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結婚を間近に控えた幼馴染に全ての隠し事を暴かれる
written by 松平蒼太郎
  • 監禁
  • ファンタジー
  • 純愛
  • 拘束
  • 幼なじみ
  • ヤンデレ
  • 魔術
  • 魔法
  • 闇堕ち
  • シリアス
公開日2022年12月19日 19:54 更新日2022年12月19日 19:54
文字数
3232文字(約 10分47秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
幼馴染
視聴者役柄
幼馴染
場所
自宅
あらすじ
男には結婚を間近に控えた幼馴染がいる。彼女は毎日男の家に来ては花嫁修行と称して大方の家事をしてくれていた。しかし、男が隠し事をしていることに勘づいた幼馴染は、自分が大事なことを忘れていることに気づいてしまって…?
本編
おはよ、寝坊助くん。
相変わらず、可愛くない
寝ぼけ顔してるね。


ま、そんなことは
どうでもいいや。


朝ごはんできたから
一緒に食べよ。


なんでって…何が?
あたしがここにいること?


そりゃ、あたしが君の
ご飯係だから。


君にはあたしの花嫁修行に
付き合ってもらわないと。
腐れ縁だしね。


そ。あたし、結婚するの。
羨ましい?


そこは嫌味の一つでも言ってよ…
普通に祝福してんじゃないっての。
まったく、調子狂うなぁ…


そりゃあね…君が紹介してくれた
素敵な人だし。そこはちゃんと
感謝してる。


とりあえずほら、先に顔洗ってきて。
食器並べて待ってるから。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


そーいやさぁ…君って彼女いなかったっけ?


いや、なんとなく…いたら、
彼女さんに申し訳ないなーって…


バーカ、一生独り身とか
諦め早すぎ。もうちょっと
なんかこう、頑張ってよ…


ふぅん…?まぁ、君が納得してんなら
それでいいんだけど…


しかし、君に彼女かぁ…
つくるとしたらどんな子がいい?


へぇ〜…なるほどね。
やっぱ清楚派なんだ。
君も男の子だねぇ。


あ、でもなんか今、
この話終わらせたいから
テキトーに言った感じがする。


ねー、ホントは?
ホントはどんなのが
タイプなわけ?


あたしに教えなさいよー。
減るもんじゃないしー。


君、教師やってんでしょ?
だったら同僚の美人な先生とか!


あ、一応言っとくけど、生徒に
手ェ出しちゃダメだからね?
普通に犯罪だから。


あっそ。分かってるならいいけど。


それで?どんなのがタイプ?


あ、いや…うーん、なんでだろ?


なんでこんな君の好きな女の子の
タイプが気になるんだろ…?


言われてみればたしかに…んー…


…ねぇ、君。あたしに何か隠し事してない?


あたし、何か大切なこと
忘れてる気がするんだけど。
君、何か知ってるんじゃない?


ホントに〜?隠し立てするのは良くないぞ〜?


あー、はいはい。いつまでも
くっちゃべってたら、仕事に遅れるね。


あたしも家の片付け終わったら
出るから。君は先に出ていいよ。


うん、戸締りもこっちでしとくから。
いってらっしゃい。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


え〜っと、食器も洗濯物も
終わったから、あとは…


…やっぱなんか変だ。
あたし、絶対なんか忘れてる。


アイツも絶対あたしに
何か隠し事してる。


アイツには悪いけど…ちょっと
色々探させてもらおうかな…


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


あ、おかえりー。


ご飯今作ってるから
ちょっと待っててねー。


えー、そう?あたしが
準備いいのはいつものことじゃない?


とりあえず風呂にでも入って
サッパリしてきたら?


こっちもご飯できるまで
もうちょっと時間かかるし。


うん、いてらー。
ゆっくりでいいからねー。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


あ、上がった?
こっちも今できたとこ。


じゃーん!どう?
今日は腕によりをかけて
作ったんだ。


ふふっ…どうしたの?
いきなり黙り込んで…
あまりに美味しそうで
声も出なくなった?


あー、それとも…あたしと君の
思い出の料理の数々を並べたから?


そうだよ…だってこれ、
あたしと君が付き合い始めた時に作った
最初の本格的な料理なんだから…


うん…大体思い出したよ。
君と付き合ってた頃の思い出。


これ、見つけちゃった…
君が出かけた後に
色々片付けしてたら、ね?


これ、アレでしょ?付き合ってから、
初めてあたしにくれた誕プレ…
いつのまに回収してたんだか…


まぁ、これあるとあたしが
君を好きだったこと思い出す
から回収したんだろうけど。
てか、実際思い出したし。


ていうかさぁ…ずいぶん
つまらないことしてくれたよね、君…


記憶を封じる魔術、だっけ?
それをあたしに施したんだよね?たしか…


さすが、魔術学校の先生。
大事な彼女の記憶も消せるなんて
恐れ入ったよ。


そのくせ、何でもない顔して
あたしと平然と接してるんだからさぁ…


おまけに婚約者まで紹介して…
ホント、面の皮が厚いっていうか…


あたし、あの時泣いて頼んだよね?
「君との大事な思い出消さないで!」って…


なのに君は何の躊躇もなく、
あたしの記憶を消した。


自分と付き合ってた頃の
あたしの記憶を…


あの時君、なんて言ってたっけ?
「俺以外の男と幸せになれ」だっけ?
それ以外なんか言ってた?


んー…ちょっとまだおぼろげなとこあるなぁ…


なんで普通にお別れじゃなくて、わざわざ記憶を?
それがどうしても分かんないだよねー…


他に女がいたって感じでもないし…


ねぇ、なんで?誤魔化さずにちゃんと答えて。


え…は?何それ…
あたしにふさわしい男?
それが今のあたしの婚約者ってこと?


い、いやちょっと待って…!
なんでそれを君が決めるの?
普通におかしくない?


だってそうじゃん!
あたしの結婚したい相手は
あたしに決める権利あるのに…
なんで君がそれを奪うわけ!?


意味わかんない…
ホントに意味わかんない!


だから〜…!なんでそれを君が
勝手に決めるのかって聞いてるの!


さっきから君が言ってるのって、
自分より彼の方が男として
優れてるからってだけじゃん!


それで勝手に身を引いて、
あたしの記憶まで操作して
勝手に男あてがって…!
マジで信じられない!


もういい!今の君の
言葉なんて聞きたくない!
これ以上喋らないで!


優しい君がそんな酷いこと
するなんて信じられないよ…


あたしの気持ちなんて
全然分かってなかったんだ…
ホント最低…


来ないで!またそうやって
記憶を封じようとするんでしょ!?


もう君の思い通りにはさせないから…!


これ、何だか分かる?


ふぅん、知ってるんだ。
じゃあ話は早いね。


そ。過去に遡るための魔法のカード。
優しい魔女のお姉さんにもらったんだ。


使うことはないと思ってたけど…
今がその時みたいだね。


やめないよ。だって君が悪いんじゃん。


あたしを無視して
勝手なことばっかりするから…!


君と結ばれない未来なんて要らない。
過去でまた会お。それじゃあね。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


おはよ、寝坊助くん。
相変わらず、可愛くない
寝ぼけ顔してるね。


ま、そんなことは
どうでもいいや。


朝ごはんできたから、
一緒に食べよ。


なんでって…何が?
あたしが君を監禁してること?


そりゃ、あたしが君の
お世話係だから。


君はあたしのお婿さんなんだから
これくらい付き合ってもらわないと。
あと、腐れ縁だしね。


そ。あたし、結婚するの。
もちろん、君とね。


…自分の胸に手を当てて考えてみれば?
君の考えてることなんてお見通しだから。


あ、でも手ェ縛られてるから
胸にも当てられないか。


君、あたしを自分以外の男と
結婚させようとしてるでしょ?


やっぱり…この頃から隠してたんだ。
ホント油断ならないっていうか…


何でもない。こっちの話。


魔術を使われると面倒だから、
手足は縛らせてもらったし、
あと体内の魔力の循環も止めたから。


いくら優れた魔術師でも
自分の魔力が自由に使える状態にないと
魔術は使えないもんね?


嫌。ここからは逃がさないから。


君には今日からずっと
あたしの家で暮らしてもらう。


心配しないで。周りの人達の
君に関する記憶も全部書き換えて
おいたから。


そ。君の記憶封じの魔術を
応用して、記憶改竄の魔術を
我流で作り上げたの。すごくない?


あれ?言ってなかったっけ?
あたし、これでも魔術の研究職に
ついてんだよ?


まぁ研究ばっかで、自分で行使することが
ほとんどなかったから、今回のは結構大変だったけどね。


だって…君のこと好きなんだもん。
他の人となんて結婚したくないし、
付き合いたくもない。


(抱きしめる)


こうしてギューってしてさ、
ちゃんと好意伝えればよかったね…


そしたら君が自分に自信無くして
他の男紹介するなんてことなかったのに…


大丈夫だよ…あたし、君以外の人を
絶対好きにならないから。


腐れ縁で幼馴染で…ずっと
一緒にいたじゃん。だから
これからも一緒。ね?


そうだ、ちょうどいい機会だから
婚前交渉させてもらうね。ンッ…


(ディープキス)


ハァ…やっとあたしたち、
結婚できるんだ。


もっと早くにこうしておけばよかった…
そうすれば君に余計なことさせずに
済んだのにね。


未来で君のやったことは最低だけど…
それでもあたしのためを思ってやった
ことだから。やっぱ嫌いになれないや。


これからも君のこと
大好きでい続けるから…
ずっと一緒にいようね♡
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
結婚を間近に控えた幼馴染に全ての隠し事を暴かれる
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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