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ママの知り合いのお兄さんが、家出したわたしを迎えに来てくれた
written by 松平蒼太郎
  • 喧嘩
  • ファンタジー
  • お兄さん
  • 現代
  • 超人
  • 家出
  • 説教
公開日2023年08月26日 18:01 更新日2023年08月26日 18:01
文字数
1260文字(約 4分12秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
男性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
お兄さん
視聴者役柄
女子高生
場所
廃倉庫
あらすじ
家出した貴女は悪い男どもに引っかかり、人気の無い倉庫で彼らの慰み者になりそうになっていた。そんなところに、母親の知り合いであるお兄さんが駆けつけてきて…?
本編
(倉庫のシャッターを開く)


お〜、こんなとこにいたか〜。なーにやってんの、お前?


あ〜、ごめん、お兄さんたち。その子、俺の連れでさぁ。悪いけど、返してくれないかな?


あ、ですよねー。ははは、はは…


…ハァ。別に喧嘩しに来たわけじゃないんですけど。


まぁ、いいや。とりあえず、俺はどうしたらいいですか?


(よってたかってボコボコにされる)


あいっ、て〜…流石に効くなぁ、ちくしょう…


んぇ?いや、十分効いてます。痛すぎてもぅ、ね…


(引き続きボコられる)


あだだ…どーした、お兄さんたち?息上がってるよ?


だ〜か〜ら〜…俺はその子迎えに来ただけ。別に喧嘩をしに来たわけじゃないの。わかる?


(立ち上がる)


よっこら、しょ…あ〜、身体中痛え。


服も破れてヨレヨレになってるし、ボロボロじゃんよ〜。どーしてくれんの、お前ら。


はいはい、わかったわかった。俺の正体は化け物ですー。これで満足?


(鉄棒で頭を殴られる)


いっ…つぅ〜…!これはアカン…!バカになるってぇ…!


んぁ?血、出てる…やっべー、舐めときゃ治るかな?ん、しょっ…


(再び立ち上がる)


もういいだろ?これ以上俺をボコしても、お互い時間の無駄じゃん?いい加減その子のこと、返してくれ。な?


(不良たちは怯えて立ち去る)


ハァ〜…おーい、大丈夫か〜?生きてる〜?


え?なんでって…おばさんに頼まれて。


おばさん、泣いてたぞ?「あの子が変な男についてった」って。あんまり親を泣かせるようなことするんじゃない。わかった?おらっ。


(軽くゲンコツ)


俺からの罰はこれくらいで勘弁してやろう。


あとは親からたっぷり叱ってもらえ、この家出少女。


偉そう?悪りぃ、そんなつもりなかったんだが。


え……あ、ごめん。頭から血ィ流しっぱなしだったか。こりゃ軽くホラーだわ。すまんすまん。


(頭の血を拭う)


どう?ちょっとはマシになった?


ははっ、そっか。ダメかー。今どきの女の子は手厳しいな。


さっ、帰るか。俺、お腹空いちまったよ。


……へ?頭おかしい?俺が?


ん〜…無茶したつもりはないけど。


てか、こんな身体じゃなかったら、俺もあんな強面お兄さん集団のど真ん中に突っ込んでったりしねーし。


あ〜、こんな身体になったのはアレ、公園でたまたま会った自称仙人のじーさんに、妙なお茶飲まされたからだな。


うん。「貴様にはこのお茶を飲む資格がある!」とか言ってさー、いきなり人の口にお茶ぶち込みやがったんだ。ひでぇじーさんだろ?


そー。それから身体が妙に頑丈になってさ〜…自分でも結構ビックリしてる。あれ、何のお茶だったんだろ?


って、そんなことはどーでもよくて。早く帰ろーぜ。もうすぐ暗くなっちまう。


はは…難しいなぁ、年頃の娘は…


じゃあ俺から言いたいこと言うな?


君はまず男を見る目を養いなさい。いっつも悪い男ばっかりに引っかかりおって。


罰ゲームは…そうだな、誠実で優しい男を見つけられなかったら、俺と結婚してもらおうかな?


ははっ!嫌なら、ちゃんとした男と結婚せい、このお転婆娘。


(彼女の手を引く)


とりあえず、家出遊びは一旦終わり。帰って、おばさんにごめんなさいしようなー。俺もついてってやるから。


……ん、どーいたしまして。お礼言われるほどのことはしてないけど。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
ママの知り合いのお兄さんが、家出したわたしを迎えに来てくれた
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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