主人公の性別を変更して百合にしてもOK！

純情で可愛い、不良の後輩女子にチヤホヤされたくありませんか？

これは一途な不良後輩女子と学園で可愛いと有名な先輩男子の純愛物語。

先輩、起きてください。
もうお昼休みですよ。

あ、おはようございます。
ふふっ、跡ついちゃってますよ、かわいい。
先輩、ぐっすりだったんですね。

なんでここに僕がいるのか？
ふふっ、先輩寝ぼけてるんですか？

先輩は今日僕と屋上でお弁当を食べる予定ですよ？

あ、そんな急いで準備しなくても。
ゆっくりでいいですよ。

少し遅れちゃったけど、そのおかげで先輩の可愛い寝顔見れたし…。
あ、いえ！なんでもありません！

でも先輩！少し無防備すぎると思います！
クラスでそんな可愛い姿をさらして、他の女に襲われちゃったらどうするんですか！

そんなことない？、いいえ！あります！
実際、僕が来たときに何人もの女が先輩をチラ見したり、用もないのに近くを通ったりするのを目撃してます。

★聞こえない音量で呟く
ほんとに油断も隙もない女狐どもが…。

あ、いえ！なんでもありません！

★少し照れ気味に
だから、その…先輩は…ずっと僕のそばにいてくださいね。
ぼ、僕が守りますから。

あ、準備整いました？
はい、では屋上へ行きましょう。

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先輩、屋上寒くないですか？
よかったら上着貸しますよ。

あ、先輩！まだ座らないで！制服が汚れたら大変です！ハンカチをひきましょう！

日傘はいりませんか？
一応持ってきました。
先輩、肌白いから焼けたら大変だと思いまして。

あ、これ飲み物です！
これは除菌用ティッシュです！どうぞ！

ひとまず大丈夫だから落ち着いて？
…そうですか？わかりました。

すみません。僕落ち着きないですよね…。
男性とご飯するの、先輩が初めてで、どうしたらいいのかわからなくて…。

え、前にもご飯一緒に食べたことあるじゃないか、ですか？
そ、そうなんですけど！それでも緊張するものはしますよ！
だってあの先輩ですよ！
一年の間でもよく可愛いって有名なんですからね！

そうですよぉ…。そんな先輩が僕みたいな不良と仲良くなってくれてるのが夢みたいで…。その…。

へ？自分を卑下したらダメ？、それに僕は優しくて、可愛い女の子？

そっ、そんなことないですよ！僕なんて！

え？初めて会った時助けてくれたじゃないか？
そ、そうですね。たしかに、あの日先輩は他校の不良女にナンパされてましたね。
けれど困ってる人を見つけたら助けるのが当たり前じゃないですか！

恥ずかしいんですけど、僕昔からそういう正義の味方みたいなのに憧れがあるんですよ…。
う〜、めっちゃはずかしい…。

へ？…全然恥ずかしくない、そんな真っ直ぐな僕のことが好き？
しぇ、しぇんぱい！何をいきなり言ってんだよ！？

あ…こ、こほんっ、もう！早くご飯食べますよ！

★聞こえない音量で呟く
はぁ…先輩の無自覚口撃強すぎ…勘違いしちまう…。

って、僕、お弁当忘れてきました！がぁーん…。
僕ほんと抜けてるなぁって自分でも思うんですよ…。

へ？先輩それは？

僕の分のお弁当？
…なんで？

いつも守ってくれるお礼？
それでお弁当作ってきてくれたんですか？

うわぁ…やば、今先輩の顔見れない。
覗き込まないでください！今まじ顔赤いと思うんで！

もう！からかわないでください！まじ恥ずかしいですから！

★やけになって白状する感じで
そ、そうっすよ！めっちゃ嬉しいっすよ！
これでいいっすか！もう先輩のバカ…。

ふぇ、あーん？
う、うそっ…今日僕の命日？

おおげさなって、全然大袈裟じゃないですよ！
学校でどれだけの女が先輩のあーんを夢見てると思ってるんですか！

★聞こえない音量で呟く
しかも、こ、これ先輩の箸…せ、先輩と間接キス…。
気づいてないよな、こういうところ鈍感だからな。

で、ではいただきます！
はむ…ん…ん、ごく。
ん！？……おいしい！

せ、先輩！僕のお嫁さんになりませんか！？

はい！胃袋掴まれちゃいました！

逆？…いいえ！僕が働くので先輩は家にいてください！
先輩危なっかしいし、すぐ他の女に襲われちゃいそうだし…。
それにこの国宝級の料理は先輩が家にいて、もっと生産されるべきものですよ！

はっ！僕何を言って！？
す、すいません！つい本心が！
って、本心っていっちゃった！
う〜、僕のバカぁ。

先輩？顔が赤くないですか？
もしかして熱！？
た、大変！？

へ、違う？
じゃあなんですか？

あ…もしかして僕にプロポーズされて照れて、むぐっ…。

ごく…。せ、先輩、いきなり口の中に卵焼き突っ込まないで…。窒息してしまうところでした…。

あ、あの先輩、さっきのは…へ？膝枕？
日頃の感謝を込めて先輩が僕に？
だからもうさっきのことは追求しないで？
わかりました！もう一生聴きません！
だから膝枕お願いします！

で、では失礼します！

ふぁ…しぇ、しぇんぱいのふとももぉ…。
柔らかくて気持ちいい…。
ふぁ…そ、そんな、髪まで撫でてくれるなんて…。
ふへへ…気持ちいいです先輩ぃ…。
やばい…これは…寝れる…………

.
.
.

んぁ？…あれ、僕…寝ちゃってたのか…。

ってそうだ！僕、先輩に膝枕されてっ！

ん？…先輩どうしたんですか？

★ドスの効いた低音で
ああ゛？誰だよお前ら？
何先輩に絡んでんだよ？

私らは三年生だ？先輩だから敬語を使え？

はっ、お前らのことなんて知らねえよ。

あのさ、先輩とのせっかくの二人っきりの時間どうしてくれんの？
まじふざけんじゃねえぞ。

お前は先輩の彼女じゃねえだろって、ぐっ…そ、そうだけど！
じゃあすっこんでろ、だと？

この先輩のことを狙う女狐どもが…。

お゛い！
今先輩のこと無理やり引っ張ったな？
もうぜってぇ許さねぇ…。
覚悟しろ！
おらぁ！！

バコッ、ボコッ、ベシッ

ふぅ、片付いた。

先輩大丈夫ですか！？
どこか怪我とかしませんでした！？

大丈夫？、よかったぁ。
僕、先輩にもしものことがあったら、あの女狐どもをころ…本格的にわからせないといけないところでした。

え、僕が怪我してる？
どこですか？
あ、頬のところ、ほんとだ。
まぁ、こんくらい唾つけとけば大丈夫ですって！
そんな心配そうな顔しないでください！

せ、先輩！、い、いきなり僕の頬に触れてどうしたんですか！？

あ…これ、絆創膏。
ありがとうございます、先輩！

★聞こえない音量で呟く
先輩の手すべすべだったなぁ。えへへ。

そ、それにしても絆創膏常備してるなんてさすが先輩ですね！尊敬します！

へ？僕が怪我した時のために買って用意しておいた？

……先輩！僕と結婚してください！
そして僕に一生先輩を守らせてください！
お願いします！

いいえ！これは嘘や冗談ではないです！本気です！

先輩が可愛いのは当たり前の上で、そういう気遣いができるところとか本当に好きです！大好きです！

せ、先輩？
や、やっぱり、僕となんかじゃ…
へ？まずはお付き合いからお願いします？

…え、いいんですか！？

う〜、やったー！！わーい！！

やっと先輩と結ばれたー！
今日は赤飯だー！

え、先輩も僕のことずっと好きだったんですか？
助けてくれた時に一目惚れした？

ふふっ、先輩って案外チョロインだったんですね？
あ、ごめんなさい！拗ねないで！

★聞こえない音量で呟く
でも拗ねる先輩も可愛い…。

え、えと何をしたら機嫌直してくれますか？

え、「先輩」じゃなくて名前で呼んでくれたら許してくれる？

★聞こえない音量で呟く
なんなのまじ、かわいい、まじこの人可愛すぎる。

わ、わかりました！恥ずかしいですけど、不肖私めが先輩の名前を呼ばせていただきます！

か、硬いですか？普通でいい？
そ、そうですか。わかりました！

…じゃあ、
これからよろしくお願いしますね…「名前」。

・台本（ゆるボイ！）
ボーイッシュ不良後輩女子は可愛い先輩のことを守りたい
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
遅桜ノンネ