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公開日2023年10月31日 19:31
更新日2023年10月31日 19:31
文字数
1662文字(約 5分33秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
ヴァンパイア少女
視聴者役柄
青年
場所
某路地裏
あらすじ
用事を済ませた帰り、男は人気のない暗いところで、うずくまっている女の子を発見する。気分が悪そうにしている彼女にできるだけ優しく声をかけるが、彼女からの返事は否定的なものばかりだった。それにもめげず、彼は彼女から話を聞こうとして…?
本編
…誰?悪いけど、ナンパはお断りしてるから…
別に…貧血で気分悪いだけ。だから、人目につかないとこで休んでる。それだけ。
…しつこい。アタシ、そんな尻軽な風に見える?こういう格好してるから?バカにしないで。
初対面の貴方に心配される筋合いない。いいから、ほっといてよ…
…やだ。今は家に帰る気分じゃない。携帯の充電も切れてるし…
心配なんてしないよ…ママもパパもアタシのことなんて、どうでもいいって思ってるし…今はちっさい妹にかかりきりだから…
妹は…可愛いけど、憎らしさが勝ってる。アタシより可愛がられてズルい…どうせ、二人ともアタシより妹の方が大事なんだ…
ふん…でしょ?親が小さいほうの子を優先するなんて当たり前。それを受け入れられないアタシが子どもなんだ。アタシが大人になれないから…いい年して、こんな格好してるし…
うるさい…とってつけたような可愛いなんて言わなくていいから。逆にそういうの迷惑だし、不快だから。ていうか、いい加減どっか行ってよ…
…知らない、そんなの。貴方の妹がどうだろうと知ったこっちゃないし。アタシと自分の妹を勝手に重ねないで。
ッ、うるさい…!知った風な口きかないでよ…!アタシはただ…!
…!気づいて、たの…?アタシがヴァンパイアだって…
そうだよ…家出して、血液もろくに摂取できてないから、死にかけてるの。
お笑い種(ぐさ)でしょ?勝手に拗ねて、勝手に家出して、勝手に死にかけてる…ホントダサいよね、アタシって…なんでこんなに子どもなんだろ…なんで大人になれないのかな…
…え?貴方の妹って、血つながってないの…?それじゃあ…
ヴァンパイア…アタシと、同じ…そっか、だから…
(男が懐から人工血液の入ったカプセルを取り出す)
え?ちょ、その血液キットって妹のためのモノじゃ…
いや、でも…悪いから。ただの家出女に、大事な食料を与えるのは普通にダメでしょ…
(おなかの音が鳴る)
~~ッッ!うっ、うるさいっ!これはその、おなかが勝手に…!
だ、だからいらないってば!他人からの施しなんて受けないし!アタシ、他人に借りは作らない主義なの!いいから、アタシの前から消えt…!
(彼を押し返そうと立ち上がってふらつき、転びそうになるのを彼に抱き止められる)
ッッ⁉ え、ちょ、ま…!あ、あああ…!
ご、ごめ…!もうちょっとだけ、そのままで…!
(彼の匂いを嗅ぐ)
な、何これ…すごくいい匂い…
あ、や、これは、その…!あ、貴方が良い匂いすぎて、その…!
~~~ッッッ!ち、ちが…!今のは忘れて!お願い!
(彼が自分の指を傷つける)
え……ちょ、何してるの⁉ 自分の指なんか傷つけて…!血、出てるじゃない…!
…バカ。女の子に舐めて治してもらおうなんて、傲慢すぎ。鏡見て出直して来たら?
でも…ほっとくと見てるこっちも痛いし、仕方ないから、舐めてあげる。じっとしてて…
(血の出ている指を舐める)
~~ッ!お、おいひ…!こんな美味しい血、初めて…!
(無我夢中で指から吸血する)
はぁっ、はぁっ…すごく、美味しかった…ありがとう…
え?あっ、ご、ごめん!大丈夫⁉ 今度は貴方が貧血…⁉︎
(倒れそうになった彼を慌てて抱き止める)
ごめんなさい…気づいたら、止まらなくて、つい…
うぅ…可愛いなんて言葉で誤魔化さないで。これでもホントに心配してるんだから…
…どう、いたしまして。気を遣ってくれて、ありがとう…
…うん、そろそろ帰る。いつまでもつまらない意地張っててもしょうがないし。
いい。大丈夫。一人で帰れるから。それじゃあ…
(帰ろうとするが、その間際に意を決して男に声をかける)
あ、あの…!貴方の連絡先、教えてくれない…?メアドでも電話番号でも、何でもいいから…!
(連絡先を教えてもらう)
うん…ありがとう。また気が向いたら、連絡するね。
ちっ、違う!いや、違わないけど!たしかに貴方の妹とは仲良くなりたいけど!
もっ、もういい!続きは落ち着いた時に話す!それじゃあね!
(男の前から走り去って、独り言)
…あのバカ。ヴァンパイアが血を美味しいって言ったら、意味は一つしかないでしょーが…連絡先もこっちから交換しよって言ったのに。
あーあ…家出最後の思い出が、下手なナンパ男との会話かぁ。つまんないの。
でも最後は不完全燃焼だったし…ヴァンパイアの妹のことも気になるし…また連絡くらい、してもいいよね…?
別に…貧血で気分悪いだけ。だから、人目につかないとこで休んでる。それだけ。
…しつこい。アタシ、そんな尻軽な風に見える?こういう格好してるから?バカにしないで。
初対面の貴方に心配される筋合いない。いいから、ほっといてよ…
…やだ。今は家に帰る気分じゃない。携帯の充電も切れてるし…
心配なんてしないよ…ママもパパもアタシのことなんて、どうでもいいって思ってるし…今はちっさい妹にかかりきりだから…
妹は…可愛いけど、憎らしさが勝ってる。アタシより可愛がられてズルい…どうせ、二人ともアタシより妹の方が大事なんだ…
ふん…でしょ?親が小さいほうの子を優先するなんて当たり前。それを受け入れられないアタシが子どもなんだ。アタシが大人になれないから…いい年して、こんな格好してるし…
うるさい…とってつけたような可愛いなんて言わなくていいから。逆にそういうの迷惑だし、不快だから。ていうか、いい加減どっか行ってよ…
…知らない、そんなの。貴方の妹がどうだろうと知ったこっちゃないし。アタシと自分の妹を勝手に重ねないで。
ッ、うるさい…!知った風な口きかないでよ…!アタシはただ…!
…!気づいて、たの…?アタシがヴァンパイアだって…
そうだよ…家出して、血液もろくに摂取できてないから、死にかけてるの。
お笑い種(ぐさ)でしょ?勝手に拗ねて、勝手に家出して、勝手に死にかけてる…ホントダサいよね、アタシって…なんでこんなに子どもなんだろ…なんで大人になれないのかな…
…え?貴方の妹って、血つながってないの…?それじゃあ…
ヴァンパイア…アタシと、同じ…そっか、だから…
(男が懐から人工血液の入ったカプセルを取り出す)
え?ちょ、その血液キットって妹のためのモノじゃ…
いや、でも…悪いから。ただの家出女に、大事な食料を与えるのは普通にダメでしょ…
(おなかの音が鳴る)
~~ッッ!うっ、うるさいっ!これはその、おなかが勝手に…!
だ、だからいらないってば!他人からの施しなんて受けないし!アタシ、他人に借りは作らない主義なの!いいから、アタシの前から消えt…!
(彼を押し返そうと立ち上がってふらつき、転びそうになるのを彼に抱き止められる)
ッッ⁉ え、ちょ、ま…!あ、あああ…!
ご、ごめ…!もうちょっとだけ、そのままで…!
(彼の匂いを嗅ぐ)
な、何これ…すごくいい匂い…
あ、や、これは、その…!あ、貴方が良い匂いすぎて、その…!
~~~ッッッ!ち、ちが…!今のは忘れて!お願い!
(彼が自分の指を傷つける)
え……ちょ、何してるの⁉ 自分の指なんか傷つけて…!血、出てるじゃない…!
…バカ。女の子に舐めて治してもらおうなんて、傲慢すぎ。鏡見て出直して来たら?
でも…ほっとくと見てるこっちも痛いし、仕方ないから、舐めてあげる。じっとしてて…
(血の出ている指を舐める)
~~ッ!お、おいひ…!こんな美味しい血、初めて…!
(無我夢中で指から吸血する)
はぁっ、はぁっ…すごく、美味しかった…ありがとう…
え?あっ、ご、ごめん!大丈夫⁉ 今度は貴方が貧血…⁉︎
(倒れそうになった彼を慌てて抱き止める)
ごめんなさい…気づいたら、止まらなくて、つい…
うぅ…可愛いなんて言葉で誤魔化さないで。これでもホントに心配してるんだから…
…どう、いたしまして。気を遣ってくれて、ありがとう…
…うん、そろそろ帰る。いつまでもつまらない意地張っててもしょうがないし。
いい。大丈夫。一人で帰れるから。それじゃあ…
(帰ろうとするが、その間際に意を決して男に声をかける)
あ、あの…!貴方の連絡先、教えてくれない…?メアドでも電話番号でも、何でもいいから…!
(連絡先を教えてもらう)
うん…ありがとう。また気が向いたら、連絡するね。
ちっ、違う!いや、違わないけど!たしかに貴方の妹とは仲良くなりたいけど!
もっ、もういい!続きは落ち着いた時に話す!それじゃあね!
(男の前から走り去って、独り言)
…あのバカ。ヴァンパイアが血を美味しいって言ったら、意味は一つしかないでしょーが…連絡先もこっちから交換しよって言ったのに。
あーあ…家出最後の思い出が、下手なナンパ男との会話かぁ。つまんないの。
でも最後は不完全燃焼だったし…ヴァンパイアの妹のことも気になるし…また連絡くらい、してもいいよね…?
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