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元通り魔の吸血鬼の女が可愛いので抱いてみた
written by 松平蒼太郎
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公開日2022年12月20日 12:28 更新日2022年12月20日 12:28
文字数
3513文字(約 11分43秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
吸血鬼
視聴者役柄
場所
男の家
あらすじ
刑務所に入っていた通り魔の吸血鬼の女は、突如現れた謎の男に助けられる。男は自分の娘を女の眷属にすることで、蘇らせようという目的を持っていた。彼女は自分を連れ出してくれた男に報いるために男の娘を眷属にするが、彼には少々込み入った事情があるようで…?
本編
ん…?君は、誰だ…?


ふふっ…何?人間に捕まった
愚かな吸血鬼を見下しにきたのかな?


あぁ…見ての通り、四肢は拘束され、
身体は鉄格子の中。完全に身動きが取れない。


屈辱だよ…人間からこんな奴隷の如き
扱いを受けるなんてね…


ふふっ…言ってくれるね。


血を吸う化け物?たしかに
君たち人間から見ればそうだろうね。


けど…僕らは生きるために
血を吸ってるに過ぎない。
それの何が悪い?


あははっ!国から支給される
人工血液?あんなもので、この僕を
満足させられるとでも?


僕はね、もっと美味しい血が飲みたいんだ。


人工血液なんていう、味もへったくれもない
モノは飲む気にもならないよ。


薄味すぎるからね、あれは。
水を飲んでるに等しい。
いや、水の方がまだマシだ。


それで?君は?
新しい看守か何か?


へぇ…本気?僕を逃がしたら
大変なことになるよ?


ちょっと待った。その申し出を
受ける前に確認させてもらっていい?


うん。君が僕に要求する対価は何?
それを聞かなきゃ始まらない。


あまり無茶な要求をされても困るからね。
そういうのは事前に聞いておきたいんだ。


あぁ…なんだ、そんなことか。
お安い御用だよ。任せといて。


いいよ。君の娘、助けてあげる。
人としてではなく、吸血鬼としてだけど。
それでもいい?


了解。交渉成立だ。
さ、ここを開けておくれ。


(檻の鍵が開き、拘束も解かれる)


ふぅ…久々の自由だ。
やっとこの窮屈なオモリが取れる。


うん、行こう。グズグスしてると
他の人間がすっとんでくるからね。


道案内、よろしく頼むよ。
頼りにしてるからね。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ふぅ…ご馳走様。
久々の美味な食事だった。


うん。君の娘さんの血、
とってもおいしかったよ。
ありがとう。


あぁ、大丈夫。これで娘さんは生き返った。
ちゃんと息、してるだろう?


そうさ。娘さんは僕の眷属として蘇ったんだ。


彼女はじきに人間から吸血鬼になる。
僕と同じ血を吸う化け物になるんだ。


え……そ、そう?化け物じゃない?
どうしてそう思うの?


ふふっ…君、なかなか面白いね。
吸血鬼に対する理解もあるし。


人間の方が化け物、か…
なるほどね。見方によっては
たしかにその通りだ。


実際僕も、人間に捕まった挙句に
拷問という名のタコ殴りにされたしね。
まったく散々だったよ、あそこの刑務所は…


へ…?な、なに、急に…?
治療するって…僕の身体を?


い、いや、大丈夫…さっき娘さんの血を
吸って回復力は上がったし、自然治癒で…
ひゃわっ!


(衣服を剥ぎ取られる)


ちょ、もう!強引だなぁ、君は!


背中だけ?本当に?


うー…分かった。
じゃあ背中の傷の
治療だけ任せるね…


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ん、ありがとう。
ちょっと沁みるけど
痛みは緩和された気がする。


え?これからのこと?


さて、どうするかな…
また美味しい血を求めて
フラフラ旅にでも出ようかな、なんて…


えっ…君の家に?けど…


あ、あぁ〜…すっかり忘れてた。
僕、今さっき眷属を作ったんだった。


そういうことなら仕方ないね。
君の家にしばらくお邪魔させてもらうよ。


娘さんが吸血鬼として独り立ちできるまで
僕が彼女のご主人様として面倒を見てあげるね。


あぁ、よろしく。
君のこと、頼りにさせてもらうよ。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


どうしたの?そんな新聞を大真面目に眺めて…


へぇ〜…これ、僕だね。
警察から追われることに
なったんだ。


別に?今度は捕まらないさ。
同じヘマを繰り返したりしないよ、僕は。


それに今は君の家っていう
安全圏も確保したわけだし。


そうだ、それに関して聞きたいことが
あったんだけど…


どうしてあの日、僕を助けたの?


というか、どうやって刑務所まで
潜り込んだのかな?


君、ただの人間じゃないよね?


娘さんを生き返らせるためとはいえ、
吸血鬼にすることを躊躇わなかったし…
何か訳ありかな?


ふんふん…へぇ、なるほど。そういうね…


君、なかなか面白い人生歩んでるね。


というか娘さん、
君の実の娘じゃなかったんだ。
どうりで似てないわけだ。


要するにアレだろ?
家出した女の子を保護して
勝手に娘にしてるわけだ。


ふふっ、そうだね。
君が娘にしたというより
娘が君をお父さんにしたというべきか…


でも難病を患っていた彼女は
君の目の前で死んだ。直前まで
君にそのことを隠していたからだね。


まぁ分かるよ?一緒に暮らしていく
うちに情が湧いていつのまにか
大切な存在になるっていうのは。


そこで吸血鬼の眷属として生き返らせるのを思いついたのは理解できるけど…それがどうして僕なのかって話。


そ。僕は刑務所に入っていて囚われの身だ。


わざわざそんなのを助け出すこと自体が
リスキーな行為だ。


牢屋に入っていない吸血鬼なら
その辺にいくらでもいたはず。
なのに、どうして僕を?


ぷっ…あはは…!あはは!


ははっ…!本当に面白いね、君は。


僕が世間的に通り魔として名高いからって
優れた吸血鬼であるとは限らないんだよ?


よくそれだけで愛しの娘を
僕に預ける気になったもんだ。


君、いい具合にイカれてるね。
君みたいな人間、僕は好きだな。


それで?君の正体は?
君は何者なんだい?


へ?……がっ!


(首を絞められる)


な、るほどね…血を吸わない鬼、か…


ふ、ふふふっ…全然気づかなかったよ…


完璧に人間に擬態してたね…恐れ入ったよ…


(首締めから解放される)


かはっ!はぁはぁ…


ちょっと…一応、これでも君の娘の
命の恩人なのに、いきなり首を絞めに
かかるのは酷くない?


ふふっ…なるほどね。たしかに。


口で説明するより力で示した方が早い。
鬼の考え方そのものだ。


刑務所に易々と潜り込めたのも
鬼特有の特殊な術か何かを使ったってわけだ。


あと、よく考えてみれば僕の拘束具を
力づくで外してたね。


あの時点で人間じゃないって
普通気づくのに…檻から出られるって
喜びでいっぱいで抜けてたよ。


それにしても…まさか鬼に助けられるなんてね。
生きてると何があるか分からないもんだ。


あーあ…人間だったらワンチャンある
かと思ったのになぁ。残念。


うん。君の血を狙ってたよ。割と最初から。


娘を助けたお礼に〜って感じで
君の血ももらえばよかった。
勿体無いことしたなぁ。


へっ…?え、ええっ!?
ちょ、何!?いきなり脱ぎ始めて…!


あ、や、ええと…の、飲んでいいの?
君の血液…


そ、そっか…ふふっ、君って本当に鬼らしい。
その辺の鬼なんかよりずっと。


いいよ。君に乗せられてあげる。
君の血を飲みたいのは本当だしね。


ちょっと隣、失礼するね。よいしょ…


首筋…この辺が一番噛みやすそうかな?


にしても…いい筋肉してる。
ゴツゴツしてて、とても立派な身体だ。


服の上からは分からなかったけど君、
細マッチョってやつだね。


うん…正直、興奮してる。


男を襲うことはあっても
身体を男の方から曝け出してもらう
ことはなかったから。


しかもその身体が僕好みときたら…
興奮しないわけないだろう?


安心して。娘さんには内緒にして
おいてあげるから。


ほら…いい女が隣に座ってるよ?
ギューってしないの?


(抱きしめられる)


んっ…あったかい。
君の身体、ポカポカする。


(匂いを嗅ぐ)


はぁ…やっぱりいい匂いだ。
こんなのもう、我慢できないよ…


ごめん…僕、君のこと
殺しちゃうかもしれない。


君の身体、とっても好きだ。
全部食べ尽くしてあげたいよ…


ふふっ…鬼らしいというか、
男らしいというか…


僕は社会的には人間の生き血を片っ端から
喰らいまくる通り魔吸血鬼だ。


そんな僕に対してかかってこいなんて
啖呵を切れる男、そうはいないよ。


本気で惚れちゃいそうだなぁ…ふふっ♪


じゃあ娘さんが帰ってくる前に
食事、済ませちゃおうか。


まぁホントは見られてもいいんだけどね。
彼女、僕の眷属だし。


でもこういうのって、秘密裏にやるから
背徳感があって面白い。そうは思わない?


分からないなら教えてあげるよ…
僕を抱いてくれたお礼だ。


たっくさん、気持ちよくしてあげるからね…
いただきます♡


(吸血)


美味しい…想定以上だな、これは…


いい身体に包まれながら美味しい血を飲む…
これ以上の贅沢はないよ…


ふふっ…今、ちょっとだけピクってなった。
可愛いとこあるんだ。


いいよ。動いたこと謝らなくて。
可愛くてちょっとキュンってしちゃっただけだから。


男らしい君もいいけど…
可愛いとこも見せていいからね?
僕、君のいろんなところが知りたい。


だから、さ…そんなに我慢しないで?
気持ちいいなら、声あげていいんだよ?


今は僕しかいないし…
恥ずかしがらずに、ね?


息、荒くなってきたね…
興奮してきちゃっ…ンッ!


(キスされる)


君…吸血中にキスはずるいよ…


え…か、可愛い?僕が?


そ、そんなに褒めないでよ…
照れるじゃないか…


こんな通り魔の女を抱きたいなんてさ…
物好きな男だね、君も。


ううん…嫌いじゃないよ。
むしろ好きかも。


ふふふ…今の好きを本当の好きに変えてくれる?


そっかぁ…いいよ。
安住の地と美味しい血液を
提供してくれたお礼だ。
好きに抱きたまえ。


あはは…やっぱり面白いや、君は。


…君も僕の眷属にしてあげようか?
なーんてね♪ ふふっ♪
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
元通り魔の吸血鬼の女が可愛いので抱いてみた
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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