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【クズ/サイコパス】大好きだった元先生が結婚詐欺師として刑務所にぶち込まれた件について
written by 松平蒼太郎
  • サイコパス
  • クズ
  • 囚人
  • 結婚詐欺師
  • 元先生
  • 敬語
  • 反省ゼロ
公開日2025年06月18日 21:39 更新日2025年06月18日 21:39
文字数
1037文字(約 3分28秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
男性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
元教師
視聴者役柄
また教え子
場所
刑務所
あらすじ
高校時代、貴女が好きだった先生は結婚詐欺を働いたとして、投獄された。何の因果か、貴女は看守として彼を見張る役目を任された。久しぶりに彼と対面した貴女は、彼への気持ちはすっかり冷めていて…?
本編
まさかこのようなところで君と再会するとは。人生、分からないものですねぇ…


ふふ…なんですか?僕のような人間は、いつか捕まるとでも言いたげなその顔…


はは…これは手厳しい。やはり、元教え子の蔑(さげす)んだ視線は心にきますね。


いえいえ、そんなことありませんよ。僕だって人間ですから、心にダメージを負うことくらいあります。


…相手を騙した罪悪感?はて、罪悪感など感じる必要があるでしょうか?


だってそうでしょう?結婚を申し込んできたのは、あくまで相手方の女性。僕はそれに形だけ応じたにすぎません。


はい。もらえるものはもらっておこうかなと。


ですがその分、結婚に至るまでの過程で彼女には甘い飴玉をたくさん与えてきたつもりです。


詐欺を働いたこと自体は否定しませんが…道徳的に反省する道理が、僕の中ではどうにも見当たりませんので。


はは…なんですか、その顔は?まるで君も僕の被害者であるかのような…


…あぁ、そういえばそんなこともありましたね。君が卒業間際に僕に告白してきたこと…


…いいえ?バカにするつもりはありません。ただ、本当に青くて未熟な果実だなと思っただけです。


もし、僕が思わせぶりな言動を取っているように見えたならば、それは君の勘違いというやつでしょう。


僕の行動を客観的に見ることができず、あまつさえ、僕が好意を寄せていると思い違いをしてしまう…まさに恋は盲目、といったところでしょうか?


おっとっと…そんなに怒らないでください。決して、君をディスってるわけじゃありません。


ただ、君があまりに幼稚かつ未熟だったというだけの話です。


ですが、そうですね…卒業間際の告白、あれにはほんの少し心を動かされました。


えぇ…全部が全部、嘘というわけではありません。


未熟なりに、君が成長するのを見てちょっぴり感動しましたし、思わせぶりな言動をして悪いなぁとも思いました。


ですがまぁ、それだけです。君のことを本気で異性として意識したことはありません。これまでも、今現在も一度もね。


それにしても、よく成長しましたね…僕のような罪人を見張る看守にまでなって。


おや、そうなんですね?たしかに左手の薬指に婚約指輪が…


それなら、君の元先生としてひとつだけ忠告を……男が女性に優しくしている時こそ、最大の用心を。全てを失ってからでは遅いですから…


…そうですか。まぁ、信じるも信じないも、全ては君次第。所詮は嘘つき詐欺師の戯れ事ですからね。


…もし、婚約者に関して一抹の不安がおありでしたら、遠慮なく僕にご相談を。詐欺師としてではなく、君の元先生として力になりますから…ね?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
【クズ/サイコパス】大好きだった元先生が結婚詐欺師として刑務所にぶち込まれた件について
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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