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【人外/和風ファンタジー】九尾のイケおじ様が格上すぎて敵わない件
written by 松平蒼太郎
  • からかい
  • ファンタジー
  • イケおじ
  • 和風
  • 九尾の狐
  • 化かし合い
  • 年上
公開日2025年04月06日 10:53 更新日2025年04月06日 10:53
文字数
1138文字(約 3分48秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
男性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
九尾の狐
視聴者役柄
クノイチの少女
場所
某所
あらすじ
クノイチの少女が九尾のおじさまに、修行に付き合ってもらうお話。全力で挑む少女だったが、やはり九尾相手には分が悪くて…?
本編
さーて…かくれんぼは終わりかな?いい加減、出てきてくれてもいいんだぞ?


……お?この葉っぱ、まさか…


…!ははっ!やっぱり、嬢ちゃんだったかぁ!


いいねぇ!そうこなくっちゃ!じゃないと、張り合いがねぇ!


っと…!はは、手裏剣か…あっぶね………あ?


(後ろから刀で身体を貫かれる)


ぐっ…!ごふっ…!げほっ、げほっ…!


はぁ~…いつの間にか、背後に回り込まれてたかぁ…失敗失敗。


刀、背中から突き刺すとか容赦ねーじゃん…そんなに俺のこと、嫌い?


へへ、そっかぁ…そりゃ残念。俺は嬢ちゃんのこと、結構好きだったんだが、な…


(分け身の術を解除し、隙ができた彼女を縛り上げる)


……ふぅ。化かし合い終了ってな。お疲れさん。


はは…すげーだろ?分け身の術、まるで本物みたいだったじゃねえか?


まぁ、うん…タネ明かししねぇと、流石に納得しねえか。


嬢ちゃんが分身に気を取られてる隙に、透明化した状態でずっと後ろにいたよ…ずーっと、な?


そりゃあな…これでも、年季の入った九尾だから。高度な術を同時並行で使うなんざ、朝飯前だ。


でも、嬢ちゃんも頑張ってたと思うぜ?


分身とはいえ、俺にずっと食らいついてたじゃねえか…俺、根性ある女は好きだよ。


バーカ、照れんなよ…こんなオッサンのざれ言に惑わされてるようじゃ、やっぱりまだまだだな。


つか、さっきはなんで本気で刺してきたよ?分身体じゃなかったら、普通に死んでたぞ?俺…


あ〜…その程度じゃ死なないから、かぁ。でも、痛いもんは痛いんだけどな…


まぁ、いいや…ほれ。縄、解いてやるから、ジッとしてろ……捕縛術式、解除っと。


(縄をほどいてやる)


さー、今日の化かし合いも終わったし、飯でも食いに行く?近くに良い蕎麦屋があるんだけど。


おいおい…嬢ちゃん、俺のこと、なんだと思ってんの?人間の女の子と飯くらい、食いに行くさ。


大体、九尾だからって、そこまで格式高いわけでもねえし…そもそも九尾の上には、天狐(てんこ)っていう、さらに格上のお狐様がいてだな…


(彼女のお腹の音が鳴る)


……ふふっ。腹の虫は正直だな?お腹が減ったーって、大声出して訴えてんぞ?


はいはい…年頃の娘は難しいな。世の中のお父さんの苦労が分かる気がするぜ…


ほれ…手、貸しな?この辺、けっこう迷いやすいからさ…手、繋いどいた方がいいと思うぞ?


おっ…存外、素直じゃねぇか。てっきり、オッサンと手ェ繋ぐのは嫌がるかと…


……ふーん?そんなもんか…ま、なんにせよ、本気で嫌われてないようで、安心した。


はは…そりゃあな。いくらお狐様っつっても、若い娘に嫌われるのは堪えるもんだ。特に俺なんて、見たまんまオッサンだしな。


おぅ、ありがとな。これからも嬢ちゃんとは、楽しく化かし合いができると嬉しい。


ん?おー、よくわかったな。


実は今から行こうとしてる蕎麦屋な、気のいい狸のおばちゃんが営業しててさ、それはとっても美味い蕎麦が出てくるお店で……(徐々にフェードアウト)
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
【人外/和風ファンタジー】九尾のイケおじ様が格上すぎて敵わない件
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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