男は自室の押し入れに閉じこもっていた。なぜなら、男の彼女と名乗る女に心身ともにボロボロにされたから。そして今日も自称彼女は男の部屋にやってくる…

お邪魔しまーす…って、あれ？
今日は家にいるはずなんだけど…
どこにいるのかなぁ？


うーん…靴はあるし、絶対
出かけてはいないはずなんだよね…


どこに隠れてるのかなぁ〜…
あ、もしかして…


(押し入れの戸を開ける)


ふふっ…みーつけた♪
まさか押し入れの中にいたなんて…


なんでこんなところに隠れてるのー？
探すのに手間取ったじゃん。


え〜？何？関わらないでくれって、
なんでそんな酷いこと言うの？


あたし、君の彼女だよ？
関わらないでって言われても
そんなの無理に決まってるよね？どうして？


そっかぁ…あたしの夢、
寝てる時に見ちゃうんだ。


よかったじゃん。寝てる時まで
あたしと会えるなんて。


やっぱりあたしたち、
相思相愛だったんだ♡
嬉しいなぁ♡


違わないよ…
だって恋人の夢を見るって
そういうことでしょ？


うん…そうじゃなくて？何？


ゆっくりでいいから話してみて？
あたし、ちゃんと待つから。


…あたしが出てくること自体が悪夢？


なんで？あたし、君に何も悪いことしてないよね？


拷問って…そんなわけないじゃん。
あれは君をしつけるための愛の鞭だよ。


そうだよ。君が浮気しなきゃ
あたしだってあんなことしない。


そりゃ、客観的に見たら、
あたしが酷いことしてるかもしれないけど…
あれ、全部君のためなんだからね？


君をあたしに繋ぎ止めておくために…
君にあたしを好きでいてもらうために
やっただけだよ？


恋人ならそれくらいして当然だよね？


おかげでほら、君も昔と比べて
こんなに大人しくなった。


まぁ、積極的に顔を見せて
くれなくなったのが
ちょっとアレだけど。


あ、でも安心していいよ？
そんなことくらいで君のこと
嫌いになったりしないからね？


むぅ…さっきから反応鈍い。
彼女が目の前にいるんだぞー？おーい？


(ため息)


仕方ないなぁ…
やっぱこうするしかないか。
それっ！


(押し倒す)


どう？可愛い彼女に押し倒された気分は…


なーんだ、抵抗しないんだ。
ま、その方がヤりやすくていいけどねー。
ンッ…


(スーパーディープキス)


ンハァ…あたしのなすがまま
にされる君、可愛い♡


ふふふっ…まだそんなこと言ってるの？


君の彼女はあたしだよ♡


君の元カノはぁ…君に飽きて、
どっか行っちゃったから。


酷い女だよねー。君のこと捨てて
あっさり他の男のところに走るんだから…


ま、あたしにとってはすごく邪魔だったし、
都合は良かったんだけどねー。にひひ♪


えー？人聞きが悪いこと言わないでよー。


あたしはアイツが「もっと他にいい男いない？」って相談してきたから、それに乗ってあげただけだよ？


実際紹介したら、本当に乗り換えるとは
思わなかったけどねー。あははっ♪


ていうか、今はそのことはいいじゃん。


あたしだけに集中してよ…
あたしのことだけ考えて。ね？


昔の女のことなんて考えないで…
あたし、妬いちゃうよ？


ふふふっ…君の心、ボロボロだね？


こんな押し入れに閉じこもるくらいだし…
涙すら流せない身体になっちゃったしね？


でも大丈夫…今はあたしがいる。
あたしがたっっっくさん、慰めてあげる。


(抱きしめる)


ギュー…あたしの温もりで癒されて。
そしたら、楽になれると思うから…


服、脱がせてあげるね…
ボタン外して…ズボンのチャックも下ろして…


押し入れの中だから、ちょっと暗いけど…
明るい中でヤるよりは興奮するよね？


身体は正直みたいだし…
いっぱい可愛がってあげるね♡
あははっ♪

・台本（ゆるボイ！）
ヤンデレな自称彼女に押し入れの中で押し倒された
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎