(インターホン)

いらっしゃい。どうぞ、お上がりください。

あ、お土産ですか？ありがとうございます。有り難くいただきますね。

はい？……ははっ。相変わらずお口が上手いですね。

まぁ、せっかくのお褒めの言葉ですし、素直に受け取っておきます。ありがとうございます。

じゃあそこに掛けて。今、お茶を出しますんで。




へー…そうだったんですね。それは大変でしたね。

でもそんなにご主人に振り回されてるのに、離婚とかしないんですか？

あー、お金の問題が…なるほど、たしかに。

養育費とか家のローンとか、色々大変ですもんね。

ん？どうかしましたか？

…ふふふっ、そうですか。またあの快楽を味わいたい、と。

えぇ、もちろん最初から分かってましたよ。貴女がここに来た理由。

いつものとおり、吸血すればよろしいんですね？

分かりました。では、そちらのソファーをお使いください。

はい、ご自分の楽な体勢で……それでよろしいですか？

分かりました。では、少し失礼します…

(馬乗りになる)

ふふふっ…ちょっと近いですね。

いえ、僕の方こそ、貴女の美しいお顔をこんな間近で見られて役得です。

化粧もケバすぎず、貴女の自然な美しさがよく引き出されていますし…

香水の匂いもとても良い感じです。僕の好みだ。

長いまつ毛の奥に潤んだ瞳…見ているだけで色気を感じてしまいます。

はい。今日の貴女はとても綺麗です。

貴女のような綺麗な女性の血をいただけるなんて、光栄です。

では…前から何度も言っていることですが、改めて確認です。

繰り返し吸血をされれば、貴女は僕の眷属になる可能性がある。それはよろしいですね？

はい。そして眷属になった暁には、貴女のご主人は自動的に僕の奴隷になる。これもよろしいですか？

ふふふ…はい、確認事項は以上です。

それでは少し肩の部分をはだけさせて…はい、そんな感じで。

では、これから貴女の血をいただきます。

えぇ、もちろん。最高の快楽に浸れることをお約束しましょう。

それでは体の力を抜いて…いきますよ。

(吸血)




ご馳走様です。とても美味でした。

ふふ、息が荒いですね。頬も真っ赤ですし…

今の奥さん、女としてとても魅力的ですよ。

少々お疲れになりましたか？

では、このままお休みください。

貴女が眠るまで、わたしがトントンして寝かしつけてあげますので。

えぇ、時間になったら起こします。

僕の眷属になるまで、このことはご主人には内緒、ですよ？ふふふっ♪

・台本（ゆるボイ！）
年下のイケメン吸血鬼とイケナイ関係を持ってしまった
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎