闇武者と呼ばれる怨霊の塊と対峙していた男は、絶体絶命の状況まで追いやられる。そんな彼のもとに駆け付けたのは、かつて仮契約を結んだことのある『鎧の女』で…？

(敵の攻撃から男を庇う)


主様っ！ご無事でありんすか⁉ お怪我は⁉


どうしてって…決まってやす！主様のお力になるためでありんす！それ以外に何が⁉


意地を張っている場合でありんすか⁉ いい加減、あちきをその身に纏っておくんなんし！ご自身がどうなってもいいというのでありんすかっ⁉


くっ…！この、わからず屋っ！こうなったら…！


(彼の手を無理やり取る)


…ッ！嫌でありんす、放しんせん！あちきは決めたんでありんす！主様と『守護契約』すると！御身をむしばむことになったとしても、主様のそばにいると、そう誓ったのでありんす！


はい…！ですから、あちきは主様に拒否されたとしても、絶対におそばを離れんせん！主様を守る、鎧として！『超武装』！


(男の鎧となる)


はぁっ…！な、成れんした…！念願の、主様の鎧に…！


さぁ、主様！あちきがいるからには、もはやどのような攻撃も通用しんせん！存分に戦っておくんなんし！


(敵との戦いに勝利し、安堵する)


やりんした…！やりんしたね！主様！ついにあの怨霊の塊である闇武者を倒しんした！流石は主様でありんす！


いえ…！主様のお役に立てただけで、あちきは満足でありんす！こちらこそ、あちきと契約していただき、ありがとうござりんす！


(息が少しずつ荒くなっていく)


ふぅ、はぁ…♡ それにしても、これが主様のお身体でありんすか…♡ な、なんだか思ったよりあったこうて気持ちようござりんす…♡


戦闘直後だから、でありんしょうか…♡ 主様の火照りを直接感じられて、なんだか、すごう、エッチでありんす…♡


ま、待って…♡ まだ、解除しねえで…♡ その、もっと主様のお熱を堪能していとうござりんす…♡


だっ、ダメェ…♡ む、無理やり解除するのはメッ！でありんす♡ け、契約違反でありんすよ♡


はい…♡ あちきの許可がなければ、鎧の取り外しは不可能でありんす♡ だってもう、主様の身体の主導権はあちきが握ってやすから♡


そりゃあ、そうでありんすよ♡ あちきは天下に名高い『大将軍の鎧』でありんすよ？いくら武芸に秀でているとはいえ、主様はただの人間♡ あちきを自由に着脱できるわけねえじゃありんせんか♡


ふふっ…♡ こうなるのも当然でありんすよ？主様が仮契約の時にあちきをあんなに酷使するから…♡


えぇ♡ あの時、あちきは主様に傷物にされたんでありんす♡ 主様にはなんとしても、その責任を取っていただかねば♡


あれはただの事故？いいえ、そんなことはありんせん。主様が敵から味方を庇う際に、あちきを無理やり身に纏ったでありんしょう？あの無理やり感が何というか、クセになっちまいまして♡


ですがそれ以来、主様はあちきを着ようとはしんせんでした…仕方ありんせんので、今度はあちきから無理やり着せてあげようというわけでありんす♡ 主様が危機に陥る瞬間を今の今までずーっと待ってやした♡ そして今日、主様は闇武者という強敵と戦い、あちきを使わざるを得なくなったというわけでありんす♡


あぁ、本当に良うござりんした♡ 主様の危機にちょうどよう駆け付けることができて♡ これからはずーっと一緒でありんすね♡ 『武装解除』。


(鎧の姿から女の姿に戻り、男を押し倒す)


ふふふ…やっぱり初めては鎧の姿より、人間体でヤった方がようござりんすよね♡ 中から蹂躙するのもありではありんすが、まずはあちきを女として認識していただかなくては♡


あははっ…またまた♡ そうやって拒絶されると、ますますたぎってくるじゃありんせんか♡ どうやら主様は、あちきをその気にさせる天才のようでありんすね♡ 必ずやそのご期待に応えてみせんすので、どうかご安心を♡


(ベロキス)


…これにて『守護契約』は完了でありんす♡ これからはあちきが専用の鎧として、主様をお守りしんすね♡ 不束者でありんすが、どうかよろしゅうお願いいたしんす♡

・台本（ゆるボイ！）
【擬人化×廓言葉】ヤンデレな鎧系女子との呪われた契約
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎