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ヤンデレ幽霊に好かれて堕とされちゃった話
written by 市 砂鳥
  • 添い寝
  • ファンタジー
  • 少年
  • ショタ
  • ヤンデレ
  • 年下
  • 切ない
公開日2021年06月25日 23:35 更新日2021年06月25日 23:35
文字数
1710文字(約 5分42秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
男性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
幽霊
視聴者役柄
病弱な女の子
場所
病院
あらすじ
眠れない夜に、意外な訪問者が堕としに来てくれたお話。
ホラーではありません。
励まし、添い寝してくれます。
本編
【深夜病棟。

特別個室に入院している女の子。

そっと近づくのは幽霊の男の子】


患者様ー?

回診の時間でーす。

お加減、いかがですか?


…なんてね。

ねぇ、何してんの?

消灯時間とっくに過ぎてるけど。

こんな深夜の真っ暗な病院で、

遅くまで起きてる悪い子は誰?

寝ない子は、オバケに襲われちゃうよ。


…おっと。

ナースコールは押すなよ。

て言うか、押せないだろ。

ほーら!

(指をパチンと鳴らす男の子。

手が金縛りにあって動けない女の子)

手、硬直させちゃった。

すごい?びっくりした?

俺ね、こんな事もできるんだよ。

だって…

生きてる人間じゃないから。


おお、いいね!

その声にならない悲鳴。

そう言うリアクションしてくれる子、久々だ。

そもそも俺の姿みえなかったり、

会話もできない腑抜け共ばっかだから。


じゃ、お邪魔しまーす。

(女の子のベッドに潜り込む幽霊)

ねぇ、何して遊ぼっか。

いいじゃん、どうせ寝られなかったんでしょ?

あのさ、俺も一応男なの。

子守唄うたってバイバイする訳ないでしょ。

2人でたのしいこと、しようよ?

せっかく個室なんだし、

こんな所で入院なんて、退屈だったでしょ。

本当は刺激が欲しくて、たまらないんでしょ?


え、イヤなの?

てか何でそんなに顔遠ざけるんだろう。

あ。

耳元で喋られるの、苦手?

そう、じゃあ、

ここからは囁き声で、

めっちゃくちゃにしてあげるね(耳元で)


あははっ!

堪んないよその顔。

ちょっと好きになっちゃったかも、お前のこと。

じゃあ特別に、何して遊ぶか、

お前に3つ選択肢あげようかな。

1、手術室でお医者さんごっこ

2、霊安室で火の玉キャッチボール

3、小児病棟の地縛霊ちゃん達と鬼ごっこ

ねえ、どれがいい?

おすすめは断然1なんだけどな。

もちろん一晩掛けて全部やるってのでもいいよ。


え、ダンマリ?

うわ、最っ高にムカつく。

じゃあ、とびっきりスペシャルなやつにしようか。

ほら、俺にしっかり捕まってないと、

とんでもない事になっちゃうよ!

(ビュン!と天井を突き抜け、2人は空に浮かぶ)


(上空にて)

どう?いい眺めでしょ?

さっきまで自分がいた病院を、

はるか上空から見下すなんて新鮮でしょ?

でもさ、こんな所から落ちたらどうなるんだろう。

もし今、必死にしがみついてるお前の手を、

俺がパパっと払ったら、どうなると思う?

俺は幽霊だからいいけど、君は…

あー可哀想♪


え、泣いてるの?

へぇ、泣くほど怖かった?

ハイハイ分かった分かった。

降ろしてやるから。


(再び病室にて)

…気分はどう?

俺はね、最っ高に気持ちいいよ。

カタルシス感じちゃうよ。

もっと、もっと、

お前と遊びたくなっちゃった。

ううん。

お前「で」遊びたくなっちゃった。

そもそも。

特別個室なんかに入院しちゃってさ、

どうせどこぞのお嬢様なんだろ?

この部屋に入院する奴って、

ボンボンとかお嬢ばっかで、

マジでいけすかない。

…世間知らずには分かんないだろうけど。

入院すらできずに、訳もわかんないまま、

幽霊になっちまう奴だっているんだよ。

だったらせめて天に昇る前に、

お前みたいなぬるま湯に浸かってるやつ、

おちょくってやんなきゃ気が済まねえだろ?


ってお前、いつまで泣いてんだよ。

ん?

「嬉しかった」?

何、言ってんの?

明日の手術が不安で、

ずっと眠れなかったって?

外の空気を吸ったのも久しぶりで、

星が綺麗で、

もうこんな綺麗な景色、見れないと思ったって?


…ああ、そう。

ちょっ、それ以上言うな。

あ、「ありがとう」…じゃねえ!

やめろ!まじでやめろ!

俺はそんなつもりで…


それ以上喋ると…こうだぞ。

(女の子をベッドに押し倒す)

ほら、目ぇ閉じろ。

深呼吸、して。

もっと大きく。

吸って、吐いて。

そう。

背中もとんとんしてやるから。


…いいか、目をつむったまま聞けよ。

お前は俺とは違う。

まだ夢が見られるんだ。

あそこに置いてあるの、お前が描いた絵だろう?

描きかけで、まだ色も塗ってない。

お前の人生にはまだ余白がたくさんあって、

まだ、どうなるかなんて分かんないだろ。

綺麗な景色がもう見れないなんて、

そんな悲しいこと、言うんじゃねぇよ。


良いか、俺と約束しろ。

俺が生まれ変わったら、また出逢うって。

いや、必ず見つけ出して、

そんときは、

またお前をおもちゃにして遊んでやるからな。



それを楽しみにして、

…絶対に生きろよ。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
ヤンデレ幽霊に好かれて堕とされちゃった話
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
市 砂鳥
ライター情報
市 砂鳥(イチ サトリ)です。

ヤンデレ中心です。
現実的なものからファンタジックなものまで、幅広く書いていきたいと思います。

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