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訳アリ居残りギャルに甘やかし誘導され、日頃の感謝を伝えられる耳かき
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  • 睡眠導入
  • 学生
  • ギャル
公開日2023年07月17日 12:50 更新日2023年07月17日 12:50
文字数
3666文字(約 12分14秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
家が貧しいギャル
視聴者役柄
家が厳しい生徒
場所
教室
あらすじ
逆帰宅部。
それは家に居場所がない俺たちが所属する架空の部活。

片や自室がないギャル。片や家が厳しい俺。
活動内容は、ただただ外が暗くなるまで時間を潰すだけの部活だ。

30分近く早めに起きてしまった俺に彼女はひとつの提案をする。
「二度寝するならさ、あーしの膝の上にしない?」

耳かきをしながら、彼女は俺への思いを告げてきて…。
本編
【放課後/教室】

すぅ…んぅ…。

んん…
いま何時…?

//カーテン開ける
…あちゃ、結構寝ちゃってたな。

あっ…ごめん。
起こしちゃった…?

ごめん~!
君のこと考えないでカーテン開けちゃった。


//「ん、もうこんな時間…」


ん、そだね。もう日暮れだね。
あーしたち帰りのHRから結構寝ちゃってたみたい。

ま、してもしなくてもやることは変わらないから問題はないんだけどねー?

だって私たち放課後寝てる組ですし?
起きててもやることと言っても読書くらいだしね~。

帰っても家にだーれもいないから、
学校で時間潰してるっていうストレスフリーな逆帰宅部…

って言っても、あーしと君くらいしかいないんだけど。

…お。
おっきなあくび。

どーする?
もう帰っちゃう?


//「んー…どうせだし暗くなるまで寝てようかな」


おっけ。
それは起こしちゃって悪かったね。

んー、そうだ。
まだ閉校時間まで時間あるし膝枕してあげる。

ふふーん、今日は特別。
ついでに耳かきもしてあげよう~。

いやだってさぁ…
外からでも指入れたらとれそーなのが見えちゃってる…


//「えっ」


っていうのは大げさだけど。

あははっ、ごめんごめん!
寝ぼけてる君の顔見てたらからかいたくなっちゃって。

でも膝枕と耳かきは、ほんとだからゆるして?

ん。
こっちに頭移せるかな?

そうそう。
二度寝は二度寝でもあーしの膝の上で、ね?

んー?
周り気にしてるの?

大丈夫だって。
みんな部活で忙しいだろうし、今更教室に戻ってくる人なんていないよ。

そもそも2人とも起こされなかった時点で事情は察されてるだろうしね。

それにね。
こうなんていうのかな、甘えてくれた方が嬉しいっていうか。

誰かの力に、価値になれてるっていうのが嬉しいんだ~
正直、あーしは君の事を弟のようにも思ってるし。

だからこの欲を君で満たさせてほしいってわーけ。
ほらほら暗くなっちゃう前にさ、ちょっとだけさせてよ。

いくらリア充って言われてる人でも、
教室で耳かきされるなんてなかなかないと思うよ?

だから、ほら、おいで?

ふふっ、素直でよろしい。
なでなで…なでなで…

うん。
思い付きだったけど思ったよりいいね、コレ。

じゃ耳かきもしていくからね。


//右耳:耳かき開始


どう?
気持ちいいかな?痛くない?

気持ちいい?
…ならよかった。

膝枕の具合はどうかな?
…柔らかい?

むぅ…。
それは褒め言葉として受け取っていいのかなー…?

うんうん、でも寝心地良さそうでよかった。
机で寝てるのもいいけどさ、身体は休まんないと思うんだよね。

実際?
あーしが目の前で動いたらすぐ起きちゃったし?

寝てるようでずっと緊張してるんだと思う。

…。
この前先生から聞いたんだけどね?
そういうときは保健室使っていいんだって。

ん?何でそんな事って?
まぁ…私も似たような境遇だしね。

家よりかはここが休まるって思ってても、外は外なわけだしさ。
いつでも逃げられる場所は作っといてるんだよ。

あらかじめね。

こうなったらここに…もしこうなっちゃったらここに逃げ込めばいい…
そんな場所をいつも探してる。

…まぁ癖みたいなものだよね。
だから君もその意志があれば勇気を出して言ってね。

ちょっとくらいはそういうところ教えられると思う。

…ほんとはね。
あーしの部屋に匿うとか提案してあげたいんだけどね。

あいにく自分の部屋なんてないからさ。

なんだろな…。
気持ちはあるんだよ。これでもかってくらいたくさん。

でもね?

優しくしようとしても、自分に出来る限界感じちゃうんだよね。
してあげたい気持ちだけはあるんだけど、物理的だったり金銭的に無理だったりすることが多いかも。

それはさ。
いまだけじゃなくてこれからもなのかな、ってうっすら思っちゃったり。

うーん…何ていえばいいかな。
根本的な部分が抜け落ちちゃってるっていうか。

…例えば、ね。

絵を描ける人は家庭でたくさん画材やスケッチブックを買ってくれる人がやれることだろうし
音楽やれる人は楽器が家にあったり、防音がしっかりしている人がやれることだろうし
CGとかもパソコンがないと出来ないでしょ?

何かそういう感じの、したいけど地盤的に出来ない…
みたいなの最近はよく感じちゃうんだよね。

その分自分にしか出来ないこともあるんだろうけどね。
どうしても窮屈に感じちゃう。

私たちは学生だからなおさら…ね。

ごめんね?
うとうとしてるのにこんな愚痴みたいなの聞かせちゃって。

つい、君ならわかってくれる気がしちゃうんだ。
何か君の隣にいると、すごく安心して…

ふと誰にも言えない言葉が漏れちゃう。いつもね。

これってさ結局正解はどこにもないんだよね。

禅問答なのはわかってるんだけどね。
過去の体験が恵まれていれば、家に余裕があれば…なんて、もしもの話を空想しちゃう。

なのに無力感が勝っちゃうというか。
これから先そういう、人と相容れない部分に苦しめられたりするのかな。

とかすごく不安になっちゃうんだ。

考えるのだけはタダでしょ。
それだけに残酷だなあなーんて…。

知らない方が幸せなこともあるってこういうことなんだろうね。

うーん、つい2人きりだと暗い話しちゃうね。
明るい話、明るい話…。


//右耳:耳かき終了


あ、反対側向いてー
ん、おっけ。


//左耳:耳かき開始


そーいえばあんまり遊びにいってないなあ…。
そうだ、よかったら今度の放課後どっか行かない?

あー心配しなくていいよ。
ここらへんの遊べるとこって限られてるし?

なな、なんとどの施設でも学生割引を使えるのだ~。
だからまあ1日くらい遊んでも1000円行くか行かないかで遊べちゃうと思うんだよね。

学生様々ってかーんじ?
ま、これも学生のうちなんだけど。

んー…
カラオケ、とかどうかな。

放課後からならフリータイムで安いし、
ドリンクバーもついてて結構時間潰せるんだよね。

あそこ、やりたければダーツとかビリヤードとかあるし…?
まぁ2人で楽しめるかと言われると…だけどさ。

他行くよりは選択肢があるかなって。

…ほんと?
やったー、決まりね。

へへー、何歌おうかな~?いまから楽しみ~!
またサブスクで最新曲復習しとかなきゃだ。

近々良さそうなとき言うね~。

…やだ。
君も歌ってよ。

あーしの歌を聴くだけとか、
カラオケ行った意味…ってなるじゃん。

どうせなら君の好きな歌聞いてみたいし?
ううん、別にきゃぴきゃぴなアイドル曲が好きでもいいんだよ。

遠慮しないでその時間を楽しむことが一番大事なんだから。
それにさ、さっきも言ったけどあーしは君に甘えてほしいの。

正直あーしは君がいて助かってるんだ。
いてというか、出会えて、かな?

いままでは人に甘えられなかった…っていうか、抱えてるものが大きすぎてさ。
その人の、仲良くしてくれる人の負担になるのがすっごく辛かったの。

いまもないわけじゃないけど…。
君を見つけてからはちょっぴり甘えられるようになった気がするんだ。

だからその…すごく救われてる。

君もさー?
甘えられるときはちゃんと甘えなよー?
あーしと全部が同じ!とは思ってないけど、重いものを抱えてるとは思うし…。

あとあーしだけ聞いてもらってばっかりだからちょっと罪悪感がね…?

そーだよー?
私意外と繊細なの。

帰ってから「あーまた、私が一方的に喋ってただけだったなー」とか?
布団に顔埋めてるんだからね?

そこまで無神経なやつではないのです、ぶい。

それでたまに申し訳なくなって…
こんな感じで清算しようとしたりしちゃうんだけど…ね。

だから、あーしが言わなくても君が甘えられるような人になりたいってすっごく思うの。
信頼して無防備な姿を見せられるような人にね。

んー?
もうなってる?

…んー、そりゃまぁそっか。
じゃなければ膝に乗って耳かきなんて提案乗ってくれないもんね。

そっかそっか…。
信頼、してくれてるんだ…。

へぇ~…。
でももうちょっと実感したいかな~?とか思うんだけどな~?

ま、それはまたいつかでいいんだけどね。
君がどこかに行っちゃう卒業までには、君とそういう関係になっていたいかなって思ってる。

…この言い方はちょっとずるいかな?とか言っちゃって。

まぁ何はともあれ?
甘えられることは苦じゃないよってこと。

甘えた分甘え返す…。
良い関係ってさ、この繰り返しで出来ると思ってるから。

君と良い関係を築きたいのは通してずっと本音だしね。
ってまぁ、話に集中しすぎて二度寝どころじゃなかったかな。

うー…
これはまた1人反省会しちゃいそー…。

そう?
癒されてくれたならいいんだけどー。

じゃあ褒めてくれたご褒美に延長タイム…。
最後に集中的に耳かきしてあげる…。


//耳かき5分前後

//左耳:耳かき終了


…はい、おしまい。

そろそろ暗くなってきたから鞄持ってかーえろ。
先生が戸締まり確認で巡回してくる頃合いだしねー。

教室で夜になるまで男女が2人なんて変な誤解されてもめんどくさいし。

全員が全員、保健の先生みたいに理解のある大人でもないしねーこの学校。
用心深くして損はないし。

よーし、忘れ物はない?
あ、今日は課題でてたから忘れるとめんどくさいぞー?

ん、じゃあさっさと校門向かっちゃお。


//教室の電気を切る
//校門前


あー待って…。
その…何だかんだ…いっつも私の話聞いてくれてあんがとね。

何気元気もらってる。
…っていう。

あーえぇと…
ありがとうって言いたかっただけだから。

君と遊びに行くの楽しみにしてる。
ね…じゃ、また明日。

ばいばい。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
訳アリ居残りギャルに甘やかし誘導され、日頃の感謝を伝えられる耳かき
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者

ライター情報
pixivにて、台本を投稿し始めました。
ヤンデレや甘々、わからせなどを学び中。
シチュエーションボイス採用を目指しております。

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