0
助けてくれた精霊が魔力譲渡という名の耳かきをしてくれた(敬語Ver.)
written by ミフジ
  • 耳かき
  • ファンタジー
  • マッサージ
  • 敬語
  • 精霊
  • タッピング
公開日2022年12月18日 18:49 更新日2023年01月10日 09:23
文字数
1798文字(約 6分0秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
精霊
視聴者役柄
人間(魔法使い)
場所
精霊の家
あらすじ
気がつけば、知らない場所、知らない天井。目の前にいる女性は、倒れていたあなたを助けてくれた親切な人らしい。

話し口調を変えた【お姉さんVer.】はこちら。
『助けてくれた精霊が魔力譲渡という名の耳かきをしてくれた(お姉さんVer.)』
本編
※SEは必須ではありません。

あ、気がつきましたか?

[衣擦れの音]
(慌てて起き上がるイメージ)

そんなに勢いよく起き上がったら…あぁ、ほら、フラフラして…

まずは落ち着いてください。
悪いようにはしませんから、ね?


あなたが道端みちばたで倒れていたところを見つけて、とりあえず私の家に運んだんですが…
体調はいかがですか?

なるほど…
体がだるくて力が入らない、ですか。
おそらく、魔力欠乏症まりょくけつぼうしょうの症状が出ていますね。

このままでは命にも関わりますし、応急処置ではありますが、私の魔力を少し譲渡じょうとしましょう。


ちょっとお耳、失礼しますね。
(耳マッサージ開始、両耳同時)

目を閉じて、深く息を吸ってください。
心を落ち着かせて、そう…そのまま、ゆっくりと息をはいて…

あなた方人間は、こうして耳元から魔力を注ぎ込めば…
ん、…効率よく、魔力経路に供給できるはず、です。

んしょ、っと…どうですか?
体に魔力が流れ込んでくるのがわかりますか?


うまく、譲渡できたようですね。
(耳マッサージ終わり)

十分な量の魔力を注いだので、あとはご自身で魔力を体内に循環してもらえれば…って、あれ…?

あー…もしかして…魔力酔い、起こしてます…?


(小声)
おかしいな…今度こそちょうどいい量にしたはずなのに…


へ?
あぁ、いえいえ!
なんでもありません。


もしかしたら、魔力属性の問題かもしれません。
申し訳ありませんが、ここに頭を乗せてもらえますか?

ええ、そうです。
人間の言う…膝枕、というものですね。

遠慮はいりません。
魔力酔いを治すため、ですから。


[頭を乗せる音]
片方の耳が上になるように…はい、それで大丈夫です。

魔力を練り合わせて、反発が起きないようにしますので、しばらくじっとしていてくださいね。

…そうですね。
耳かきをされている、とでも考えていただければよいかと。

(耳かき開始)


これは…
なるほど、光の魔力を持つ方でしたか。

だから私の魔力との相性が、あまり良くないのですね。
ええ、私は闇属性の魔力持ちですので。


わっ、ちょっと、逃げようとしないでください。
そんなに怖がらなくても、あなたに危害を加えたりはしません。


ふぅ…
確かに、闇の魔力は人間たちから忌み嫌われ、恐れられていますが…
そもそも、光は善で闇は悪、などと言っているのは、あなた方人間くらいなんですよ?


毒は時に薬となり、死者の蘇りは時に救いとなる…
光の魔力にも様々な使い方があるように、闇の魔力といえど、その善悪は使い方次第、ということです。

ええ、わかっていただけたならいいんです。



…ふむ、大体の魔力は、うまく混ざり合ったようですね。
念のため、反対側からもやっておきましょうか。


[頭の向きを変える音]
ありがとうございます。
それではこちらからも…練り合わせていきますね。

(反対側耳かき開始)


私、ですか?
お気づきの通り、私は人間ではなく…精霊、という種族になります。

ふふ、見た目では人間と何も変わらないでしょう?
人間と同じように生活するのが思いの外楽しくて、もう長いことこの姿で暮らしているんです。

あ、もちろん、善良な精霊として平和に暮らしてきましたよ?
この魔力を悪用したことなどありません。


へ…?
いつから闇属性の魔力を使えたのか…?

こほんっ(咳払い)
一つ、勘違いされているようですが。
精霊にとっての魔力属性とは、この世に生を受けた時に与えられた、自分の個性そのものです。

人間のように、その人の本質に合わせて後天的に発現するものではありません。

だからこそ、私たち精霊は、この力を正しく使わなければいけないんです。
そう、正しく、です。


さて、こちらもこのくらいで大丈夫でしょう。

(耳かき終了)

起き上がれますか?
[衣擦れの音]


体調はどうですか?

…良くなった、みたいですね。

それではこの石に、手をかざしてください。
ええ、属性を確認するための石です。


(小声)
…うーん、また失敗。
闇属性に染まっちゃってる。
死霊しりょうあやつるのに飽きたから、生きた人間で実験してみたけど…
やっぱり光の魔力を持たせたまま操るのは、簡単じゃないな。
もう一回やり直すか…



あ、いえ…
すみません、目を閉じてもらえますか?
…ええ、最後に魔力を整えますので。

目を閉じて、魔力譲渡の時と同じように…
ゆっくり息を吸って、はいて…

[タッピング音(耳元、頭部、おまかせ)]
(タッピングで記憶操作のイメージ)

吸って、はいて…


(少し間をあける)
あ、気がつきましたか?

まずは落ち着いてください。
悪いようにはしませんから、ね?

(途中で声をフェードアウトさせていく)
あなたが道端で倒れていたところを見つけて、とりあえず私の家に運んだんですが…
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
助けてくれた精霊が魔力譲渡という名の耳かきをしてくれた(敬語Ver.)
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
ミフジ
ライター情報
主に男性向けシチュエーションボイスの台本を投稿していきます。

◇フリー台本に関して

使用ルール等はありませんので、自由に使っていただいて構いません。

詳細な言葉遣いや言い回し、台本内のセリフの順番など、読みやすいように改変していただくことも問題ありません。性別変更及び、大元の流れが変わらない範囲でのアドリブ等も可能です。
ご使用の際の許可は必要ありませんが、【台本:ミフジ】の記載をお願いいたします。

有償利用(有料プランでの公開または有料音声作品としての販売)の際は、お手数ですが事前にご連絡ください。また、可能であれば完成データをいただけますと幸いです。
この場合の有償利用に、収益を伴う媒体での無料公開は含みません。

ご不明な点がありましたら、お気軽にご連絡、ご相談ください。
【連絡する】からメールにてご連絡いただけます。また、Twitter DMからもご連絡可能です。

Twitterアカウント:@mifujimifuji

pixiv ID:85397484
有償販売利用の条件
当サイトの利用規約に準ずる
利用実績(最大10件)
ミフジ の投稿台本(最大10件)