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台本を利用してギャルを清楚にしようとした話
written by 住公子
  • 告白
  • 学校/学園
  • 学生
  • 同級生
  • ギャル
公開日2022年10月01日 22:53 更新日2022年10月02日 00:08
文字数
1834文字(約 6分7秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
同級生。主人公の判定ではギャル
視聴者役柄
男子学生
場所
学校
あらすじ
片想いをしている女子がいる。
自分の本来の好みとは正反対のギャルだ。
演劇の台本係となった貴方は、それを利用して彼女に清楚になってもらおうと企むが……。

処女だの童貞だのといったワードが出てきますが、抵抗がある方は適当に改変するなり削除するなりご自由に。

あまり気にしなくていい設定なのですが、
・主人公は最初からヒロインが好きだった。
・ヒロインが主人公に惚れたタイミングは特に設定していない。
の2点があります。後者は最初から惚れていたのか、交流を深める内に惚れたのかはお任せです。
最初から惚れていたとすると、お互いにツン要素持ちになりますね。

こちらは診断メーカー(https://shindanmaker.com/392860)によるお題、「つまりはまぁ、好きってことでして」を元にした台本の再挑戦版です。
本編
(別のクラスメートに向けての会話)
おはよー。久しぶりー。
ようやく体調よくなったよー。
アタシが休みの間、なんかあった?
席替えと文化祭の出し物決めた?
マジか。アタシの席どこ?
ん、あんがとー。
(ここまで)

はーあ、席替えかぁ。窓際の席、気に入ってたのに。
隣は誰かなっと――あ。
アンタかぁ……。
べーつにー。どうせなら、イケメンが隣なら良かったのにって思っただけですー。
……なに、「こっちの台詞」って。
クラス1――いや、学年1の美少女と言っても過言じゃないアタシが隣なんだよ?
不満気なのはどういうことよ? 喜ぶところでしょ、ここは。
ギャルは嫌い? おお……言うねぇ。アタシは嫌いじゃないわぁ、そういうの。
てか、アタシそんなにギャルかなぁ?
髪染めてるけどそんなに派手な色じゃないし。
ピアスも付けてるけど、舌ピは開けてないしさー。
こんくらいなら普通にファッションでしょ。
それに肌だって白いしさ。ほら見てよ、この太ももとか。
そういうとこ? ええ? これくらいでギャル認定なの?
まー、ギャルでもなんでもいいけどさー。
別にアンタに好かれたい訳じゃないし。
あ、でも、アンタ的にはどんなのが好みなの? それはちょっと興味あるわー。
いーじゃん、教えてよ。
……黒髪で? ロングで? 大人しくて? 家庭的?
うーわ。アンタこそ、いかにもオタクくさいこと言ってるわ。ていうか童貞くさい。
なんかで読んだことあるよ。男は黒髪ロングに処女性を求めてるんでしょ?
アタシとは正反対? うっさいわ! アタシだってまだ乙女ですー。
まぁ、いいや。せっかくだし、他にも色々聞かせてよ。
アタシのことも教えてあげるからさ。
もっと知ってよ、アタシのこと。

そういや、今日のホームルームはなにやるんだろ。
文化祭の話? あー、そういや出し物決めたんだってね。
候補ってなにがあったっけ。覚えてないや。
なにやんの? 演劇ぃ? 演劇部もいないのに? 無茶言うなぁ。 
じゃ、配役決めでもするの? それも決まってる? あ、そう。
アタシはなに? 裏方? それとも村人A?
…………はぁ? 今なんつった? 
ヒロイン役? アタシが!?
ざーけんな! 嫌だよ、アタシ!
つか、なんで休んでる奴に重要な役ふってんの!?
反対意見とか出なかった訳?
全部くじ引きで決めた? 本当にぃ……?
はぁ……仕方ないかぁ……。仕方ないかなぁ……?
あー、相手は誰よ。ほら、主人公的な役やる奴。
ふーん、アイツか。
イケメンで良かったね、じゃないんだわ。ったく……。
ちなみにアンタはなにやんの? 
……台本を書く?
え、待って。できてる台本を使うんじゃないの?
えぇ……? ウチのクラス、そんなチャレンジングだったっけ?
つか、アンタ台本なんか書けんの? 
頼むからマトモなの書いてよね……。
マトモっていうか、アタシがやれるような奴。
ホント、頼むよ?

※数日後※

ア・ン・タ・さぁ!
言ったよね、アタシがやれる台本書けって!
なんなのコレ!? このヒロイン!
黒髪で! ロングで! 大人しくて! 家庭的!
散々アンタがいじってきたアタシと正反対のキャラ!
つーかアンタの性癖詰めただけじゃんか!
あ? 台詞にもこだわった? 聞いてないんだよ、そんなこと!
ったくさぁ……アンタがこういうの好きってのはもう分かったから。
なにもアタシがヒロインやる劇の台本でやらなくてもいいじゃん。
もっと他に適任な子がいるだろうからそっちに任せるとかさぁ……。
……アタシがやることに意味がある? どういうこと?
アタシがこのヒロインみたいになれば完璧?
あー……そういうことね。察したわ。遠回しな告白ってことね? 
正直キモい。
好きな相手を自分色に染めたいってことでしょ?
良くないと思うよ、そういうの。
つか、アタシのどこに惚れたのさ。外見だけ? 違うでしょ?
アンタ、見た目だけで決めるような奴じゃないと思うし。
相手の全てをそのまま受け入れろとは言わないけどさぁ。
もうちょっとこう、あるでしょ。色々とやり方が。
はぁ……そんなにしょげないでよ。
……アタシだって、少しくらいは協力してあげるからさ。
とりあえずピアス外して、髪を黒染めするくらいならしてあげてもいいかなー。
ロングはあんまり好きじゃないし、性格は変えようと思って変えられるもんじゃないしね。
あとはまぁ、たまになら清楚キャラやってあげてもいいかな。
あ、でも今回の台本は書き換えてよね。それが条件。
アンタ以外に清楚キャラやるのも、演技とは言え告白もしたくないしさ。
……なにキョトンとしてんの? はぁぁぁ、鈍いねぇ。
つまりはこういうことだよ。

「私も貴方のことが好きです。私と付き合ってください」
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
台本を利用してギャルを清楚にしようとした話
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
住公子
ライター情報
すまい きみこ
住公子、通称ハム子と申します。
これまでpixivで活動していましたが、ゆるボイ!でも投稿することにしました。
ご縁がありましたら、なにとぞ。

TwitterID @kimiko_hamuko
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