人としての生を終え、天の国に引き上げられた聖人の男は大天使ミカエルと対面する。そこで彼女から聞かされた話は、男を驚かせるには十分なもので…？

目覚めたか。


お前が起きるのをずいぶん待ったぞ。


あぁ。いかにもわたしは天使だ。
というか、わたしのことは知っているだろう？


あぁ。お前の言うとおり
ここは我らが主がおわします天の国。


そうだな。お前たち人間が天国と呼んでいる場所だ。


あぁ。お前は人としての生を終えてここにいる。


いや…それに関しては重要な話があってだな…


とにかくわたしについて来い。
今から我らが主に謁見してもらうから。


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ん、終わったか。どうだった？


そうか。ならこれからは、お前が
我ら天使の代表だな。よろしく頼む。


…なんだと？貴様、主の御心に逆らう気か？


主がそう仰られたのなら、それは確定事項だ。


異論を挟むことは許されん。分かったか？


納得できない？主の説明を聞いてなお
納得できんとは…許し難い。


本来であれば、お前のような元人間が
天使になることはあり得んのだが…


お前の現世における善行を見た主が
お前を天に引き上げられたのだ。


そして我ら七天使が主に意見具申し、
お前を天の使いの代表として
祭り上げたというわけだ。


謙遜するな。お前は現世では元聖人。
天の使いとなる資格は十分にある。


そしてお前を我ら天使の代表としたのはだな…その…


お、お前を合法的に
わたしのそばに置くためだ！


なんだ、その顔は…
わたしの言っていることが
そんなにおかしいか？


ふん…恥ずかしい話だがな、
どうやらわたしはお前に恋をしたみたいで…


ええい、黙れ！
天使の話は最後まで聞け！この愚か者！


お前は聖人の中でも特別だった。
なんせ、天使長たるこのミカエルを
視認できたのだからな。


そうだ。聖人の位が上がれば上がるほど
視認できる天使の階級も上がる。


現世でわたしとコミュニケーションを
たくさんとっただろう？そのうちに、な…


わ、わたしとて予想外だったのだ…
聖人とはいえ、人間の男に恋焦がれるなど…


なぜかは分からん。
きっとお前の人柄…いいや、人徳に
惹かれたのだろう。


だが、わたしは天使。
いくら人間に恋焦がれたとて
おいそれと下界にくだるわけにはいかん。


それは主を裏切ると同時に、堕天することを
意味するからだ。それだけはどうしても
容認できなかった。


だからお前の方から
天に上がってきてもらい、
天使としての位も主に頼んで
与えてもらったのだ。


お前とて、この天の国で主に
直接仕えることができるのだ。
嬉しかろう？


…まだそんなことを。
お前に恋したわたしに
考え直せと？


無理だ。悪いが、今は自分の
気持ちを抑えるつもりはない。
少し大人しくしてもらうぞ…


(押し倒す)


なぁ…お前が好ましく思っていたのは
神の使いとしての高潔な
わたしだったのだろう？


あぁ、分かっているさ。
今代の『ミカエル』としての
職務を全うせねばならぬことくらい…


だが…今は天使であるよりも
一人の女でいさせてくれ。


少々無理やりではあるが…
お前のことを奪わせてもらうぞ。


(キス)


人間だった頃のお前にこんなことを
していたら、堕天は免れなかっただろうが…
天使同士なら何の問題もあるまい。


わたしはルシファーのように
人間のために自らの身を堕とすような
愚かな真似はしない。


天使としても、一人の女としても、
お前のことを全力で愛そう。


そしていずれは我が主に我らの仲を
認めてもらい、け、結婚をだな…


と、とにかくだ！わたしは
お前を諦めるつもりはない！
よく覚えておくんだな！


ふ、ふふふ…こうして
馬乗りになっていると
なんだか興奮してきたな…


天使同士なのだ、問題あるまい。
もっとシようか…


(キス攻め)


この感覚…悪くないな。
好きな相手とキスするというのが
こんなに素晴らしいものだったとは…ふふふ…


もっと激しいことをシたくなってきたな…
今は二人きりだし、問題なかろう。


これからよろしく頼むぞ…旦那様♡

・台本（ゆるボイ！）
ヤンデレ七天使に愛され過ぎて心が保たない〜忠義のミカエル編〜
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎