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助けてくれた精霊が魔力譲渡という名の耳かきをしてくれた(お姉さんVer.)
written by ミフジ
  • 耳かき
  • ファンタジー
  • マッサージ
  • お姉さん
  • 精霊
  • タッピング
公開日2022年12月18日 18:49 更新日2023年01月10日 09:22
文字数
1687文字(約 5分38秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
精霊
視聴者役柄
人間(魔法使い)
場所
精霊の家
あらすじ
気がつけば、知らない場所、知らない天井。目の前にいる女性は、倒れていたあなたを助けてくれた親切な人らしい。

話し口調を変えた【敬語Ver.】はこちら。
『助けてくれた精霊が魔力譲渡という名の耳かきをしてくれた(敬語Ver.)』
本編
※SEは必須ではありません。

あら、気がついたかしら?

[衣擦れの音]
(慌てて起き上がるイメージ)

そんなに勢いよく起き上がったら…あぁ、ほら、フラフラして…


まずは落ち着いて?
悪いようにはしないから、ね?

君が道端みちばたで倒れていたところを見つけて、とりあえず私の家に運んだんだけど…
体調はどう?

なるほど…
体がだるくて力が入らない、ねぇ…
多分、魔力欠乏症まりょくけつぼうしょうの症状が出てるのね。

このままだと命にも関わるし、私の魔力を少し分けてあげる。


ちょっと耳、失礼するわね。
(耳マッサージ開始、両耳同時)

目を閉じて、深く息を吸ってみて?
心を落ち着かせて、そう…そのまま、ゆっくりと息をはいて…

君たち人間は、こうして耳元から魔力を注ぎ込めば…
ん、…効率よく、魔力経路に供給できるはず。

んしょ、っと…どうかしら?
体に魔力が流れ込んでくるの、わかる?


うん、うまく譲渡じょうとできたみたいね。
(耳マッサージ終わり)

十分な量の魔力を注いだから、あとは自分で魔力を体内に循環して…って、あれ…?

あー…もしかして…魔力酔い起こしてる…?


(小声)
おかしいわね…
今度こそちょうどいい量にしたはずなのに…


へ?
あぁ、んーん!
なんでもないの。


もしかしたら、魔力属性の問題かもしれないわね。
ここに頭を乗せてもらえる?

そうそう。
人間の言う…膝枕、だったかしら。

遠慮はいらないわよ?
魔力酔いを治すため、なんだから。


[頭を乗せる音]
片方の耳が上になるように…ん、それで大丈夫。

魔力を練り合わせて、反発が起きないようにするから、しばらくじっとしててね?
動いちゃダメよ?


うーん、そうね。
耳かきをされてる、くらいに考えてくれればいいから。

(耳かき開始)


これは…
なるほどねぇ…
君、光の魔力持ちだったのね。

どおりで私の魔力との相性が良くないわけねー…

ええ、そう。
私は闇属性の魔力持ちよ?


わっ、ちょっと、逃げようとしないの。
怖がらなくても、君に危害を加えたりしないってば。


もう…
確かに、闇の魔力は人間たちから忌み嫌われて、恐れられているけれど…
そもそも、光は善で闇は悪、なんて言っているのは、君たち人間くらいなのよ?


毒は時に薬となり、死者の蘇りは時に救いとなる…
光の魔力にもいろんな使い方があるでしょ?
闇の魔力だって、その善悪は使い方次第、ってこと。

そ。
わかってくれたならいいのよ。



…うん、大体の魔力は、うまく混ざり合ったみたい。
念のために、反対側からもやっておくわね。


[頭の向きを変える音]
はい、ごろんして?
そう、ありがと。
それじゃあ、こっちからも、練り合わせていくからね?

(反対側耳かき開始)


ん?私?
もう気づいてると思うけど、私は精霊よ。

ふふ、見た目では人間と何も変わらないでしょ?
人間と同じように生活するのが思いの外楽しくて、長いことこの姿で暮らしているの。

あ、もちろん、善良な精霊として平和に暮らしてきたのよ?
この魔力を悪用したことなんてないわ。


へ…?
いつから闇属性の魔力を使えたのか…?

こほんっ(咳払い)
一つ、勘違いしているようだけど。
精霊にとって魔力属性っていうのは、この世に生を受けた時に与えられた、自分の個性そのものよ。

人間みたいに、その人の本質に合わせて後天的に発現するものとは違うわ。

だからこそ、私たち精霊は、この力を正しく使わないといけないの。
そう、正しく、ね。


よし、こっちもこのくらいで大丈夫かな。

(耳かき終了)

起き上がれる?
[衣擦れの音]


体調はどう?
…ん、良くなったみたいね。

それじゃ、この石に手をかざしてもらえるかしら。
ええ、属性を確認するための石よ。


(小声)
…うーん、また失敗。
闇属性に染まっちゃってる。
死霊しりょうあやつるのに飽きたから、生きた人間で実験してみたけど…
やっぱり光の魔力を持たせたまま操るのは、簡単じゃないわね。
もう一回やり直さないと…



あっ、ううん。
そうね、ちょっと目を閉じてもらえる?
…そう、最後に魔力を整えてあげる。

目を閉じて、魔力譲渡の時と同じように…
ゆっくり息を吸って、はいて…

[タッピング音(耳元もしくは頭部)]
(タッピングで記憶操作のイメージ)

吸って、はいて…


(少し間をあける)

あら、気がついたかしら?

まずは落ち着いて?
悪いようにはしないから、ね?

(途中で声をフェードアウトさせていく)
君が道端で倒れていたところを見つけて、とりあえず私の家に運んだんだけど…
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
助けてくれた精霊が魔力譲渡という名の耳かきをしてくれた(お姉さんVer.)
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
ミフジ
ライター情報
主に男性向けシチュエーションボイスの台本を投稿していきます。

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