バスケ部に所属している貴女は、朝練を一人でこっそり行なっていた。その日はなぜか、練習中の貴女のもとに、男友達がやってきて…？

よっ。おはよーさん。今日朝、早えじゃん。どしたの？


いや、それは見れば分かるけど…朝弱いはずのお前が、朝練するなんて珍しいなーって。


へー、そうなんだ…そりゃ殊勝な心がけ。普段グータラなお前にしては、やるじゃん。


あ、今から休憩？じゃあボール貸してよ。ちょっとフリースローしてみたい。


サンキュー。じゃ、遠慮なく…ほいっ。


(シュートをゴールに決める)


お、入った。案外、簡単に入るもんなんだ。


え、バスケ？やったことないけど？


嫌味って何よw 単にシュート決めただけじゃんw 何でそれがお前に対する嫌味になんだよw


あ〜ね？お前はシュートがあんま上手くないのに、初心者の俺があっさり決めて悔しいんだ？


んなむくれんなって…上手くなるために、こんな朝早くから練習してんだろ？数こなしてきゃ、そのうち嫌でも上手くなるさ。俺が保証してやる。


(頭を撫でる)


ん？おっと、これは失敬…撫でやすいとこに、ちょうど頭があったもんだから、つい。


あ、やめなくていい？じゃあ、もうちょっと撫でてよーっと…よし、よし…


…汗の匂い？まぁ、たしかに匂うけど、朝練してんだから仕方ないじゃん？何？そんなに気にしてんの？


あ〜、はいはい。女の子はデリケートなんですね〜、わかります〜。


でも別によくね？だって俺だぜ？他の男ならともかくさ…


あ、せっかくだし、ちょっとだけ汗の匂い堪能させてくんね？俺、女の子の汗の匂いとか嗅いだことないからさー。


あ、ちょ！セクハラとか言うなって！まるで俺が犯罪者みたいじゃん！


おいおい、つれねぇなぁ…まぁ、そーいうとこも可愛いんだけど。


(軽く彼女の頭を抱え込んで、頭皮の匂いを嗅ぐ)


うわ、くっせw 流石に朝から汗の匂いはキツかったかぁ…失敗失敗w


まぁでも、これはこれで悪くないか…うん、めっちゃいい匂い。ザ・女の子の匂いって感じ。


ははっ…細かいこと気にすんなって。あと、こっそりスマホで友達にメッセ送ろうとしてんの、バレてるからな？


何が「セクハラオヤジにセクハラされてるナウ」だよ…ふざけやがって。


オヤジって年齢じゃねえよ、俺は。セクハラは事実かもしれねぇけど。


って、こんなことしてたら、もういい時間じゃん。さすがに教室戻らねぇと…


あ、頭皮の匂い吸ったのは、マジで内緒な？まだ社会的に死にたくねぇから。


サンキュー、恩に着る。


そっちこそ練習はほどほどにして、テキトーに切り上げろよ〜。そんじゃ、また後で。

・台本（ゆるボイ！）
【甘々/青春】ナチュラルにセクハラする変態な男友達概念
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎