朝から貴方のところに、遠距離で付き合っている年上彼女が訪ねてきた。久々の再会を喜びつつ、彼女にドギマギさせられるお話。

(インターホンを鳴らしてドアが開く)


おっはよ〜♪ 遊びに来ちゃった♪


んふふ♪ まーね。


久しぶりに君と遊べると思うとつい早く来ちゃって。迷惑じゃなかった？


よかった。ありがと。


うん。それじゃあ、お邪魔します。


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あれ？前に来た時より、小綺麗になってる…


モノ減らした？それとも模様替えした？


へー、そうなんだ。てことは、だいぶ頑張ったんじゃない？


ふふっ、そっか。とりあえず、そーいうことにしといてあげる。


…あ、ギターあるじゃん。買ったの？


へぇ〜、お父さんのお古かぁ。弾いてるの？


そうなんだ。じゃあせっかくだし、なんか弾いてよ。


いいって。超絶下手くそでも笑わないから。


ほらっ、恥ずかしがらずに弾いてみ？


ここで大人しく聴いとくから。


(彼がギターを演奏し、拍手する)


あっ…えー⁉︎ めっちゃ上手い！なんか想像以上！


いやいや！お世辞じゃなくて本気で！


これから路上ライブとかやる？やっちゃう？


あはは！冗談だって！


君、そういうのはやる気ないんでしょ？


いやー、でもいいモノ聴かせてもらった。ありがとね。


あっ、はーい！じゃああたし、コーヒーで！


あ、砂糖とミルク増し増しでよろしく！


(彼が背を向けた瞬間、バックハグ)


えへへ…いや、ちょっとね？


なんか君の背中見たら、抱きつきたくなって…


ギターできるようになったことといい、なんか成長したよね…


うん…成長したと思う。男の子から男になったって感じ。


一年以上会わなかっただけで、こんなに変わるもんなんだね…初めて知った。


うん…ホント久しぶり。会えて嬉しいよ。


え〜？まだ抱きついてたいよ〜。ダメ？


あ、そう？あたしの顔が見たいなら…ほら。


(ハグを緩めた瞬間、彼が振り向いておでこにキス)


えっ…あっ、やー…


その、いきなりデコキスはキザじゃないかな？あはは…


ちょ、うるさ〜い！


たしかにあたし、おでこ広いですけど！


いきなりキスしたくなるなんてある⁉︎


むー…君、年下のくせに生意気。


成長したのは認めるけど、マウント取っていいとは一言も言ってないからね？


ふーんだ。許して欲しかったら、土下座でもすればぁ？


(彼が土下座しようとして、背をかがめたところをキス)


…隙ありだよ。成長してもまだまだ甘ちゃんだね、君は。


ふふふっ…その顔が見たかったんだよねー。


澄ましてる時の君もカッコいいけど…赤面して内心慌ててる君は可愛いからさ、不定期で見たくなっちゃうんだー。


ほーら。いつまでも固まってないで、コーヒー淹れてきてよ。


今日はコーヒー飲みながら、のんびりお互いの近況報告するってことで。


うん！あたしと会ってなかった期間の話、たくさん聞かせて？

・台本（ゆるボイ！）
久しぶりに再会した年上の遠距離彼女には相変わらず敵わない
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎