とある国で忍びを生業としている男は、任務の際に隣国のクノイチがお色気の術を使って要人から情報を搾り取っているのを見聞きする。同僚のクノイチに同じ術が使えないか下心満載で尋ねてみるが、あっさり拒否される。落胆した男は、彼女にお色気の術を習得させるべく、一つ策を弄して…？

ん？あ〜、アンタも任務帰り？お疲れ。


は？何、急に…お色気の術がどうしたって？


いや、使えないけど…だから何？そもそもあんな卑猥な術、使う機会もないわよ。


はぁ？それ、どこ情報？あたしに使わせようとして、適当なこと言ってんじゃないでしょうね？


大体、隣国の忍びが使えるならお前も使えって、暴論過ぎるわよ。アンタ、何様？率直に言ってキモいから、ちょっとは下心隠す努力したら？この変態。


いや、興味ないから。誰が好き好んで、アンタの裸なんか見るかっての。


アンタの戯れ事には付き合ってられないから、あたし帰る。それじゃあね。


(男が忍法・逆お色気の術を発動)


……は？ちょ、何これ…あ、アンタ、どーいうつもり⁉︎


い、いや、だから…！この卑猥すぎる術は何なのかって聞いてんの！みんな裸じゃない！服着ろ、服！


(男の分身体に取り囲まれる)


ちょ、何…⁉︎ ちょっとカッコよくなったからって、調子乗らないで…！


べ、べ、別に、期待なんてしてない…！誰がアンタみたいな変態に…！


こ、これ以上近づいたら、御館様に報告するわよ⁉︎ アンタが卑猥な術を使ってきたって！それでもいいの⁉︎


ちょ、も、バカ…！やめてよ、耳弱いんだから…！


こ、交互に喋らないで！分身体で立体音響作ろうとすな！


う、うぅ〜…！アンタがそんな変態だなんて思わなかった…！


ど、どーせ、任務で女から情報取る時に使ってんでしょ…！ホント、救いようもない変態…！


えっ、あ、あたしが初めて…？ほ、ホントに…？


ふ、ふーん…そうなんだ。あたしにだけ…へぇ〜…


そ、そういうことならまぁ、少しだけ、シてあげてもいい、わよ…？


(男が術を解除)


………は？ちょ、なんで⁉︎ 今絶対、そーいう雰囲気だったでしょ⁉︎


し、しない！御館様には報告しないから！だから…！


〜〜ッッッ！あ、アンタ、人のことおちょくったわね〜…！


あ〜、ムカつく！何なの、それ！あたしにもお色気の術を習得しろって⁉︎ 意味わかんない！


だ、大体、夫婦(めおと)でもないのに、なんでアンタとそんなこと…！


うっ、うるさい！バカ！ちょっと心揺らいだりとかしてない！勘違いしないで！


(少し黙り込む)


…ねぇ。もしその、お、お色気の術ってのを習得したら、さ、さっきの続き、シてもらえる…？


ちっ、違う！アンタを好きになったとかじゃなくて…！ゆ、誘惑への耐性をつけるため！


そう！アンタみたいな女たらしの男に靡かないようにするための修行！それだけだから！


あ〜〜！！その顔、ムカつく〜！！


さっきの言葉、覚えてなさいよ…！あたしが術を習得したら、即刻取り消してもらうから…！


決まってんでしょ！「お色気の術一つ使えないクソ雑魚クノイチ(笑)」って言葉！あたしだって、色気の一つや二つくらい出せるわよ！


本気で覚えといてよ…！アンタのこと、きっちり悩殺してやるんだから…！

・台本（ゆるボイ！）
お色気の術一つ使えないクソ雑魚ツンデレクノイチを、逆ハーレムでわからせる
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎