寝ようとしていると双子の妹が一緒に寝ようと提案してきて……
少し素直になれない長女とけなげで甘え上手な次女に挟まれてイチャイチャしながら添い寝するだけのお話です。

☆ 長女のセリフ
○ 二女のセリフ

☆あ！お兄ちゃん！もうお兄ちゃんもおねむなのかな？
もしそうだったら、ボクと一緒に寝よ。

○「ボク」と、とは聞き捨てならない事を言いますね、ねぇ様。
にぃ様はねぇ様だけのものじゃないんですよ？
ですよね、にぃ様。私とも一緒に寝てくれますよね。

☆ほんと、あなたはわがままなんだから。

○むぅ……わがままなんかじゃないです。
それに、それを言い出したら私の事を出し抜こうとしたねぇ様の方がわがままじゃないですか？

☆わかったわかった。独り占めしようとしてごめんね。
それじゃあ……ボクたち2人でお兄ちゃんを挟んで寝よっか。
それならあなたもお兄ちゃんも満足でしょ？

○はいっ！そうしましょうねぇ様！
えへへ、久しぶりににぃ様との添い寝！やったあ！

☆ん？お兄ちゃん、それどういう事？
お兄ちゃんの要望なんて元から聞いてないよ？
だって聞かなくてもボクたちと添い寝、するでしょ？

// 少し泣きそうに
○……それともにぃ様は添い寝は嫌いですか？
私たちと一緒に寝るの、嫌ですか？
ゔぅ……

☆こらこら、泣かないの。
お兄ちゃんはきっと照れてるの。
あなたがあまりにも素直に甘えてくるから照れてちょっと意地悪になってるだけ。

○にぃ様……そうですよね！
わーい！にぃーさまー！

// SE 次女が兄を押し倒す

○えへへ、にぃさまー。ぎゅっ！
スリスリー、えへへ、にぃ様大好きー！

☆それではボクもお邪魔して……っと。
ほらほら、あなたはそっち。
ボクもお兄ちゃんのお隣で寝たいもの。

○はーい、それじゃあねぇ様は、こっち。

// ここから先、☆と○を左右に分けて
☆ちょっとお兄ちゃん？
そっちばっかり見てないでボクの方も見て。
ボクだって甘えたいの。
甘えてもいい？ていうか、甘えちゃうね。
ね、お兄ちゃんも甘やかして？ぎゅ……

○あはは、ねぇ様甘えんぼさんだー。
じゃあ私もー。ぎゅー！
こうして2人で抱きついてるとにぃ様のお布団みたいだよね。
私たちなかなか離れないし。
朝になったらなおさら。
ピッタリくっついて離さないよ？

☆甘えんぼでいいもん。
だってあなたが際限なくお兄ちゃんに甘えるんだもん。
あなただけ甘えるの、ずるい。
お兄ちゃんはあなただけのものじゃないんだよ？

○ふーん、そうなんだー。
ねぇ様、そういう時はいい甘え方がありますよ。
にぃ様大好きって言うんです。
にぃ様にありったけの愛情をぶつけちゃいましょう！

☆お兄ちゃんに大好き……？
それで上手に甘えられるの？
……わかった、やってみる。

// ささやき
☆……お兄ちゃん、大好き。

○そのいきです！ねぇ様！
それじゃあ私も……
大好きです！にぃ様！

☆大好き……

○大好き！

☆大好き……！

○大好きぃー！

// 一緒に
☆○お兄ちゃん（にぃ様）、大好き！

○えへへ、ドギマギしてるにぃ様可愛い。
顔真っ赤だよ？
あれー？にぃ様どうしちゃったの？ねぇねぇー

☆ほんとだ。お兄ちゃん顔真っ赤。なになにー、どしたの？
ボクたちに大好き責めされて照れちゃったとか？

○にぃ様、そうなんですか！？
それなら……
// ニヤニヤした感じで
にぃ様の方から私にも大好きって言って欲しいなぁ……なんて。

☆あっ、なにそれずるい！
お兄ちゃん、ボクにも！
ボクの事も大好きって言って？

○ねぇにぃ様〜

☆お兄ちゃ〜ん

○私の事大好きって言ってよ〜

☆ボクの事大好きって言ってよ〜

☆○ねぇお兄ちゃ〜ん（にぃ様〜）

☆○ぁ……

☆えへへ、お兄ちゃんの声を聞けるだけでも幸せなのに、大好きまで言ってもらっちゃった。
ありがと、お兄ちゃん！

○私からも、ありがと、にぃ様！

☆あれ？お兄ちゃん、さっきよりもっと顔赤くなってない？
// ニマニマした感じで
どうしちゃったのかな〜？
お兄ちゃんはボクたちに大好きって言うだけで固まっちゃうのかな〜？
どうする？動かないならお墓建てておこうか？
「お兄ちゃん、妹たちに大好きと言い残し、ここに眠る」って書いておくからさ。

// 少し間を開けて
○へぇー家族愛ねぇ……
家族愛ならなんでそんなに恥ずかしがってるのかなぁ？

☆ああっ！ごめんね、お兄ちゃん。
そんなに拗ねないで。
ふて寝されちゃったらボクも妹も寂しいからまだ寝ないで？

○そうですよにぃ様。
私は授業中ぐっすり寝ちゃったからお目目パッチリだよ～。
だから、にぃ様はまだまだ寝かせないよ？

☆ボクも。
寝坊したせいでさっきから全然眠れなくて。
お兄ちゃんが寝ちゃったらボクも寂しいよ……

○えー、残念。
にぃ様ともっともっとお話ししてたかったんだけどなぁ。

☆やだー、ボクはもっと話してたい！
お兄ちゃんくすぐってても起こしちゃおっかな……

○流石にダメですよねぇ様。
にぃ様だって疲れてるでしょうし。
無理させちゃいけませんよ。

☆ちぇー、仕方ないなぁ……
でもお兄ちゃんだって眠いもんね。仕方ないか。
じゃあボクもなんとかして寝よっかな。
明日の朝目が覚めた時に初めに見えるのはお兄ちゃんでありたいし、早起きしたいもんね。
寝れるかわかんないけど。

○素敵です、ねぇ様。
じゃあ私は……あえて寝坊してにぃ様に起こしてもらっちゃお！

☆○それじゃあお兄ちゃん（にぃ様）、おやすみなさい。

// 左右からしばらく寝息

・台本（ゆるボイ！）
献身的な双子の妹はお布団の中で兄に甘えたい
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
えとのわーる(Stella)