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公開日2024年03月12日 22:00
更新日2024年03月12日 22:00
文字数
2153文字(約 7分11秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
バレンタインチョコ催事場で短期バイト
視聴者役柄
指定なし
場所
バレンタインチョコ催事場
あらすじ
毎年誰からもバレンタインをもらえないあなたは、やけになってバレンタインの催事場へ「自分用」のチョコを買いに訪れる。するとそこには全然お客さんが並んでいない焼き菓子のお店が出店しています。店員さんの女性は退屈そうに売り場にいますが、この人もなかなかにヤケクソな様子で…?
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某百貨店で毎年多くの人が集まる「アムールデ○ショコラ」へ、実際に足を運んで思いついたシナリオです。めちゃくちゃパティシエに絡まれたり、写真を撮ったり、サインをもらったりと、客とのコミュニケーションも盛んだったので、あながちこんな展開もホントにあったりして…(ない)
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某百貨店で毎年多くの人が集まる「アムールデ○ショコラ」へ、実際に足を運んで思いついたシナリオです。めちゃくちゃパティシエに絡まれたり、写真を撮ったり、サインをもらったりと、客とのコミュニケーションも盛んだったので、あながちこんな展開もホントにあったりして…(ない)
本編
○デパート バレンタイン催事場
(大勢の客でにぎわう)
「はあ~…暇だ…」
(あなたの足音)
「あっ!いらっしゃいませ!」
(少しの間)
「あっと…ご自宅用…ですね!最近は女性はもちろん、男性の方もご自宅用で買われる方が多いんですよ」
「見ての通り、このお店、ほかのお店に比べるとあんまり…ていうか、全然人気なくて…あはは(苦笑)」
「今どきは食べておいしい、見て楽しいって感じのチョコが人気なんですけど…。どういうわけか、このお店のパティシエはシンプルな焼き菓子…。いや!美味しいんですけどね!私、このお店のファンなんですけど、こんなに暇な状況はホント―に切ないんです…」
「ーーそうです!私はアルバイトで、このイベントのためだけ、短期で働いてます」
「私が出勤してから、実は一個も売れてなくて…。ノルマとか別にないんですけど、自分の好きなお菓子がここまで売れないと、さすがに辛くて…うう…」
「ーーえっ?あ!おススメですか⁉(嬉しそう)んー、全部おススメなんですけど…。これなんてどうでしょう!ヌガティンを紫に色づけしたものでーー。あっヌガティンっていうのは、アーモンドを細かく砕いて、それをカラメルとかで固めたお菓子です。色が派手ですけど、すっごい美味しいですよ!」
「あ…お買い上げありがとうございます!さっそく商品をご用意しますね!」
「あの、お客様…?このあと、お時間あったりします…?その…私が一番お勧めしたお菓子を買ってくれたお礼をしたくて…」
「そういえば、先ほどからお耳がかゆそうですけど…そうだ。もしよろしければもうすぐシフト上がるので、少し待っていただけますか?」
○時間経過 バレンタイン催事場
「(小声)お客さん!こっち!こっちです」
(ドアを閉める音)
○デパート バックヤード
「お待たせしてすいません。ここのバックヤード、関係者以外本当は入っちゃダメなんですけど…この時間、誰もいないから…」
「よければここ、座ってくれますか?」
(椅子に座る2人)
「さっき、お耳が痒そうだったので、お礼と言っては変ですが…ちょっと、耳かきさせてくれませんか!?…い、いーんですか!よ、よかったあ…(小声)引かれなくて…」
「あ!いえ!こちらの話です!えと、耳かきと言ったら膝枕ですよね…ど、どうぞ!頭を乗せてください!」
(頭を膝に乗せる)
「それでは…まずは右のお耳からですね…」
(右耳 耳かき開始)
「改めて…さっきは私がおすすめしたお菓子を買ってくださって、ありがとうございます。わたしが出勤してから全然売れなかったのに、急に自分のおすすめを買ってくれる人がいて嬉しくて…」
「そうなんです。お菓子の中でもクッキーとか、フィナンシェとか、焼き菓子全般が好きなんです。ただ…実はわたし、チョコレートは苦手なんです…あはは…。とくに中にジュレが入っている、オシャレなチョコとか…食感がどうしても苦手で…」
「でも、このバレンタインならではのデパートの活気はすごく気になってて。そんな時に、自分の好きなお店が短期バイトを募集してて、『えいっ!』と応募したら、採用されちゃって」
「…とはいえ、自分が好きなお店があまりに人気がないのはさすがに凹みましけどね…。ホント、買ってくれてありがとうございます…!食べたらぜひ、感想、教えてくださいね」
「よしっ、こっちのお耳はもうかゆくないですか?もしよければ、反対もしちゃいますね」
(左耳 耳かき開始)
「そういえば、お客さんはどうしてこのバレンタインのイベントに来たんですか?・・・あー…なるほど。私と同じですね。私も生まれてこのかた、誰かからバレンタインもらったことないんですよ。今どき友チョコとか普通なのに~…。まあ、チョコ苦手だし、あんまり友達もいないってのもありますけど…」
「恋人?い…いないですよぉ!み、耳かきだって、他人にしたのは初めてです。兄弟もいないのでホントに初めてで…お客さんに『耳かきどうですか?』なんて聞いたのも、ほとんど、ヤケクソです…笑 このバイトに応募したのも、ヤケクソみたいなものだし笑」
「お客さんが自分でバレンタインのお菓子を買いに来たのも、ヤケクソですか…?ふふっ、同じですね」
「私、大学に通っていて、でもサークルにも入ってなくて。もともとメインでやってるバイトはおじいさんとおばあさん夫婦がやってる小さな本屋なんです。だから異性はもちろん、同性の友達を作るきっかけもなくって…」
「趣味も漫画とかアニメとか、ひとりでできちゃう趣味ばかりだから。だんだん代り映えしない毎日がなんだか嫌になっちゃって。だからバイトも勢いで応募してみたんです」
「でも、こうしてお客さんみたいな人とお話しできたし、やっぱ思い切ってこのバイトに応募してよかったなあ~」
(耳かき終了)
「はい!無事終わりました」
「そろそろ、ほかのお店の人も来ちゃいますね…。あっ、その…お菓子の感想を聞きたいので、連絡先とか、教えてもらっていいです…か…?」
「…ありがとうございます!(小声)初めて自分から連絡先聞いちゃった…あ、いえ!独り言です!」
「あ、あと~…その…差し出がましいかもしれないんですけど…ホ、ホワイトデーとか…その、期待しちゃってもいいのかなあ~、なんて。いや、冗談ですよ!私がお菓子をあげたわけではないし!今のは忘れてーー」
「え、いいんですか…?ほ、ホントに…?」
「それじゃ、お菓子の感想と一緒に、お客さんイチオシのお菓子、待ってますね!」
-終-
(大勢の客でにぎわう)
「はあ~…暇だ…」
(あなたの足音)
「あっ!いらっしゃいませ!」
(少しの間)
「あっと…ご自宅用…ですね!最近は女性はもちろん、男性の方もご自宅用で買われる方が多いんですよ」
「見ての通り、このお店、ほかのお店に比べるとあんまり…ていうか、全然人気なくて…あはは(苦笑)」
「今どきは食べておいしい、見て楽しいって感じのチョコが人気なんですけど…。どういうわけか、このお店のパティシエはシンプルな焼き菓子…。いや!美味しいんですけどね!私、このお店のファンなんですけど、こんなに暇な状況はホント―に切ないんです…」
「ーーそうです!私はアルバイトで、このイベントのためだけ、短期で働いてます」
「私が出勤してから、実は一個も売れてなくて…。ノルマとか別にないんですけど、自分の好きなお菓子がここまで売れないと、さすがに辛くて…うう…」
「ーーえっ?あ!おススメですか⁉(嬉しそう)んー、全部おススメなんですけど…。これなんてどうでしょう!ヌガティンを紫に色づけしたものでーー。あっヌガティンっていうのは、アーモンドを細かく砕いて、それをカラメルとかで固めたお菓子です。色が派手ですけど、すっごい美味しいですよ!」
「あ…お買い上げありがとうございます!さっそく商品をご用意しますね!」
「あの、お客様…?このあと、お時間あったりします…?その…私が一番お勧めしたお菓子を買ってくれたお礼をしたくて…」
「そういえば、先ほどからお耳がかゆそうですけど…そうだ。もしよろしければもうすぐシフト上がるので、少し待っていただけますか?」
○時間経過 バレンタイン催事場
「(小声)お客さん!こっち!こっちです」
(ドアを閉める音)
○デパート バックヤード
「お待たせしてすいません。ここのバックヤード、関係者以外本当は入っちゃダメなんですけど…この時間、誰もいないから…」
「よければここ、座ってくれますか?」
(椅子に座る2人)
「さっき、お耳が痒そうだったので、お礼と言っては変ですが…ちょっと、耳かきさせてくれませんか!?…い、いーんですか!よ、よかったあ…(小声)引かれなくて…」
「あ!いえ!こちらの話です!えと、耳かきと言ったら膝枕ですよね…ど、どうぞ!頭を乗せてください!」
(頭を膝に乗せる)
「それでは…まずは右のお耳からですね…」
(右耳 耳かき開始)
「改めて…さっきは私がおすすめしたお菓子を買ってくださって、ありがとうございます。わたしが出勤してから全然売れなかったのに、急に自分のおすすめを買ってくれる人がいて嬉しくて…」
「そうなんです。お菓子の中でもクッキーとか、フィナンシェとか、焼き菓子全般が好きなんです。ただ…実はわたし、チョコレートは苦手なんです…あはは…。とくに中にジュレが入っている、オシャレなチョコとか…食感がどうしても苦手で…」
「でも、このバレンタインならではのデパートの活気はすごく気になってて。そんな時に、自分の好きなお店が短期バイトを募集してて、『えいっ!』と応募したら、採用されちゃって」
「…とはいえ、自分が好きなお店があまりに人気がないのはさすがに凹みましけどね…。ホント、買ってくれてありがとうございます…!食べたらぜひ、感想、教えてくださいね」
「よしっ、こっちのお耳はもうかゆくないですか?もしよければ、反対もしちゃいますね」
(左耳 耳かき開始)
「そういえば、お客さんはどうしてこのバレンタインのイベントに来たんですか?・・・あー…なるほど。私と同じですね。私も生まれてこのかた、誰かからバレンタインもらったことないんですよ。今どき友チョコとか普通なのに~…。まあ、チョコ苦手だし、あんまり友達もいないってのもありますけど…」
「恋人?い…いないですよぉ!み、耳かきだって、他人にしたのは初めてです。兄弟もいないのでホントに初めてで…お客さんに『耳かきどうですか?』なんて聞いたのも、ほとんど、ヤケクソです…笑 このバイトに応募したのも、ヤケクソみたいなものだし笑」
「お客さんが自分でバレンタインのお菓子を買いに来たのも、ヤケクソですか…?ふふっ、同じですね」
「私、大学に通っていて、でもサークルにも入ってなくて。もともとメインでやってるバイトはおじいさんとおばあさん夫婦がやってる小さな本屋なんです。だから異性はもちろん、同性の友達を作るきっかけもなくって…」
「趣味も漫画とかアニメとか、ひとりでできちゃう趣味ばかりだから。だんだん代り映えしない毎日がなんだか嫌になっちゃって。だからバイトも勢いで応募してみたんです」
「でも、こうしてお客さんみたいな人とお話しできたし、やっぱ思い切ってこのバイトに応募してよかったなあ~」
(耳かき終了)
「はい!無事終わりました」
「そろそろ、ほかのお店の人も来ちゃいますね…。あっ、その…お菓子の感想を聞きたいので、連絡先とか、教えてもらっていいです…か…?」
「…ありがとうございます!(小声)初めて自分から連絡先聞いちゃった…あ、いえ!独り言です!」
「あ、あと~…その…差し出がましいかもしれないんですけど…ホ、ホワイトデーとか…その、期待しちゃってもいいのかなあ~、なんて。いや、冗談ですよ!私がお菓子をあげたわけではないし!今のは忘れてーー」
「え、いいんですか…?ほ、ホントに…?」
「それじゃ、お菓子の感想と一緒に、お客さんイチオシのお菓子、待ってますね!」
-終-
クレジット
ライター情報
ASMR(耳かきメイン)のシナリオを作っています。リアル・日常よりな内容が好き。別名義で映画などのライター活動も。フリー台本を使っていただく際、ご一報いただければこちらでも拡散します!
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