ある日、自分の家の土倉で埋蔵金の地図を見つけた貴方は、幼馴染の竜人を連れて、山に出かける。ぶつぶつ文句を言いながらも、彼女は貴方に付き合ってくれて…？

(ため息)


ねぇ…本当にこんなとこに埋蔵金なんてあんの？ただの山にしか見えないけど…


いや、知らないし…てか、土倉から見つけてきた胡散臭い地図に書いてあることを鵜呑みにしない方がいいと思うけど…


はぁ？その為のあたしって…なんで？あたしが付き合わされる意味ある？


へー…まぁ、理にかなってなくもないような気はするけど。一応竜人だから、お宝に関して目ざといとこはあるね、たしかに…


いや、でも人を勝手にお宝発見器みたいに言うなし。あたし、君の運気上昇アイテムじゃないからね？


ホントにわかってんの？そのために付き合わされてるようにしか感じないけど…


あぁ、はいはい。埋蔵金ね…え〜っとぉ…


ん〜…あっちじゃない？お宝の匂いがする…気がする。


テキトーじゃないから。ほら、将来は億万長者になりたいんでしょ？さっさと行くよ。


(彼と共に山の奥へと歩みを進める)


…大丈夫？めっちゃ息切れしてるけど…


体力無いなぁ…だから日頃から鍛えておけとあれほど…


あたし？あたしは竜人だし。貧弱な人間くんとは基礎体力が違うの。当然でしょ？


そんなことより…ここじゃない？この辺掘ったら、なんか出てくるかもよ？


はぁ？あたしが掘るの？女の子に肉体労働させないでよ。言い出しっぺの君が掘れば？


うるさい。基礎体力云々はどうでもいいから。ほら、どうすんの？早くしないとあたし、帰るから。


(彼が持ってきたスコップで地面を掘り始める)


ん〜…見つからないね。もっと奥の方じゃない？


…無さそう？じゃあ、あっちの方掘ってみようよ。あっちなら、なんかあるんじゃない？


テキトーじゃない。竜人の嗅覚なめないでよね。獣人には及ばないけど、人間の数倍は余裕であるんだから。


(彼と共に再び歩を進める)


……ん、この辺でいいでしょ。なんかいい感じの岩場もあるし。


は？お宝ならあるじゃん…あたしのすぐ目の前に、さ。


(岩場に彼を押し倒す)


ふふっ…君ってホント単純。そんな明らかにガセな地図にホイホイ手を出すし。それ、あたしが作ったもんだから。


うん。あたしお手製の宝地図。なんかそれっぽくテキトーに作っただけ。君ん家の土倉にこっそり置いて、君が見つけるのを待ってた。


そしたら当然、あたしのことも誘うでしょ？お宝を見つけるために…


そりゃあさぁ…それなりに肉体労働させて、汗だくにさせた方が、オスフェロモン高まって、いい感じになるでしょ？あたしが君を捕食できるって意味で♡


あはは…無駄なことやめなよ。貧弱な人間くんが、つよつよな竜人様を押し返せるわけないでしょ？


…幼馴染じゃん、あたしら。家同士の付き合いもあって、超仲良しだし。となると、将来結婚は確定じゃん？今ここで、早めに大人の階段登っとこうよ。


塩対応？そうだっけ？あれでも、あたしなりに愛を伝えてきたつもりだけど。


細かいことはいいじゃん…番いになろうよ、あたしと。


言っとくけど、個体数が少ない竜人と結ばれるなんて、激レアだからね？ガチャでいうSSRってやつ。しかも、そんなのと幼馴染って、ぶっちゃけ勝ち組だし。自分の豪運をもっと喜びな？


好きだよ、勿論…体力無しのクソ雑魚なところも、偽の宝地図に簡単に騙されてしまうとこも、ぜーんぶ好き♡ あたしにとっての萌えが全部詰まってる♡


ちょうど発情期もきてたし…ここで絶対、孕もうって決めてたんだよねー。他の女の手垢がつく前にさ…


君は大事なお宝だから…一生手放したりしないよ♡ これからもずっと一緒にいようね♡ ふふふっ♪

・台本（ゆるボイ！）
【逆レイプ】幼馴染の竜女による番い計略
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎