≪あらすじ≫
家でゆっくり過ごしているとインターホンが鳴った。
ドアスコープ越しに見てみると、隣の若いお姉さんだった。

お姉さんは隣の部屋に住んでいる人。
少しずぼらなのかよく廊下で薄着の姿でばったり…なんてこともある。
何だか慌てたような顔をしているので、ドアを開けてみると…。

(ピンポーン)

あ、あの隣のものなのですが…。
少しいいですかー？

…留守かな。

…おかしいな。
この時間にはいつも帰ってきてるはずなんだけど。

あっ！
すみません夜遅くに。

お、お兄さんて虫大丈夫だったりします？
その、料理してたら例のアレが出てきちゃって。

む、無理強いはできないんですけど、
出来たら助けてほしいなーって。

！
ほんとですか！？

お兄さん優しいんですね！
やっぱり男の人って頼れるなあ。

じゃ、じゃあ消えないうちにお願いします！

先に入ってもらっても大丈夫ですか？

…え、っと右に行くと
キッチンがあるので動いてなければ。

いなそうですか…。

え、えぇえ…もうちょっと探してくれませんか…。
あの姿を見たら、夜も寝れないですよぉ。

ほら、

そこのゴミ箱の近くにいるかもしれないですし。


(SE:バチバチバチッ　スタンガン)


…捕まえた。
虫なんて体のいい嘘です。

騙されちゃったお兄さんが悪いんですよ…？


（目を覚ます）


あ、起きました？
思ったより寝ちゃってたので、
急所当てちゃったのかと心配しましたよ～。


まずはご飯食べます？
今日のはいい出来だと思うんですよね。


騙した？
人聞き悪いなあ…。
もともとこうすることが目的だったんです。


私、結構お兄さんに好き好きアピールしてたはずですよ？
薄着でばったり廊下に会ったりぃ、帰り道が一緒になったり。


覚えはありますよね？
だってあのときにお兄さん…
ちょっと目つきがえっちでしたもん。


でも。
私のこの気持ちまで気付けなかったお兄さんが悪いんです。


ああもう、暴れないでください。


逃げようとしても無駄なことわかりますよね？
手も足もベッドに繋いであります。
お兄さんは私にされるがまま。なんです。


まぁ、すぐに理解しろというは酷ですかね。


大丈夫。
これから、心でも身体でもわかるように躾けてあげますから。


お兄さんはこの先ずっと私の抱き枕として人生を送ってもらうんです。


前から欲しかったんですよね。


知ってますか？
人の体温は安眠するのにぴったりなんです。
それに、人間の鎖骨は誰かに抱き着くために存在すると言われてます。


ハグは人間にとって癒しなんです。
アニマルセラピーならぬ、お兄さんセラピー♪


好きな人のニオイと好きな人の体温を感じながら、
毎日寝れるなんて、幸せすぎますよね。


ということで…。
帰ってきたばかりのお兄さんをぎゅーっ！

少し味見しちゃおうかな。


…ああ、泣かないで。泣かないで。
涙も舐めとってあげますからね。


大丈夫。
これから私はお兄さんの身体に入るもの出るもの
すべて管理するんですから、安心してください。


これが終わったら、暖かいホカホカのタオルで
全身拭いてあげますからね。


あぁ～。
お兄さんのニオイほんとすきです。
ずっと嗅いでいたい…。


これでもう誰にもとられないって思うと安心する…。
心臓どくどくしてますね。


…私がかわいくてドキドキしちゃってるのかな？
そうだったら嬉しいなあ。


うぅ、このままだと我慢できないっ。
けど、お兄さんを最初に抱くときは綺麗な体でって決めてるんです。


…すぐお風呂入ってくるので、
じっとしていてくださいね？


万一逃げるようなことがあったら…私どうするかわからないので。


まぁ絶対逃げれませんけど♪


夜はまだ長いですから。
そこで大人しく体力温存しておいてください♡
いっしょにあまぁい夜を過ごしましょ？

・台本（ゆるボイ！）
隣のヤンデレお姉さんに抱き枕にされる話
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
鮎