貴方は、とあることがきっかけで付き合うことになったクラスメイトの彼女に呼び出される。どうやら、彼女は貴方が他の女の子と仲良く話していたのが不満だったようで…？

ねぇ、ちょっと話があるんだけど。


うん。今じゃなきゃダメ。とにかくついてきて。


(古い体育倉庫に彼氏を連れ込む)


さて、と…ここなら周りを気にせず、ゆっくり話できるね。


いいじゃん、体育倉庫。密会するにはうってつけでしょ？


それよりさぁ…アンタ最近、なんか調子乗ってない？


乗ってるでしょ。アタシ以外のクラスの女子とたくさん仲良くなってさぁ…どういうつもり？ちゃんと答えて。


(ため息)


またそれぇ？作戦がどうとかって、そういう話？意味わかんないんだけど。


いいから答えて。アタシ、エスパーじゃないから、アンタの考えてること全然分かんないの。


…ふーん？アタシの敵を減らしてくれてたんだ。そりゃどーも。


で？他にはどんな意図があんの？


うるさい、口答えすんな。


大体、アンタは隠し事が多すぎんの。


アタシ、アンタの彼女じゃん…だったら、そういうのは極力無しにしていこうよ…ね？


…！へぇ、アンタにしては面白いこと考えるんだ。


アタシの反応、そんなに気にしてたんだ…ふふふっ…


あはっ…ははは、あはは…！


ハァ…とりあえず、倉庫の内鍵は閉めとくかぁ。


(倉庫の鍵を閉める)


アンタはそこのマットに座って。ゆっくりくつろいでていいから。


(彼氏がマットに座り込んだのを見て、話し始める)


アタシさぁ、これでも感謝してんの。アンタに助けられたこと…


バカ、あれは助けた内に入るっつの。


いじめ、ちゃんとやめさせてくれたじゃん。


まぁ、おかげさまで火傷の跡とか消えないアザとか、人様には見せられないモンが身体中についちゃったけどね。


別に怒ってない。徹底的にいじめられろって言ったのはアンタだし、アタシもそれが一番効果的だなって思ったから、そうしただけ。


うん。いじめの現場押さえた証拠のデータも携帯にバッチリ残ってるし。アイツらを退学にさせようと思えば、いつでもできる。


けどアンタはそれだけじゃ足りないと思った。


やっかみを持った連中がまたアタシをいじめに来るかもしれないから。


アフターフォロー、してくれたんでしょ？証拠突きつけた時、ヤバい脅し方したもんね。


あ、そうそう。アンタは気づいてるか知らないけどアタシ、これでも友達増えたんだよね。


まぁ、アタシを敵に回すと自動的にアンタも敵に回すことになるから、仲良くしてくれてるんだろうけど。


とにかくアタシ、前よりはクラスメイトと話すようになったわけ。


もちろん分かってる。これもアンタのおかげだってこと。


アタシの良いとこをテキトーに吹聴してたんでしょ？アンタ、口はよく回るみたいだし。


アンタのやってることは、全部アタシが学校生活を送る上でプラスになってる。


だから、改めてお礼言わせて。ありがと。


で、ここからが本題なんだけど…アンタ、知ってる？アンタが一部の女子グループから狙われてること…


あぁ、薄々は勘づいてんだ。よかった。


アンタがそこまで鈍ちんじゃなくて安心した。


けど…どういう意味で狙われてるかってのは分かってる？


あ〜、やっぱり。そうやって解釈したんだ…


正解は〜…こういう、ことっ！


(彼氏をマットの上に押し倒す)


勘違いしてるみたいだから、教えてあげる。


アンタ、端的に言うとモテてる。それもかなりヤバめの方向で。


そ。「一人の女のために身体を張る男の中の男」だって。


笑っちゃうよね。目的のためなら手段を選ばない人間が、そんなふうに言われるなんて…


アタシも一応、アンタが派手に動き回った時点で、こうなるだろーなーとは思ってたけど。


アンタ、ツラはそこそこ良いし、性格も表面上はかなり女子の理想に近いし。


だから、ファンクラブができても不思議じゃないし、その中に寝取りを目論む過激派がいても、全く不自然じゃない。


ヤバめって言った理由わかった？アンタ今、貞操大ピンチだから。


アンタは仮にもアタシの彼氏だし…他の奴に奪われるくらいなら、アタシが一番に奪う。


当たり前でしょ。彼女なんだから。


アンタの一番は誰にも譲らない。


うん…今は、ね。アタシのこと、女子の中で一番可愛いって言ってくれてる。


けどこれから先、アタシより可愛い奴なんていくらでも現れるから。それであっさり乗り換えられたら、こっちはたまったもんじゃないし。


そういうことなんで…アタシとここでエッチしよっか？言っとくけど、アンタに拒否権はないからね。


くっ、ふふっ…アンタのそんな顔、初めて見た。


アンタって絶対アレよね、悪意とか敵意には強いけど、善意とか好意には滅法弱いタイプ。


やっぱ先に身体で分からせとかなきゃ…ほっといたら、マジで他の女に堕とされそうだし。


最初に告られた時は、仮初の関係でいいやって思ってたけど…やっぱアンタとは本物の関係になりたいな。


うん…アンタがいいの、アタシは。


たしかにアンタは人でなしのクズだと思う。


王子様とかヒーローとは程遠いし、全然そういうのじゃない。


大体、いじめの現場押さえる為とはいえ、女の子に対して「明日からしっかり虐められてきて」とかあり得ないから。


しかも、告白してきた時の第一声が「顔が可愛いから」って…もうちょっと言葉選べ、バカ。


けど…そんなのに救われたのがアタシだから。


きっとアンタはこれからもアタシを守ってくれるって、信じてるから。


その為に…アタシがアンタにとって最高の彼女だってこと、きちんと身体でわからせてやるし。


(制服を脱いで下着姿になる)


ほら、見てよ…アタシの身体がこんなに傷だらけになったの、アンタのせいだから。今ここでちゃんと責任取れ、バカ。

・台本（ゆるボイ！）
【貞操逆転】ツラがいい彼女に責任の取り方を教え込まれた
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎