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記憶を失った彼女は、優しい彼と出会って癒しの日々を送る
written by 夏芽
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公開日2022年03月06日 01:05 更新日2022年03月06日 01:05
文字数
1219文字(約 4分4秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
男性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
たくさんの辛いことに心が耐えきれず、これまでの全ての記憶を失ってしまった彼女。雨の中さまよっているところを彼(演者さん)と出会い、2人はいつしか恋に落ちます。一緒に暮らしてしばらく経ったある夜のことです。
本編
ん?ふふ、あくびしてる……もう寝よっか。ね?

(ベッドに入る)

今日のデートも楽しかったね〜。うん、お花綺麗だったね

眠るまでトントンしてようね……

(背中をトントンする音)

どうした?上手く眠れないの?

うん、うん、そっか。記憶なくしちゃう前のこと、気にしてるんだね

あれからもう半年が経つんだね……

え?もちろん覚えてるよ。本当にびっくりしたんだからね

コンビニから帰ってたら、公園にびしょ濡れの人が立ってて。最初幽霊かと思ったよ

あはは、ごめんごめん、叩かないで〜!

幽霊だとしても可愛い幽霊さんだよ

うん、本当だよ……近づいたら、土砂降りなのに女の子が傘もささないでさ。もうどうしようって慌てちゃって。とにかく家に連れてきてシャワー浴びてもらって

君ったら、男の一人暮らしだっていうのに黙って付いてきちゃうんだもん。あれ、今考えたら危なかったよな〜……

俺だからよかったけど。もう、知らない男に付いて行っちゃダメだからね!

っていうかもう僕が彼氏なんだから、なにかあったら絶対僕に頼るんだよ!
いいね?

……うん、いいこ

え?「どうしてあんなに優しくしてくれたの」って?うーん……

もちろん、君みたいな若い女の子が記憶喪失で帰る場所がないっていうから、心配だったっていうのもあるんだけど……

あのね、君に一目惚れしちゃったんだ

うん、あの雨の日に

だから君が家にきて、泊まってくれて……記憶がないって言われた時は正直チャンスだって思っちゃったんだ

ごめんね。君はこんなに悩んでるのにね

でも、一緒に暮らすうちにどんどん君のこと好きになっていっちゃって……

それに君は昔のことを思い出そうとすると、すごく辛そうで、夢を見ている時もうなされてて

見ている僕まで悲しくって。もう絶対、君を苦しめた元いた場所になんて帰したくないって思ったんだ

それで告白して……君が受け入れてくれた時は夢みたいだったよ

でも、最近、君は何か考え込んでるよね。今日のデートでもそうだったけど……やっぱり、記憶を取り戻して元の生活に戻りたいとか……

……え?ずっとこの家にいられるか不安になった……って……

(彼女を抱きしめる)

そっかぁー……そんなこと不安に思ってたのか。僕が君を手放すわけないじゃん

僕の方こそ、君にこの家を出ていきたいなんて言われたらどうしようって、ずっと思ってたよ

ねえ、ちゃんと言ってなかったかもしれないけど、君のこと好きで好きでたまらないんだ。愛してるよ

昔の君はとっても辛いことがあったのかもしれないし、記憶が無いのって不安かもしれないけど……

神様が、もう楽になってもいいんだよって。で、僕に幸せにしてもらいなさいって出会わせてくれたのかもしれないよ

だから、僕と一緒に、ここから、新しい人生を始めてもいいんじゃないかな

……僕と、結婚してください

……うん、うん。ありがとう。絶対幸せにする

ふふ、泣かないで〜……笑って、ね

本当はもっとロマンチックなシチュエーションで言いたかったんだけど……

またやり直させてよ、それで、指輪買いに行こ

……うん。僕も幸せ

ずっとずっと僕のそばにいてね

約束だよ

END
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
記憶を失った彼女は、優しい彼と出会って癒しの日々を送る
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
夏芽
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