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【相互理解】年下のドライな彼は、誰よりもわたしを理解してくれている
written by 松平蒼太郎
  • お見合い
  • カフェデート
  • 年下
  • 全肯定
  • 仲介業者
公開日2024年04月19日 21:04 更新日2024年04月19日 21:07
文字数
1648文字(約 5分30秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
男性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
年下男子
視聴者役柄
年上女子
場所
事務所→喫茶店
あらすじ
結婚願望の強い貴女は、顔見知りのお見合い仲介業者に頼んで、多くの男性とお見合いやデートを繰り返してきたが、なかなかうまくいかずにいた。それでも彼は淡々と貴女の希望に見合った男性を探し出そうとしていたが、とうとう貴女は彼自身を指名することにして…?
本編
や、お姉さん。今日のデートはどうだった?満足した?


うーん、そっかー。イマイチだったかぁ。けっこう良い感じの男の人だったと思ったんだけどなぁ。お姉さん的には合わなかったかー。


えーとね…じゃあ次は、この人なんかどう?年収もお姉さんの希望の条件を満たしてるし、いいと思うんだけど…


あー、それはね…まぁ、かなり年配の方ではあるけど、紳士な人だよ?実際に会ったことのある僕が言うんだから、間違いない。


うーん、そっか~…ちょっとお姉さんからしたら年上すぎるかもね。じゃあこの人も除外っと。次は~…


…え?僕?いや、僕はあくまでお見合いとか結婚の仲介業者なんだけど…


む……痛いとこついてくるね。たしかに、お姉さんの希望を極力叶えるとは言ったけど…お金もすでにもらっちゃったし…


…いいよ、わかった。そこまで言うなら、今度は僕がお相手させてもらうね。でも、先に言っておくけど、僕はあんまり優しくないよ?


うん。けっこうドライだって言われる。元カノともそれが原因で別れちゃったし。


失礼だなー。僕にだって彼女くらいいたよ。かなり良い感じのとこまで進めた…って思ってたのは僕だけみたいだったけど。


ん、そうだね。モノは試しだ。じゃあ、最終業務を終わらせたら、すぐ連絡するから、その辺の喫茶店で待ってて。できるだけ急ぐから。


(業務を終わらせ、喫茶店へ赴く)


お待たせ。やー、思ったより時間かかっちゃった。やっぱこの仕事も楽じゃないねー。


ん、まぁね。男性と女性の希望ってかなり違うから、すり合わせが大変だよー。どっちもどっちで、ちょっと高望みな人が多いっていうか…ね?


あー、うん…正直、お姉さんもその内に入るかな?まぁ、お姉さんはたしかに美人だけど、性格に癖があるというか、少しとげとげしい感じがするね。


あはは、ごめんごめん。でも、正直に言えって言われたからさ、ここで誤魔化して答えちゃ、お姉さんのためにもならないかと思って。ほら、これでも一応お見合いの仲介業者だし。お客様のことは第一に考えてるよ?


あ~…そうきますか。僕個人のお姉さんに対する気持ち、ねぇ…それを言っちゃうと、今後の業務に差し障りが出るかもしれないんだけど…


…ずいぶん踏み込んでくるんだね。どうしたの?今日のお姉さん、ちょっとがっつきすぎだよ?


もぅ、仕方ないなぁ…じゃあ、それも正直に言うね。


僕的には、お姉さんみたいな人はありだと思ってる。なんだか背伸びをしてて可愛いなって。


あはは、ごめん。生意気言っちゃって。でも、お姉さんは高望みさえしなければ、絶対いい人と巡り合える…そんなポテンシャルを持ってると思うんだ。


そりゃそうだよ…だって、僕はお姉さんのことを魅力的な女性だと思ってるし。業者って立場じゃなかったら、今すぐ告白してたまである。


お世辞でこんなこと言わないよ。お姉さんの身の上を知ったからこそ、余計にこういうことを言うんだよ。


女手一つで、歳の離れた弟三人育ててきたんでしょ?それってすごく立派なことだと思うんだ。自分の時間もやりたいことも全部犠牲にして、頑張ってきたんでしょ?それを当たり前だなんて僕は思わないし、心の底から尊敬してる。お姉さんみたいな人は、男として支えたいって思うよ?


あはは…手厳しいね。ご指摘通り、僕自身はお姉さんの希望する年収に届いてないんだけどね…


……ふーん?さっきと言ってることが違うような気がしなくもないけど…お姉さん、本気なんだね。まさかそこまで高く評価されてるなんて思わなかったよ。


そりゃあ、仕事だからね…真摯に対応するのは当然だし、お姉さんは言ってしまえば、太客だからね。お金もかなり払い込んでもらってるし…お姉さんが諦めない限り、どんな男性だって紹介するつもりでいたよ?


ん、そっか…まぁ、そういうことならよろしく。飽きたら、さっさと捨てちゃっていいからね?


あはは、そういうところがダメかぁ。ま、お姉さんと本格的に交際するなら、おいおい直していくことにするよ。


ん、そうだね。じゃ、今この瞬間が初デートだ。っていうか、喫茶店に入っておいて、コーヒー一つ頼んでなかった。どれにしよっかな~…
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
【相互理解】年下のドライな彼は、誰よりもわたしを理解してくれている
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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