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料理苦手な彼女のバレンタイン
written by 弐橋 葉
  • ラブラブ
  • 甘々
  • カップル
  • 恋人同士
  • バレンタイン
公開日2024年02月06日 15:52 更新日2024年02月06日 15:54
文字数
947文字(約 3分10秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
さらっとシリーズのもの と同設定で長くしました。
料理が苦手で不器用なりに、どうしても手作りチョコを渡したい一生懸命な彼女。

一人称や口調の改変はご自由にどうぞ。
本編
はいっ、ハッピーバレンタイン!

キミのことが好きだよっていうのは、常日頃から伝えてるつもりではあるけど……。

やっぱり、バレンタインは特別だもんね。

だから、一年で一番特別な『大好き』を、このチョコにめいっぱい込めました!

料理苦手だけど美味しいって食べてもらえるように、いっぱい練習したから……。

たぶん……味は大丈夫だと思う!

えっと、その、愛情はたっくさん込めたし!


失敗作だってちゃんと無駄にしないように食べたよ。

真っ黒に焦げちゃったやつとかは、さすがに捨てるしかなかったけど……。

こ、これからはそういう可哀想なことが起きないように、もっと上手になるから!


えっと……。

私が作ったことに意味があるって言ってくれるのは嬉しいよ。

うん、すごく嬉しい。

そこに価値を感じてくれるのは、愛されてるなって思う。

……でも!

私が! 納得いかないのーっ!


もちろん、私だってキミからのプレゼントならなんだって嬉しいから気持ちは分かるよ?

特別なんだもんね、そう思ってくれてるんだよね、大丈夫分かってる。

それはちゃんと嬉しい。


でも、それはそれ! これはこれ!

私は!

私からの特別なチョコってだけじゃなくて私からの特別な『美味しい』チョコを渡したいのーっ!


せっかく食べてもらうなら美味しい方が良いもん……。

美味しかったなって思って欲しいし、それに、私が作ったことに意味があるってほうに重きを置くのはやっぱり悔しくて。

ワガママなのは分かってます……。


で、でもなかなか上手く作れなかったんだよぉ!

たくさん材料買って、レシピもちゃんと見て、なんなら友達にも手伝ってもらって……。

最終的には1人で全部仕上げて、納得のいく出来のものを完成させたつもり……。

私からの、『美味しい』チョコを受け取って欲しいからどうしても譲れなかったの……。

キミにとっても私にとっても、バレンタインは1年に1回しかないから……。


あのね、えっと……こんなこと言って、めんどくさいとか……思わない?

……あはっ、そっか、そうだよね……ありがとう。

私、料理苦手だし不器用だしドジだけど……でもこれだけは負けないってものがひとつだけある。

世界中の誰よりもキミのことが好きっていうのは、絶対負けない!

だからっ、あの……これからもずっと、大好きでいさせてね。

ふつつか者ですが……。


……えへへっ。

うん、いっぱいいっぱい、大好き……だよ。

チョコ、味わって食べて……ね。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
料理苦手な彼女のバレンタイン
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
弐橋 葉
ライター情報
イラストレーター、ボイスコとして活動中です。
文章を書くのも好きなので合間合間に台本も投稿していきたいと思います。
pixivにも台本をマルチしていますがこちらのほうが早いです。

何か琴線に触れたものがあればお気軽に演じてくださいませ。
使用報告も不要、口調や固有名詞の改変についても良識の範囲でいくらでもどうぞ。
楽しく使って頂くためでしたら如何様にもしてください。
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