毎年誰からもバレンタインをもらえないあなたは、やけになってバレンタインの催事場へ「自分用」のチョコを買いに訪れ、そのお店の娘がおすすめするチョコを買ったり、”色んなこと”がありました。そして1か月後。今度はあなたが働くお菓子屋さんに、あの娘がやってきて…。
※「ヤケクソで自分のチョコ買おうとしたら、もっといいもの(耳かき)もらった話」（https://yuruboi.com/script/9686）の続編です！耳かきナシのシチュボシナリオになります。

○お菓子屋さん

（カランコロン～※ドアが開くときのベルの音)

（足音）

(独り言)ん～…どれも素敵なお菓子ばかり…！前から気になってたお菓子屋さん。ちょっと遠出してでも来た甲斐があったなぁ。ふふふ…。

すいません、このお菓子をひとつーーあれ？お兄さん、この前の…。ほら、私ですよ！バレンタインの催事場で暇そうにしてた店員です！…て、自分で言うの、結構くるものがあるなあ…汗

お兄さん、ここのお菓子屋さんで働いてたんですね！まさかホワイトデーでこんな風に再会するなんて…。ここのお菓子屋さん、お兄さんがおすすめしてくれたので来てみたんですけど、もしかして…（小声で）私に会うための口実…？

…あ、いえ！独り言です！

それにしても…お兄さん、このお店の制服とっても似合ってますね！男性用の制服とはいえ、男の人でお菓子屋さんのかわいい制服が似合うって、結構すごいことだと思いますよ。…ちょっと、写真撮ってもいいですか？ーーえ～！いいじゃないですか！ちょうどいま、お客さんは私だけですし！お願い！一枚だけ！

…ありがとうございます！よ～し、それじゃ、撮りますよ～…はい、チーズ！

（シャッター音）

ふふ！いい感じに撮れましたよ！ほら、こんな感じです。

そんなに照れなくてもいいじゃないですか～。もっと自分に自信持ってください！

あ、そうだ！バレンタインのときは、私がお兄さんにおすすめのお菓子を教えましたけど、今度はお兄さんが私におすすめを教えてください！

…へぇ～、マカロンですか！わたし、マカロン大好きなんです。特に動物がモチーフになった、キャラもののマカロンに弱くて…。

このお店のマカロンはどんなマカロンなんですか！？（食い気味）

…こ、これは…！ハ…ハシビロコウのマカロン…！

す、すごい…チョイスは凄く奇抜なのに、目が合うほどに愛くるしさが感じられる…。これはお勧めしたくなるのもうなずけますね…。10個ください。

…え、お兄さんが買ってくれるんですか？…バレンタインのお返し…？あ、ひょっとして「あの」ことを言ってます？

あの時は勢いで「あんなこと」しちゃいましたけど…(汗)。いま思い返すと、結構恥ずかしいことしてますよね…私…。わ、忘れてください！

言っときますけど、私普段はあんなこと、絶対しないんですよ？たまたまバレンタインも近くて、お兄さんが私の勧めたお菓子を嬉しそうに買ってくれたからっていうのもあって…（もじもじ）

ああ～…やっぱ何とか忘れられないですかねえ～…。思い出すだけで顔から火が出そう…。

…まあ、お兄さんがよかったなら、良いですけど…。と、とにかく！このハシビロコウマカロンは私がキチンとお金を払って買いますので！

………その代わりって言ったら、アレですけど…。

その、お兄さん、お仕事の後、ちょっと時間ありますか？

私にも「アレ」してくださいよ…。それでおあいこってことで…ね…？

・台本（ゆるボイ！）
ヤケクソで自分のチョコ買ったお店の娘が会いに来てくれた話
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
エナドリ飲んで寝る人