［あらすじ］バニー姿で押しかけてきた奔放な後輩。気がつけば、いたずらと称して両手を拘束されていた…

（着信）

あ、もしもし、先輩。
今から先輩のうち行っても大丈夫ですか？
え～、良いじゃないですか。
どうせ家にいるんでしょ？
…はぁ。やっぱり。
ハロウィンに一緒に仮装したり遊びに行く友達いないですもんね、先輩。
ふーん？まぁ、なんにせよこの後すぐお邪魔しますので！
お菓子用意して待っててくださいね！
あ、もちろん仮装もしていきますからね！

えぇ～、今さらダメって言われてもむりでーす。
だってぇ…もう、到着してますから。

（電話が切れる。）
（ドアチャイムが鳴る。ぴんぽーん。ドアが開く）

へへ、トリックオアトリート！お菓子をくれなきゃイタズラしちゃうぞ～！！
じゃじゃ～ん！先輩が大好きなバニー姿の後輩ちゃんでーす！
へ？別にいいじゃないですか。
どうせ日本のハロウィンなんてただのコスプレ大会なんですから！
で、先輩。お菓子の用意は間に合いましたか？

ですよね～。先輩が普段からお菓子とかストックしてるわけ無いですし。
これはもうイタズラするしかないですね。
それじゃ、部屋に入れてください。

えー、何でですか。入れてくださいよ。
まぁ、先輩がどうしてもって言うならべつに玄関先でイタズラしても良いですけど…
ここで先輩が買ったエッチな漫画のタイトルを大声で読み上げるイタズラとかしても怒らないでくださいね？
そりゃぁご近所さんからは変態だと思われるでしょうけど…まぁ、部屋に入れてくれないのなら自業自得ですよね。
それじゃあ行きますよ～…

（大声）
『後輩彼女がバニーのコスプレで沢山ご奉仕…』

…何ですか？
え、入ってもいいんですか？やったぁ！
それじゃ、お邪魔しまーす。
いやぁ、実はこのバニーちゃんの恰好、生地も薄いし露出も多いんで結構寒いんですよね…
助かります…


ふぃ～、あったかい…
一応上にコートは着てきたんですけど、誰かに見られたらどうしようかと思ってずっと緊張してたんですよ。
まぁ、結局何ともなかったですけどね。
なんというか、みんなイベント気分で浮かれてたんで誰も私のことは気にしてなかったと思います。
えぇ。何とか変態にならずに済みました。私は。

そういえば先輩、さっきはちゃんとできなかったのでしっかりイタズラさせてもらいますね。
大丈夫です。簡単なマジックみたいなものですから。

ふっふっふ。ここに手錠があります。
マジック用じゃない、結構ちゃんとしたヤツです。
これを先輩に装着して…反対側をベッドに付けます。

これで先輩はベッドに縛り付けられちゃいましたね。
はい、これで完成です。
え？鍵なしだと外せませんよ？
いえ、脱出マジックじゃないです。
これは気が付いたら先輩が拘束されているマジックです。
まぁほら、イタズラですから。
そのままちょっと話だけでも聞いてくださいよ。

私、しっかり調べて準備したんですよ。この衣装。
えぇ、先輩の目を盗んでスマホをチェックしました。
好きですよね、バニー。
先輩が見てたイラストもこういうのばっかりでしたし。
まぁ、気に入ってもらえたなら私も嬉しいです。

それで、ですね。
私は先輩好みの仮装をしたんだから、先輩も私好みの格好をするべきだと思うんですよ。
そうですよね？
まぁ、嫌って言っても抵抗のしようが無いんですけど…
やってくれますよね？

へへ。やったぁ。
どんな格好がいいか迷ってたんですけど…
私、メロメロになっていっぱい好き好き～って言ってくれる先輩が見たいです。

え？あー…確かに、仮装…では無いかもしれませんけど。
でもさっきも言ったじゃないですか。
ハロウィンなんて所詮コスプレ大会だって。
いや、先輩のはコスプレでも無いか…

ま、イタズラなんですから多少理不尽でも良いですよね。
ふふ、たった一晩のハロウィンが一生忘れられないトラウマになるようなイタズラ、してあげますから。
どうせ逃げられないんですから。
ハロウィン、私といっぱい楽しみましょうね。先輩。

・台本（ゆるボイ！）
ヤンデレ後輩(バニーの姿)の押しかけハロウィンで一生トラウマ確定のイタズラされちゃう
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
奏流 漁(幼女かなで)