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公開日2022年02月01日 21:00
更新日2022年02月01日 21:00
文字数
1128文字(約 3分46秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
男性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
吸血鬼/先輩
視聴者役柄
忍び/後輩
場所
某所
本編
あ、どうも先輩…
あ、はい…別に構いませんけど。時間はありますし。
それで先輩、話って?
いえ、そのことは……
…それは先輩が悪いんじゃありません。
先輩はただ人の血を吸っただけでしょう?
それもほんの数滴レベルの量。
吸血鬼は人の血を飲まなきゃ生きていけない。
国から支給されてる人工血液だけじゃ、全然足りないでしょう?
そう、ですね…
たしかに早く自身の眷属を持てば、血液が足りない問題は解決しますけど…
でもそれができないから苦しんでた。
だから人を襲って血を飲んだ。
仕方ないことだと俺は思いますが。
…いえ、人を襲ったって言い方は語弊がありますね。
先輩の身体目当てで襲ってきたのは向こうですので、先輩はそれを返り討ちにしたついでに血を飲んだって言い方の方が正しいですね。
先輩…あまり自分を責めないでください。
俺は先輩を庇ったことを後悔してません。
吸血法第二条「眷属でない相手からは、その同意なしに血液を摂取してはならない」、でしたっけ?
たしかに先輩の行為は第二条に違反してますけど…
すべての吸血鬼が眷属を持てるわけじゃありませんし…
何よりあの時先輩は、飢えで生きるか死ぬかの瀬戸際でした。
だからこうして警察に追われてること自体が不条理なんです。
先輩がかわいそうって以上に、俺はその不条理が許せない。
だから先輩を庇いかくまった。それだけです。
はい。俺も晴れて追われる身ですね。
捕まったら?
犯人隠避罪(はんにんいんぴざい)で牢屋行きですね。
でも大丈夫です。俺は捕まりません。
先輩も知ってるでしょう?俺が忍びだってこと。
俺、戦うよりも逃げたり隠れたりすることの方が得意なんです。
もちろん、先輩を警察に引き渡したりしません。
先輩のこと、守りきってみせますから。
それに俺…先輩のこと尊敬してますから。
はい。先輩は眷属がいなくても、自分が吸血鬼であることに誇りを持って生きてる。
そんな先輩がまぶしかったから、俺は先輩の力になりたいと思ったんです。
たとえ捕まったとしても、俺は悔やんだりしない。
尊敬する先輩の刃(やいば)になれたことを誇りに思ってる。
…?先輩?どうかしましたか……ッッ!
(押し倒される)
先輩…構いませんよ、俺の血を吸っても。
先輩に吸血されるなら、本望ですから。
はい。噛み跡をしっかり付けられたら俺、先輩の眷属になりますね。
…迷わないでください。
先輩が心から望んでることなら、俺はそれを受け入れます。
眷属になっても、俺のやることは変わりませんし。
はい。先輩の刃として、先輩を守り抜きます。
あ、気づいたんですね。
そうです。忍びと書いて刃の心、ですから。
…ちょっとキザすぎましたかね?
…ッ、はい…先輩にそう思われて光栄です。
俺も先輩のことはす、好きですから…
えと、はい…まぁそういうこと、です…
あ、はい…不束者ですが、よろしくお願いします…
あ、はい…別に構いませんけど。時間はありますし。
それで先輩、話って?
いえ、そのことは……
…それは先輩が悪いんじゃありません。
先輩はただ人の血を吸っただけでしょう?
それもほんの数滴レベルの量。
吸血鬼は人の血を飲まなきゃ生きていけない。
国から支給されてる人工血液だけじゃ、全然足りないでしょう?
そう、ですね…
たしかに早く自身の眷属を持てば、血液が足りない問題は解決しますけど…
でもそれができないから苦しんでた。
だから人を襲って血を飲んだ。
仕方ないことだと俺は思いますが。
…いえ、人を襲ったって言い方は語弊がありますね。
先輩の身体目当てで襲ってきたのは向こうですので、先輩はそれを返り討ちにしたついでに血を飲んだって言い方の方が正しいですね。
先輩…あまり自分を責めないでください。
俺は先輩を庇ったことを後悔してません。
吸血法第二条「眷属でない相手からは、その同意なしに血液を摂取してはならない」、でしたっけ?
たしかに先輩の行為は第二条に違反してますけど…
すべての吸血鬼が眷属を持てるわけじゃありませんし…
何よりあの時先輩は、飢えで生きるか死ぬかの瀬戸際でした。
だからこうして警察に追われてること自体が不条理なんです。
先輩がかわいそうって以上に、俺はその不条理が許せない。
だから先輩を庇いかくまった。それだけです。
はい。俺も晴れて追われる身ですね。
捕まったら?
犯人隠避罪(はんにんいんぴざい)で牢屋行きですね。
でも大丈夫です。俺は捕まりません。
先輩も知ってるでしょう?俺が忍びだってこと。
俺、戦うよりも逃げたり隠れたりすることの方が得意なんです。
もちろん、先輩を警察に引き渡したりしません。
先輩のこと、守りきってみせますから。
それに俺…先輩のこと尊敬してますから。
はい。先輩は眷属がいなくても、自分が吸血鬼であることに誇りを持って生きてる。
そんな先輩がまぶしかったから、俺は先輩の力になりたいと思ったんです。
たとえ捕まったとしても、俺は悔やんだりしない。
尊敬する先輩の刃(やいば)になれたことを誇りに思ってる。
…?先輩?どうかしましたか……ッッ!
(押し倒される)
先輩…構いませんよ、俺の血を吸っても。
先輩に吸血されるなら、本望ですから。
はい。噛み跡をしっかり付けられたら俺、先輩の眷属になりますね。
…迷わないでください。
先輩が心から望んでることなら、俺はそれを受け入れます。
眷属になっても、俺のやることは変わりませんし。
はい。先輩の刃として、先輩を守り抜きます。
あ、気づいたんですね。
そうです。忍びと書いて刃の心、ですから。
…ちょっとキザすぎましたかね?
…ッ、はい…先輩にそう思われて光栄です。
俺も先輩のことはす、好きですから…
えと、はい…まぁそういうこと、です…
あ、はい…不束者ですが、よろしくお願いします…
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台本の創作は自由にやらせてもらっております。よろしくお願いします。
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