな。




えーっと……何これ?小難しいことばっか書いてあって意味不。次。

これもちげーし…これも探してんのじゃない…

あー、もー!なんかよくわかんない本ばっか置いてあるし!もっとこう、なんかないの⁉︎

いや、絶対なにかはあるはず…

こんなだだっ広い家に男一人で暮らしてるとか普通に考えて有り得ねーし…

ん?これって……へー、なるほどね。どうりで、ウチが呼び出されたってわけだ。

おにーさんの居場所、余裕で分かっちゃった♪

待ってて…すぐ迎えに行ってあげるから。




ちーっす、おにーさん。やっぱここにいた。

いや、わかるわかる。ウチ、悪魔だし。

おにーさんの居場所探り当てるなんて、ちょー余裕だし。

ま、決め手はこれなんだけどね。

やーだよ♪ 返してやらねーし。

おにーさんさぁ…ウチに嘘ついたでしょ?ホントは死にたかったくせに。家族に先立たれたから。

墓場に来てんのも、弔いのつもりなんでしょ?

うん。おにーさんが書いた遺書、全部読んだし。ちな、書斎の本棚の裏に落ちてた。

家族の死因…まさかの一家心中だってね。

おにーさんもおとーさんに殺されそうになったけど、一命は取り留めたんだ。

でも助かったのはおにーさんだけ…

おばあちゃんもおじいちゃんもおねーさんも妹も弟もおかーさんもおとーさんも、みーんな死んじゃった。おにーさんを残して。

会社の経営がまわらなくなったからとか、借金がどうとか書いてあるけど…ま、ウチにはカンケーねーし。つか、話難しくてわかんね。

で、こっからが本題。おにーさんは自分の意志でウチを呼び出した。黒魔術を行使して。

わかるよ〜。おにーさん、家族を殺したおとーさんが憎いんでしょ?

まぁ一人で家族全員、手にかけた殺人鬼だしね。恨むのも当然だよね。

でも分かんないなー。なんでウチを呼び出すことに成功しといて、契約を結ばないのか…

まさか怖くなったからとかじゃないよね?

…んー、あー、そーいうね…

呼び出した直後に後悔したんだ。自分も死ねば済む話だったって…

けどダーメ♪ 呼び出したからには契約は結んでもらわねーと。

マジで何でもいいよ?おにーさんの願い、叶えてあげる。おにーさんの魂と引き換えに…ね?

え、マジ?てっきり楽に死なせてくれとか言い出すのかと思ったけど…なんか意外。

いいよ。魔王様に交渉してあげる。おとーさんの魂を地獄から解放するようにってね。

おとーさん、曲がりなりにも殺人鬼だから、今ごろ地獄のどっかで何かしらの責め苦は味わってると思うし。

でもなんで?おとーさんのこと、憎かったんじゃないの?

ふーん…家族思いだね、おにーさんって。

仮にも自分を殺そうとした相手を、そんな紙っぺら一枚で許すなんてさ。

はいはい、ごめんって。もう余計な口出しはしませーん。

ウチはおにーさんと契約が結べればそれでいいしね。

んで、契約に結ぶにあたっての代償はもちろん、おにーさんの魂。

でも、このまま地獄に放り込むのもアレだし…ウチが手元で管理してあげる。

うん。おにーさんのこと、なんか気に入っちゃったし。

家族思いなとことか、ウチのこと必要以上に怖がらないとことか。

それにおにーさん自身は何も悪いことしてないしね。地獄に落とす道理もねーし。

ま、とにかくそーいうことだから!これからよろしくっつーことで…口、借りるよ?

(キス)

ホントは契約する時にわざわざキスしなくてもいいんだけどねー…でもおにーさんは特別。

ウチに飼われる度胸に免じてって感じ?

ふふふっ…ほら、おいで?身体をゆっくり手放して…

そうそう、その調子……はい、ぎゅ〜♪ おにーさんの魂、捕まえちゃった♪

もうウチからは一生逃げられないよ…ずっと一緒だから。

おとーさんのことは任せて。ウチが魔王様に頼んでご家族の元に送っといてあげるから。

おにーさんはぁ…ウチと楽しい地獄ライフを満喫しよ!色々楽しませてやっからさ!

あ、ちなみにそういうことシたくなったら、いつでもウェルカムだからねー…にしし♪
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
ギャルっ娘悪魔に魂を代償とした契約を迫られる
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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