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公開日2023年08月29日 17:22
更新日2023年08月29日 17:23
文字数
1389文字(約 4分38秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
冥界の王族
視聴者役柄
人間の青年
場所
寝台列車の個室
あらすじ
連休を利用した小旅行中の貴方は、寝台列車に乗り込み、旅気分を満喫していた。そんな時、個室の扉がノックされ、開けるとそこには美しい女性が立っていて…?
本編
(ドアをノックする)
あの〜…すみません。少しだけ、よろしいでしょうか…?
(扉が開く)
あっ…すみません、お休みのところ…いきなり押しかけてしまって…
あ、えっと、その…もしよろしければ、わたしとお話しませんか…?
はい…今日の寝台列車、お兄さんしか乗っていないみたいなので…せっかくですし…
…!あ、ありがとうございます!お邪魔します!
(男の個室に入って、座席に座る)
あ…お茶、ありがとうございます。
え?あ、はい。わたしはちょっとした小旅行で…お兄さんも?
そうなんですね。たしかにいいですよね、寝台列車でまったり移動するの。乗ってるだけで旅気分が味わえますし。
そうですよね。一人でのんびりっていうのが乙なモノですよね。分かります。
あ、だとしたら、いきなり押しかけたのはやっぱり迷惑でしたか…?
ふふ、そう言ってくださるんですね。お世辞でも嬉しいです。
あはは…わたしみたいなその辺にいる女を綺麗だなんて…
…あ、さてはお兄さん、少し酔ってますね?ちょっと顔も赤いですし…
(顔を近づける)
ふぅん…?お兄さんもよく見ると、整った顔をしていますね。俳優かアイドルをされてます?
そんな謙遜なさらず。お兄さんは素敵なお顔をなされてますよ♡とってもわたし好みです♡ ンッ…
(ベロチュー)
フゥ…ごめんなさい、お兄さんがとっても可愛らしかったので、つい♡
そういえば、さっきから車窓の景色がずいぶん風変わりなモノになってきたような…
ふふ…気がつきました?人家の灯りなんかも無くなっちゃってますよね?逆にかがり火なんかがチラホラ…
簡単な話です。これ、実は冥界行きの寝台列車なんです。だから、どの車両にもお兄さん以外の人が乗っていなかったんですよ。
はい、冥界です。死んだ人の魂が向かう、あの冥界です。
いいえ。お兄さんは生きていますよ。今はまだ。
はい。お兄さんは生きた状態で冥界に来てるので、じきに肉体は自然消滅し、魂だけの存在になるでしょう。
よかったですね♡ 食事や排泄といった煩わしい些事から解放されて♡ これからはわたしとイチャイチャすることだけ考えていればいいんですから♡
あ、無駄ですよ?個室のドアはわたしの霊力でしっかり施錠してありますので、お兄さんが自力で開けるのは不可能です。
大丈夫、怖がらないで…これからはわたしの夫として、幸せに暮らしてもらうだけですから♡
どうしても何も、お兄さんがこの列車に乗り込んだからですよ?
えぇ。この列車、たまに人界と繋がることがあるんですけど、そこで停車した時に乗ってきたのがお兄さんなんです。
わたし、これでも冥界の王族で、久々に休みをとって一人優雅に旅行と洒落込んでいたんです。
そしたら、生きた人間が乗ってきて、びっくりしちゃって…運命っていうんですかね?そういうものを感じ取ったんです。
普段は決して交わることのない者同士が、同じ列車に乗り合わせる…これは運命と呼んでも差し支えありませんよね?
それに…お兄さんはすでにわたしと口づけを交わしてしまいましたから。もう人界には戻れませんよ?何があっても…ね?
(へたり込んだ男の前に至近距離でしゃがみ込む)
お兄さん…勘違いしているみたいですけど、死は怖いものではないですよ?
えぇ。怖くないですよ、全然。ただ自分が住む世界が変わるというだけの話。ちょっとしたお引越しだとでも思えば、平気へっちゃらです。
お兄さんのことは一生大事にしますから…お兄さんもわたしのこと、少しずつでいいから好きになっていってください。ね?
あの〜…すみません。少しだけ、よろしいでしょうか…?
(扉が開く)
あっ…すみません、お休みのところ…いきなり押しかけてしまって…
あ、えっと、その…もしよろしければ、わたしとお話しませんか…?
はい…今日の寝台列車、お兄さんしか乗っていないみたいなので…せっかくですし…
…!あ、ありがとうございます!お邪魔します!
(男の個室に入って、座席に座る)
あ…お茶、ありがとうございます。
え?あ、はい。わたしはちょっとした小旅行で…お兄さんも?
そうなんですね。たしかにいいですよね、寝台列車でまったり移動するの。乗ってるだけで旅気分が味わえますし。
そうですよね。一人でのんびりっていうのが乙なモノですよね。分かります。
あ、だとしたら、いきなり押しかけたのはやっぱり迷惑でしたか…?
ふふ、そう言ってくださるんですね。お世辞でも嬉しいです。
あはは…わたしみたいなその辺にいる女を綺麗だなんて…
…あ、さてはお兄さん、少し酔ってますね?ちょっと顔も赤いですし…
(顔を近づける)
ふぅん…?お兄さんもよく見ると、整った顔をしていますね。俳優かアイドルをされてます?
そんな謙遜なさらず。お兄さんは素敵なお顔をなされてますよ♡とってもわたし好みです♡ ンッ…
(ベロチュー)
フゥ…ごめんなさい、お兄さんがとっても可愛らしかったので、つい♡
そういえば、さっきから車窓の景色がずいぶん風変わりなモノになってきたような…
ふふ…気がつきました?人家の灯りなんかも無くなっちゃってますよね?逆にかがり火なんかがチラホラ…
簡単な話です。これ、実は冥界行きの寝台列車なんです。だから、どの車両にもお兄さん以外の人が乗っていなかったんですよ。
はい、冥界です。死んだ人の魂が向かう、あの冥界です。
いいえ。お兄さんは生きていますよ。今はまだ。
はい。お兄さんは生きた状態で冥界に来てるので、じきに肉体は自然消滅し、魂だけの存在になるでしょう。
よかったですね♡ 食事や排泄といった煩わしい些事から解放されて♡ これからはわたしとイチャイチャすることだけ考えていればいいんですから♡
あ、無駄ですよ?個室のドアはわたしの霊力でしっかり施錠してありますので、お兄さんが自力で開けるのは不可能です。
大丈夫、怖がらないで…これからはわたしの夫として、幸せに暮らしてもらうだけですから♡
どうしても何も、お兄さんがこの列車に乗り込んだからですよ?
えぇ。この列車、たまに人界と繋がることがあるんですけど、そこで停車した時に乗ってきたのがお兄さんなんです。
わたし、これでも冥界の王族で、久々に休みをとって一人優雅に旅行と洒落込んでいたんです。
そしたら、生きた人間が乗ってきて、びっくりしちゃって…運命っていうんですかね?そういうものを感じ取ったんです。
普段は決して交わることのない者同士が、同じ列車に乗り合わせる…これは運命と呼んでも差し支えありませんよね?
それに…お兄さんはすでにわたしと口づけを交わしてしまいましたから。もう人界には戻れませんよ?何があっても…ね?
(へたり込んだ男の前に至近距離でしゃがみ込む)
お兄さん…勘違いしているみたいですけど、死は怖いものではないですよ?
えぇ。怖くないですよ、全然。ただ自分が住む世界が変わるというだけの話。ちょっとしたお引越しだとでも思えば、平気へっちゃらです。
お兄さんのことは一生大事にしますから…お兄さんもわたしのこと、少しずつでいいから好きになっていってください。ね?
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