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冒険者は呪われてしまった!
written by 霜月鷹
  • ファンタジー
公開日2021年11月08日 20:00 更新日2021年11月08日 20:13
文字数
1270文字(約 4分14秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
呪われた剣(に宿ってる魂)
視聴者役柄
新米冒険者
場所
ダンジョン
本編
ん……あら、あらら?
私、もしかして解放されてる……?
だよね、体も動いてるし──私の事を呼び起こした物好きさんは、いったいどんな人なのかな~
にしても此処、本当に暗いなぁ……鏡になりそうなモノの前に、まずは明かりを探さなきゃ。
おやおや、今度の生贄持ち主さんは丁度よく松明を持ってるじゃん……それでは遠慮なく、使わせてもらいますか♪
よし、これでひとまずは問題ないかな……さて、それじゃあ早いこと外に出ますか。
にしても私の持ち主さん、これっぽっちも抵抗しないで体を明け渡してくれたけど……もしかして新米の冒険者だったのかな?
そんな子がこんな危ない所に来ちゃうなんて、世の中どうなってるんだか──冗談抜きで、本当にどうなってるんだろ?
私が封印されたのって結構前だよね、もし「貴女が封印されたのは百年前ですよ」とか言われたらどうしよ……ものすっごく気になるけど、今は不安な事は考えないようにしなきゃ。

よいしょっと……ようやく脱出できた!
うわぁ、久しぶりの太陽……やっぱり暖かいのは良いなぁ……

はぁ……予想はしてたけどさ、想像以上に私が覚えてる景色と完全に別物なんですけど⁉

もしかして私、百年どころか千年くらい封印されてた……?
「だいたい四百年くらいです」……私ってばそんなに封印されてたんだ、教えてくれてありがとね♪
って、ようやく気が付いたんだ……君、もしかして新米の冒険者さん?
やっぱり、それでどうして新米君がこんなに危ない場所に居るのかな~?
もしかして「伝説の剣」目当てに忍び込んだの?
私のところまで辿り着けたのは褒めてあげるけど……残念ながら君が手に入れたのは「伝説の剣」じゃなくて「呪いの剣」でした♪
人を斬って斬って斬りまくった女騎士の魂が宿ってる、手にした人を乗っ取って殺人鬼に変えてしまう呪いの剣……そんなものを命がけで手に入れようとしたなんて、君ってば本当に変わり者だね~
おやおや~もしかして、ようやく気が付いた感じ?
そう、君の体は私が乗っ取らせてもらったよ~
ついでに、私好みの体に作り替えさせてもらったから♪
信じられないなら鏡か何か……そこの池で自分の体を見てみたら?
ね、けっこう綺麗でしょ?
私が生きてた頃の姿なんだけどさ、我ながら絶世の美女だと思うんだよね~
「元に戻してくれ」って言われても……嫌に決まってるじゃん♪
気が遠くなるくらい長い時間をあんな所に閉じ込められてたんだよ?
私さぁ……久しぶりにひと暴れしたいんだよね~良いでしょ?
「絶対にダメ」……そっか、それじゃあ──

思う存分、暴れさせてもらうね♪

あのさぁ、私みたいなのが素直に要求を受け入れると思う?
さてと、それじゃあ人を斬れそうな町を探さなきゃ……何人くらい斬れるかなぁ……今からワクワクが止まらないよ!
君も自分の体を取り戻したいなら必死に抗ってね、まぁ無理だと思うけど♪
でもそれってスッゴイ大変だからさ、超絶カワイイ女の子になれた事に感謝しながら私に身を任せてた方が良いと思うけどなぁ。
さてと、いつまでもこんな所で話し込んでても時間の無駄だし、さっさと人の居そうな場所を探しますか!
これから長い付き合いになりそうだし、今日から仲良く宜しくね──

私の新しい持ち主さん♪
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
冒険者は呪われてしまった!
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
霜月鷹
ライター情報
主に女性演者様向けの台本を書いてるタヌキ的な「何か」です。
もし宜しければ、使用実績の方もお願いします…!
有償販売利用の条件
有償・無償問わず演者側キャラクターの性別変更、罰ゲーム等への使用は御遠慮願います。
利用実績(最大10件)
霜月鷹 の投稿台本(最大10件)