貴方はある願いを叶えるために、黒魔術を行使し、悪魔を呼び出した。貴方の願いを聞いた悪魔はどうやら貴方のことを気に入ったようで…？

よぉ。あちきを呼び出したのはアンタかい？


へぇ〜…アンタ、あちきを馬鹿にしてんのかい？喧嘩売ってんなら買うよ？


ふん…ま、いいけど。で？あちきへの願い事は？サクッと決めておくれよ。


ふふっ…あはは…！なんだい、それは…！


あぁ、いいよ。呼び出し人の願い事は
何でも叶えてやるさ。あちきは
悪魔だからね。


アンタが払う代償はたった一つ。
アンタの魂をあちきに寄越しな。


ふん…ずいぶん素直じゃないか。
ちょっと拍子抜けだねぇ。


ま、余計な手間取らせないでくれるのは
ありがたいけど。


じゃ、早速アンタの願い、叶えてくるよ。
大人しくおねんねして待ってな。


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お待たせ。アンタの願い、叶えてきたけど。
確かめてみるかい？


あぁ、もういい？自分で確かめた？


そう…よかったじゃないか。
恋のキューピッド役を演じることができて。


あの奥手な二人をくっつけたかったなんて、
ずいぶん粋な計らいをするじゃないか。
悪魔であるあちきまで使ってさ。


しかし解せないねぇ…なんで
天使じゃなくて悪魔を呼び出した？


黒魔術じゃなくて白魔術も使おうと思えば
使えただろう？なのにどうして？


ふふっ…あはは…！なるほどねぇ。
自分のこと、よく分かってるじゃないか。


アンタの心、ドロドロしてるもんね？
嫉妬にまみれながらも、二人の幸せを
願うその矛盾した心…実に愉快じゃないか。


本当はアンタもあの女が好きだったんだろう？
そしてアンタの親友も同じ女を好きになった。


でも二人が両想いなのを見抜いて、
アンタは身を引いた。親友と女のために。


けどその心は女を諦めきれていない。
親友への嫉妬で溢れている。


だから天使ではなく、悪魔のあちきに
頼んだんだろう？


くくく…面白い男だねぇ、アンタは。
気に入ったよ。


予定通り魂はいただくけど…
気に入った証だ。特別サービスしてやるよ。
顔、貸しな…


(キス)


直接口からいただいたよ…アンタの魂。


ほら…身体の力、抜けていくだろう？
肉体から魂が抜けていってる証拠さ。


いつもは手を使って無理やり
魂を抜き出すんだけどねぇ…
アンタは特別だ。優しく抜いてやるよ…


(押し倒す)


ここで一発ヤっとこうか…
アンタもそのほうがいいだろう？


大の男が遠慮するもんじゃないさ。
あちき、スタイルには自信があるからねぇ。
アンタのことは満足させられるよ。


当たり前さ。あちきは悪魔だからね。
人間の男ごとき、満足させられなくて
どうすんのさ。


きっちりあちき好みの魂に
仕上げてやっから…楽しみにしてな？


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気がついたかい？
ずいぶん長いおねんねタイムだったね。


そんなにあちきとの合体が
気持ちよかった？


ふふふ…そっか。
でも昇天しちゃいけない。
これからあちきたちが行くのは
地獄だからね。


魂もほら…完全に肉体から
抜け出てる。そこにくたばってんのが
アンタの肉体だ。


そ。アンタは死んだのさ。
悪魔に願いを叶えてもらった代償に
その魂を捧げたのさ。


あちきは嬉しいよ…
天使じゃなくて悪魔を選んでくれて。


アンタは自分の心に正直な
素晴らしい男さ。堂々と胸を張ればいい。


あちきはそんなアンタが大好きだよ。
人間にしてはとっても可愛いじゃないか。


アンタの心の不足はあちきが埋めてやるよ。


人間の女のことなんて忘れてさ…
あちきのことだけ考えればいい。


あちきにどれだけ気持ち良く
させられるんだろうって、それだけ
考えてればいいのさ。


あちきは今日からアンタのご主人様だからね。


可愛い眷属のことはたーっぷり
可愛がってやる…約束するよ。


アンタはあちきだけのモンだ。
絶対手放したりしないから…ね？

・台本（ゆるボイ！）
姉御肌で男前な女悪魔のお気に入りの眷属になった
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎