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天文学部のダウナー先輩と二人っきりのお月見天体観測
written by ろべ
  • 告白
  • 片思い
  • 先輩
  • 学生
  • ダウナー
  • クーデレ
公開日2022年09月13日 19:23 更新日2022年09月13日 19:23
文字数
1139文字(約 3分48秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
天文学部のダウナーな先輩と二人っきりで天体観測をする話。あなたは先輩に片想いしているが、先輩はただの部活の後輩としか思っていません。我ながらすごく甘酸っぱい展開にできて青春って感じの作品です。
本編
あ、後輩君。こんばんは。
なんか学校の友達にこんばんはって挨拶するのなかなかないから変な感じするね。

それより後輩君、ずいぶん厚着してきたね。夜の河川敷とはいえまだ秋だよ?
さすがにコートは邪魔になるんじゃない?まぁいいけど。

ん、じゃあこれ持って。なにって望遠鏡だよ。何しに行くと思ってんの?
ここまで持ってくるの結構大変だったんだから、君が運んでよ。
はい。ふ~軽くなった。んじゃ行くよ後輩君。

さすがに満月の夜は明るいね。これなら懐中電灯無しでも歩けそう。
って言っても足元悪くて危ないからそんなことしないけどね。

よし、ここらへんでいいかな。後輩君そこに置いてくれる?
おっけー。じゃ組み立てるから見ててね。

よし、組み立て終わり。じゃ、後輩君ちょっと覗いてみて?
月に照準合わせられる?
あー逆逆、望遠鏡越しの見え方は上下左右反対だから。おっけー?
うし。じゃあピント合わせるね。
…どうかな?きれいに見える?

私にも見せて?…あ~これはちょっと眩しすぎるかな。
ちょっと光を絞って…うん。これならいいはず。

もう一回覗いてごらん?…ほら、さっきよりくっきり見えるでしょ?
これぐらい君もできなきゃだめだよ?来年は君が部長なんだから。
まぁでも来年新入生が入ってこなきゃ廃部になっちゃうけどね。

あー、雲に隠れちゃった。また見えるまでちょっと待とうか。

~ッ!なんか急に冷えてきたね。
ん?コート貸してくれるの?さんきゅ。
君は寒くない?そっか、さすが男の子。

ねえ、君はなんで天文学部入ったの?
先輩が卒業しちゃって、もう私一人になっちゃって、君が入ってこなければ廃部になってたようなこの部活に。
星に興味があったから?嘘だね。だって後輩君全然星に詳しくないし、さっきだって望遠鏡にそんなに興味なさそうにしてたし。
やっぱり、他の部活に入りたくなかったから?うちの学校、部活動強制だからね。うちが一番楽だし。

それも違うの?じゃあどうして?こんな年に1,2回しか活動せずに毎日部室で私と話すだけの部活に?
ん?なに顔赤くしてるの?やっぱり寒いんじゃない?
え?違う?じゃあなんで…

’’私のことが好きだから’’って…え?ええ!?
き、きみ、私の事好きだったの!?いつから?…最初から!?
…あーごめん。いきなりだったから、驚いて…
そっか…そっか…

えっとね…君の事は嫌いじゃないんだけど…
なんというか、その、今まで男の子として意識したことなかったから…

ちょっと混乱してる。後輩君に好きって言われて…
その瞬間から君に対して感じてるこの気持ちが、
こんなぽっと出の感情が恋なんだとしたら、あまりに軽々しくて、
ずっと一途だった君に失礼なんじゃないかって思って…

だから、少し考えさせて?
今はこのコートの匂いで、まともに考えられそうにないから。

…晴れてきたね。続きしよっか、天体観測。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
天文学部のダウナー先輩と二人っきりのお月見天体観測
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
ろべ
ライター情報
pixiv,twitterで活動しているフリー台本師です。得意な系統はストーリー性のあるタイプの台本です。よろしくお願いします。
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