ルームメイトと喧嘩をして家を飛び出した貴女は、一番仲のいい男友達の家に一晩泊まった。朝、目を覚ますと、自分の顔を覗き込んでる彼の姿があって…？

よぉ…おはよーさん。随分ぐっすりだったじゃねーの。人ん家のベッドでグースカグースカ…


…俺？床で寝たよ。彼氏でもねーのに、隣で寝れるわけねーだろ。


手？出さねえよ。昨日は俺も眠かったし、お前のアホヅラ見てたら、全然そういう気にならなかった。


うん、アホヅラだった。写メは撮ってないから安心しろ。俺の脳内フォルダには保存したけど。


ま、待て待て…一旦落ち着け。人の頭殴るもん探そうとすんじゃねぇ。普通に怖いわ。


(ため息)


まぁ、とにかく…ぐっすり眠れたんなら良かったよ。で、例のルームメイトとは仲直りできそう？


そっか。じゃあ俺はもうお役御免だな。つーか、逃げ場に男の家を選ぶなよ。いくら仲良いとはいえさ…


…は？ち、ちげーし？手、出す気なんて一切なかったし？マジで勘違いすんなよな…


…何笑ってんだよ。何もおかしいことなんて、ないだろーがよ。


あっそ…まぁ、変なこと言わずに、素直にストレートに謝っとけば、仲直りくらい余裕だろ。


…ッ！ど、どういたしまして…全然、大したことはしてねえけど…


て、照れてねえし…ほら、もういいから、さっさと家出る準備しろよ。つーか、電話も鳴ってる。ルームメイトからじゃね？


(彼女が通話中にボソッと一言)


…ずりいよ、そういう言い方。ちょっと変な気分になる…ちょっとだけ…

・台本（ゆるボイ！）
【ショート】ツンデレな男友達は優しさの塊
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・台本制作者
松平蒼太郎