体育のサッカーで貴方は膝を擦りむいてしまい、治療のため保健室へ行くことになった。保健室には顔見知りの同級生女子がおり、何やら貧血気味の様子で…？

んん～…ダル。血、欲しい…起きるの、無理…


(保健室の扉が開く)


誰…って、アンタか。何か用？


へー、そうなんだ。体育のサッカーで…


どこ擦りむいたの？ちょっと見せてよ。


(ベッドから起き上がろうとするが、ふらついて転びそうになったところを抱きとめられる)


わっ、とと…！あっぶねー…


ん…サンキュー。とっさに抱きとめれるだけの反射神経はあるんだ。


それより…膝の擦り傷ってこれ？


へ～…派手に転んだねぇ。ちゃんと水洗いした？


そっか…土とかは全部洗い流したんだ。じゃあ、ちょっとだけ…ンッ…


(傷口をひと舐め)


…！なんだ、意外といけるじゃん…もっと舐めていい？


ん、まーね。これでも人の生き血は好きだよ。びっくりした？


そ。あたし、吸血族。巷では吸血鬼っていうのかな？そんな感じ。


今、めちゃくちゃ貧血気味だからさぁ…人助けだと思って、血ィ分けてくれない？


いや、あたし、特定の眷属いないからさぁ…定期的に血を摂取するとかできないの。


今は血液ドナーに登録してくれてる人の血を役所からもらって、生き永らえてる感じ。


一応、ネット通販とかでも良質な血は売ってんだけどさぁ…あたし、施設育ちだから、そんなお金なくて…


そ～…吸血鬼も大変よ？日光も苦手だし、あと流水も苦手。体育とかマジで地獄の極み。


それは、その…普通の学校生活に憧れてたっつーか…ちょっと体験してみたくなったから…


まぁ、勉強もろくにできねーし、友達も全然作れてないんだけどね～。おまけに、よく貧血でぶっ倒れるし。


やっぱあれかな、普通に人として生きるってのは、あたしには向いてなかったってことかな。あはは…


えっ…ちょ、何してんの⁉ そんな引っ搔いたら、余計血ィ出るじゃん…！


(生唾を飲み込む)


…くれんの？ガチで？


嬉しいは嬉しいけど…アンタは血吸われることに抵抗ないの？


あ～、そう…まぁ、たしかに。今の状況、お互いにとって利用しない手はないもんね。


オッケー。じゃあ、あたしはアンタの血吸って、その傷治すから…アンタはあたしの飢えを満たしてよ。


(膝にかぶりつき、吸血)


人の血、じかに吸ったの初めて…


だろうね…アンタも初めてに決まってるよね。


普通に生活してたら、吸血族になんてそうそう会わないだろうし。


ふふっ…何？ちょっとピクってして…もしかして気持ちよかった？


またまた～…そんな強がらなくていいのに。


あたしは気持ちよかったよ？アンタの血、とっても美味しかったし。


そ？どーいたしまして。こっちこそありがとね。おかげで生き返った。


てか、どうする？授業戻る？それともする？


決まってんじゃん…こっち来なよ。ほら…


(彼をベッドに引っ張り込む)


首筋、出して？もっと気持ちいい思いさせてあげる。


いいじゃん…授業終わるまで時間あるし。保健室の先生も戻ってくる気配ないし。今ならヤれるよ？


ついでに、あたしの正体もバレちゃったしね～…気持ちよくしてやるから、黙ってろ的な？


ふふっ…満更でもなさそう。もう合意ってことで、いただきますするね？


ん…じゃあ遠慮なく。ンッ…


(吸血)

・台本（ゆるボイ！）
ダウナー系吸血女子とのギブアンドテイク
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎