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霊障に悩まされ引っ越しを検討したら、守護霊(自称)ちゃんが引き留めてきた。
written by
  • 嫉妬
  • ヤンデレ
  • 拘束
  • わからせ
公開日2022年06月19日 23:35 更新日2022年06月19日 23:42
文字数
1736文字(約 5分48秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
守護霊(自称)
視聴者役柄
男性
場所
自宅(若干ボロい)
あらすじ
家鳴り・肩凝りは当たり前。
仲良くなった女性も、いつの間にか離れてしまう。

部屋が原因かと思い引っ越しを検討していると…。

(自称守護霊ちゃんはもともと封印された地縛霊でしたが、
聞き手との出会いをきっかけに浮遊霊になりました。その恩もあり、くっついてきてます)
本編
起きました?

ごめんなさい。
あなたに怪我をさせるつもりはなくて…。

でもあなたも悪いんですよ。
急に引っ越しをしようだなんて言いだすから。
私慌てちゃいました。

偶然刃物で刺してしまったのは謝ります。
転ばすだけのつもりが、まさかあんなところに包丁があるなんて。

しかも頭の打ちどころが悪くて、気絶しちゃうんですから。

驚かすつもりがこっちが驚いちゃいましたよ。

…見た限りでは浅い傷ですが、大丈夫でしたか?

とりあえずそこにあった包帯を使わせていただきました。

少し物を扱うのは不慣れなもので、ぐるぐる巻きになっちゃいましたが。

え、私ですか?
私は、あなたの守護霊(自称)です。

心当たりはありませんか?

あなたが居眠りをしてしまって、火事になりかけたとき。
あのときインターホンを鳴らしたのは私です。

お手洗いの建付けが悪く、閉じ込められてしまったとき。
あなたが開けるタイミングを見計らって、家を軋ませて開けたのも私です。

思えば、あれが初めての共同作業でしたね。

いままであなたに女性が寄り付かないのも。
すべてすべて私が関係しています。

女性は関係ない?
いやいやいや、あなたが知らないだけであなたに近づいてきた女性はみんな悪女でしたよ。

嘘告だったり、からかい目的だったり。

ああ。
でもあなたが懇意にしていた後輩ちゃんは健気でしたね。
何度も何度も枕に立っても、階段から突き落としてもあなたのことを諦めなかった。

初めて、許してもいいと思える女性でした。

ですが、彼女はもういません。
精神を病んで、実家に帰ってしまいましたからね。
…こっそり連絡してるのは知ってますけど、あなたは絶対に会えません。

なぜなら私がいるから。
私が彼女にしたことを知っているから。
好きな女性を傷つけたくはありませんよね?

私は優しいですからメッセージを送るくらいなら許してあげましょう。

とまぁ、私があなたの守護霊であることは証明できたでしょうか。

ん?
そんなの悪霊ですって?


(家鳴りがする)


…聞き間違いですよね?
こんなに尽くしてる私が悪霊?
ありえないありえない。

本当に頭の打ちどころが悪かったんですかね…。
あなたが私の愛を信じてくれないなんてありません。

ですが、大丈夫です。
あなたがどうしようと私はあなたのすぐそばにいます。

いつかこの高尚な愛がわかるときが来るでしょう。

さぁ引っ越しなんか考えるのをやめて、私と一緒に暮らしましょう?

…ふふ。
どこに行こうというのです?
逃げられませんよ。


≪イメージ:見えない壁にぶつかる≫


…あ。

え?

ちょ、ちょっとこれ退かしてくれません?
あの、あの、これがあると何か外出れないみたいなんですけど。

な、なにほっとしてるんですか!
く、くそっ、手を伸ばしてるのに届かないっ。

お、おーい。
…おーい。
……。

なんでニヤニヤしてるんですかっ!
私は見世物じゃないんですよぉっ!

あ、ちょっと、待って!
どこか行こうとしないで!

謝る、いままでのことは謝りますから!
このままじゃ地縛霊になっちゃう!

やだ。

やだ!
私はあなたの守護霊なの!

これからずっと守るって決めてるの!
た、たしかにやりすぎたかもしれないけど、
それもあなたを愛してるからで…。

次はやらないから…っ。

どんなにあなたが女性と親しくしてても、何もしないから。

だから傍にいさせて…。

置いてかないで…。

ぐすっ、ぐすっ、行かないでよぉ…。

やだよ…。
あなたがいない部屋で
知らない人間と一緒になるのはやだよぉ。


へ…?

あ…。
あなたに触れる。触れられる…。

退かしてくれたの…?

あり、ありがとうご、ざいますっ。
い、一緒にいてもいいってこと…ですか…っ。
私を許してくれるってことですかっ。

ありがとうございます、ありがとうございます!
じゃあ、引っ越しもしませんか…?

うん。

≪呟き≫
…優しいなあなたは。

えへへっ、何でもありません!

私、この部屋に思い出がたくさんあるんです。
あなたと一緒に暮らしてきた思い出が。
ほんとうにたくさん…。

…嬉しいです。

≪深呼吸≫
…すぅ。

…まずは、あの後輩ちゃんに謝ってきます。
いまさら謝っても遅いかもしれませんが…。
せめてもの罪滅ぼしです。

あはは、幽霊だって一丁前に罪悪感はあるんですよ?

ですから、
私がいない間にどこかへ行かないでくださいね?

置いていったら承知しません。

だって、私は生涯あなたの守護霊なんですから。
ずっとそばにいさせてくださいね。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
霊障に悩まされ引っ越しを検討したら、守護霊(自称)ちゃんが引き留めてきた。
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者

ライター情報
pixivにて、台本を投稿し始めました。
ヤンデレや甘々、わからせなどを学び中。
シチュエーションボイス採用を目指しております。

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