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王子様系幼馴染の逆転恋愛術
written by 松平蒼太郎
  • 純愛
  • 友情
  • 嫉妬
  • 片思い
  • ヤンデレ
  • 王子様系
  • 幼なじみ
  • 学校/学園
  • 誘惑
  • ボーイッシュ
  • 告白
公開日2023年08月23日 14:29 更新日2023年08月23日 14:29
文字数
2129文字(約 7分6秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
女幼馴染
視聴者役柄
男幼馴染
場所
男の家
あらすじ
男子校に通う貴方には、女子校に通う幼馴染の女の子がいる。貴方は彼女を気の置けない友人として認識していたのだが、彼女の方はそうでもなかったようで…?
本編
やぁ。約束通り、遊びに来てあげたよ。


ふふっ、いいじゃないか。今のボク、どこからどう見ても男でしょ?


うん。ちゃんと馴染めてるよね。ちゃんと男っぽく整えてきたし。君の予備の制服まで借りてね。


うん、そーいうこと。男子校ってのが、実際どういう雰囲気なのか肌で感じ取ってみたくてね。


うーん、そうだね…やっぱり男の子だからかな?女の子と違って、あんまりネチネチしたところはないっていうか…全体的にサッパリしてるよね。


あ、もしかして君、あまりリアルの女の子を知らないな?


下ネタとか陰口とかね…けっこうどぎついよ?君には聞かせられないくらい。


そうだね。世の中、知らなくていいこともあるから。今のは聞かなかったことにして。


あ〜あ…ボクも男に生まれたかったなぁ。


女子校より男子校の方が楽しそうだし。君とももっと遠慮なくバカ話ができる。


うん…まぁ、たしかに今もバカ話はよくしてるけど。たまに異性の壁?っていうのかな、そういうのを感じちゃう時はあるんだ。


うん…ボクは女子校、君は男子校に通ってるから、仕方ないところはあるんだろうけど…


…君が女の子に?それはちょっと想像しかねるな。


うん。だって君、ボクより背が高いし、圧倒的に男っぽいし。ほら、このすね毛とか。


ふふふ、ごめん。すね毛は冗談だけど、実際ホントに男の子だなとは思ってるよ。


(壁ドン)


ほら…ボクの壁ドンが通じない。


女の子なら、大抵の子はドキドキしてくれるんだけどね。


ふふっ、そっか。あくまでボクを幼馴染として見てくれるんだね。嬉しいよ。


嬉しいけど…ちょっと物足りないかな?それに君は他の女の子を…


ううん、何でもない。それより、そろそろ帰ろっか。いつまでもここにいると、誰かに見つかっちゃうかもしれないし。


大丈夫。男子校探検ツアーは十分満喫したからね。さっ、行こ。


(彼と学校の外へ)


ねぇ。今日は君の家に行ってもいい?


うん。久しぶりに遊ぼうよ。この制服も、君の家でそのまま返した方が、手っ取り早いでしょ?


ありがと。君の家は久しぶりだから、楽しみだ。


(彼の家に到着)


お邪魔します…あれ?おばさんは?


そうなんだ…それなら、ちょうどいいかも。


ねぇ、ちょっと脱衣所借りていい?元の格好に着替えたいからさ。


ありがとう。すぐ着替えてくるから、楽しみにしてて。


(彼女が女子校の制服姿で戻ってくる)


お待たせ。どうかな?君に見せるのは何気に初めてだよね。女子校の制服姿…


…あれ?反応薄いね?どうしたのかな?


あ…今、可愛いって言ってくれた?


空耳?そっか…


じゃあ、ハッキリ聞こえる声で言ってもらおうかな…ボクのこと、可愛いって。


(強く抱きしめる)


こうやってギューってするのは初めてだね?


肩組んだり、ハイタッチしたりしたことはあっても、こんなふうにしっかり抱きしめたことはなかったよね?


あ、そうだ…君に謝らなきゃいけないことがある。


ボク、さっきは嘘ついた。ボクは男になりたいんじゃない。異性として、君と対等の関係になりたいんだ。


「異性として」だよ。いい加減、幼馴染という枠を破りたいんだよ、ボクは。


ここまで言えば、君もボクの言いたいことがわかるだろう?


うん…知ってる。ボクの女子校で可愛い子を見つけたんだよね。絶賛片想い中なんでしょ?


正直悔しいんだ…君に最も近しい異性はボクなのに、君は他の女の子に恋してしまってる…


女の子としてのアプローチが足りなかったんだよね。だから君はより女の子らしい子に片想いしてしまった。そうでしょ?


そうじゃなきゃ、君がボク以外の女の子に見向きするはずない…そんなのあり得ない。


どうして彼女を好きになったかは聞かない。聞くと、ボク自身が壊れてしまいそうだから。


だから悪いけど、君の恋は成就させない。


ボクの恋を成就させるのに協力してくれ…いいだろ?幼馴染なんだから、さ?


(キス)


ボクの初めては君に捧げるよ…


だから、君の初めてもボクにちょうだい?あんな女じゃなくてさ…


ふふ…聞きたいの?あの女がどんな奴か…


君の儚い恋心が砕け散っちゃうかもよ?


ね…言ったでしょ?世の中知らなくていいこともあるって。リアルの女の子は君の想像してる以上に怖いんだよ?


夢は夢のままでいい…ボクにしておいた方が安牌だよ?わざわざ特攻玉砕することはないんじゃない?


なんでって言われてもな…いつの間にか好きになってたんだから、しょうがないじゃないか。


強いて言うなら…君がボク以外の女の子を好きになって、改めて自覚したんだと思う。ボクは君のことが好きだって。


だから作戦を立てた。男子の制服を着たボクから女子の制服を着たボクにチェンジすれば、君もボクを女の子だって認識してくれるでしょ?女の子耐性がないなら、尚更。


ねぇ…今のボクは可愛い?


ボクに聞こえるように、ちゃんと言って?


(抱きしめ返される)


うん…ありがとう。


やっと君の口から聞きたい言葉が聞けた…嬉しいな。


でも…それだけじゃ満足できない。できるわけない。


簡単な話さ。このまま一つになっちゃおうよ。


言ったろ?ボクの初めては君に捧げるって。つまりはそういうことだよ。


遠慮しないで…君の今目の前にいるのは、君のことが大好きな女の子。だったら、すべきことは一つだろう?


いいよ、もちろん。他の女の味を知ってしまう前に、ボクを知って?全身でボクのこと感じ取って?


大好きだよ…これからもずっと一緒にいよう?ずーっと一緒に、ね?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
王子様系幼馴染の逆転恋愛術
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
 pixivにてフリー台本を投稿しています。
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