引きこもりの貴女は、同棲している彼氏に養われていた。彼は帰ってきても嫌な顔ひとつせず、むしろ貴女に甘えにきていた。普段はツンケンしながらも、内心では彼が大好きだった貴女は、今日も彼のなすがままにされていたのだった…

ただいまー…お、やってるやってる。どこまで進んだ？


あー、なるほど。すげぇじゃん。
思った以上に進んでる。


なぁなぁ。ゲームしてるとこ悪いんだけど、
後ろからギューしていい？


いいじゃん、頼むよー。俺、今日も仕事頑張ってきたんだぜ？お前成分、補充させてくれよ。


サンキュー。じゃあ失礼して…ギュー。


(バックハグ)


あ〜、いい気持ち…お前の抱き心地最高。


まぁ、そう言うなって。お前なら後ろから抱きつかれたくらいじゃ、ゲームの腕鈍ることないだろ？


だろー？じゃあいいじゃん。このままギューさせてくれ。


んー？まぁ、仕事はいっつも疲れるよ。


何？心配してくれんの？珍しい。


はいはい…そうだったな。


俺が倒れたら、誰もお前を養ってくれないもんなー。


ん…平気。体調はすこぶる良好だから。


お前のおかげだよ。一人だったら、とっくの昔にくたばってた。


ホントホント。俺が外で仕事頑張れるの、お前から元気もらってるから。


うん…こうやってギューしてると、一日の疲れが癒やされんの。


俺もお前がいなきゃダメみたいなんだよなぁ…


いやいや…可愛げないとか全然そんなことないから。


たしかにいっつも不貞腐れたような顔してるけどさ。


だからこそ、たまに見せる笑顔が可愛いんじゃん？


…？どーした？急にキャラの動きブレブレになったぞ？


え、俺のせい？俺、何もしてないけどなぁ。


あ、そうなの？可愛いって言うの反則？


へー…そうなんだ。じゃあ可愛い。


うん、俺の彼女は可愛い。抱き心地良いし、手ェあったかいし、おねだりしたらギューさせてくれるし。


あと、なんだかんだ俺のこと気遣ってくれるし。


優しくて可愛いパーフェクト彼女じゃん。俺には勿体無えよ。


いいんだよ、引きこもりで。


俺の帰り、いつも待ってくれてるだろ？


俺にとってはそれで十分だから。な？


あれ？ゲームもういいの？
中途半端なとこで終わっちゃったけど…


ん…そーいうことね。いいよ、もちろん。


どーぞ、いくらでも抱きついてください。おいでー？


(彼女の方から抱きしめる)


お前から来るなんて珍しいじゃん…
今日なんか良いことあった？


そっかそっかぁ…それはよかった。


…顔、耳元まで真っ赤だな。
トマトかリンゴみたいだ。


あ、ご飯ちゃんと食べた？俺が朝用意したやつ…


うん、食べたならよし。
腹空かせながらのゲームは
集中力切らしちまうからなー。


お、皿洗ってくれたんだ。えらいぞ。


ご褒美に頭なでなでしてやる…よしよーし…


ははは…いいじゃん。子ども扱いしても。俺のが年上なんだし。


え？俺成分？チューすればいい？


いいよ。俺もお前成分、もらうから。ンッ…


(キス)


お前から言ってくんの珍しいじゃん…やっぱ今日なんかあった？


気分かー。気分なら仕方ないな。


うん、俺もそういう気分。だからもっとシていい？


さんきゅ。じゃあもうちょっとだけ…


(連続キス)


…そろそろ晩飯にするか。腹減ったろ？


あ、それとも運動を先にシたい？なんつって…


あ、そ…ま、まぁ俺はいいけど、さ…


照れてねーよ。これはちょっとあれ、部屋の温度が高いから…


いつもは俺からなのに…
今日はえらく積極的じゃん。調子狂うわ…


ううん、嫌じゃない。むしろ嬉しい。


へへっ…ま、たまにはこういうのもありかもな。


(お姫様抱っこ)


よっ、と…お前、軽いなぁ。


飯、たくさん作ってんだから、ちゃんと食えよなー。


ダイエットなんかしなくていいっつの。十分痩せてんじゃん。


それに今からたくさん運動してカロリー消費するんだし、問題ねえだろ？


まぁなー。今日はヤる気満々だし。お前可愛すぎるし。


ホントのこと言ったまでだって。マジで可愛いもん、俺の彼女。よっ、と…


(彼女をベッドに下ろす)


さて、それじゃあ俺だけの可愛い彼女、いただきますかぁ。


はいはい…よろしくされました。へへっ♪

・台本（ゆるボイ！）
養ってくれる年上彼氏との激甘な日常
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎