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花屋のお姉さんに、恋の相談をする話
written by チョンマー
  • 告白
  • 甘々
  • 店員
  • お客
  • 花言葉
  • 片思い
  • 鈍感
公開日2026年01月04日 20:49 更新日2026年01月04日 20:49
文字数
1984文字(約 6分37秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
花屋の店員
視聴者役柄
お客
場所
花屋
あらすじ
最近、お得意さんができた。
花屋には珍しい、男の客。
決まった曜日にいつも来てくれる人で、顔も覚えてしまった。

今日も、あの人がやってきて……どうやら、恋の相談に乗ってほしいみたい。
本編
あっ、こんにちは。
今日も来てくれたんですね。


そうですね。
あなたは、いつもこの曜日に、この店にやってきてくれるので、顔を覚えちゃいました。
男の人が、一人で花屋さんにやってくるのも、やっぱり珍しくて。


別に、男の人がお花を好きでも、いいと思います。
だって、綺麗で美しいものに魅了されるのは、男か女かなんて、関係ないじゃないですか。

私としては、お花好きの仲間ができてくれて、とても嬉しいなーって。
あとは……お花を買ってくれたら私としても、お店としても嬉しいんですけれどね。


ふふっ、ごめんなさい。
でも、こちらも商売ですので。

せっかくなら、何か育ててみませんか?
今の時期なら、春ごろに花が咲きますよ。


世話できるか自信ない、ですか。
もしかして、学校で育てていた花を枯らしちゃったりしてましたか?
水やりするのよく忘れたり。


あっ、やっぱり。
そうですね、水やり忘れる人だと、お花を育てるのは難しいですよねー。

それなら、贈る用に買っていくのは、どうですか?
いないですか? 気になる相手とか。日頃の感謝を伝えたい相手とか。


あ、その反応。
もしかして……いますね。お相手。


分かりますよ。分かりやすすぎです。
だって、そんな顔を真っ赤にしているんですから。

どんな方なんですか?


大丈夫です。ここだけの内緒。
恋バナだと思って、話してくださいな。


……一緒にいて、心安らぐし、楽しい人。
へえ、素敵な方ですね!
アプローチなど、されていますか?


そっか。してないんですね。
それなら、私がお手伝いしてあげましょうか。

ほら、贈り物なら、こんなにもたくさんありますから。
生花はもちろん、この店ではハーバリウムや、ドライフラワーも取り扱ってますから。
その相手の花の好みに合わせて、何か贈ってあげるのはどうですか?


んー、どうやら、勇気が出てこないみたいですね……。
それなら――
少し、待ってくださいね。



はい、これ。
あなたに差し上げます。


あら。さすが。ご存じですね。
これはマリーゴールドの花です。


ああ、お題は結構ですから。
少し小ぶりだったので、剪定しちゃったものなんです。
せっかく咲いたのにもったいないなーと思ってたところだったので、ちょうど良かったです。


どうして、この花なのかって?
なるほど。どうやら、あなたは花言葉までは詳しくないみたいですね。

マリーゴールドの花言葉は、「健康」「変わらぬ愛」そして「勇者」。
「勇者」っていうと、言葉は強いけれど、要は、勇気を出してほしいって。そう思って。

他にも「勇気」の意味がある花はあるんですが、生憎、今取り扱ってないので。
まあ、でも。あなたの笑顔って、いつも太陽みたいに明るいですから。
その点でも、ぴったりかなって。


ふふっ、照れているんですか?
でも、きっと。その相手さんも、あなたのそんな魅力は伝わると思いますよ。

さあ、どんな花を選びますか?
私、花言葉にも詳しいので。「恋」とか「愛」に関連する花とかも選んであげますよ。


仮に、私が花をもらうなら、ですか?
そうですね……生花だとどうしても荷物になったりするし。あっ、ブーケキャンドルとか嬉しいです。


えっとですね。花をドライフラワーにした後、ワックスで固めてろうそくにしちゃうんです。
そのまま飾ってもよしですし、アロマキャンドルとしても使えます。

頑張れば手作りできなくもないですから、その点もアピールするといいかもですよ。


おっ、乗り気ですね。
それなら、あとは花を選ぶだけ。
さあ、どんな花にしますか?


少し、店の中を探してみる?
分かりました。それじゃ、決まったら教えてください。
あと、何か相談がありましたら、気軽に声を掛けてくださいな。



んっ、決まりましたか?
リナリア、ですか。中々渋いチョイスですね。

いや、やっぱり定番なのはバラとか、ガーベラとか、そのあたりですから。


いえいえ。この花でも十分素敵だと思います。
それに、この花は日本語で「姫金魚草」なんて言ったりもします。
「姫」ってワードはやっぱり、女の子は惹かれるものがありますよね。


そうですよ。
私もお姫様に憧れる女の子ですから。


はい、購入ありがとうございます。
きっと紫の色合いが綺麗な、素敵なキャンドルができますよ。
きっと、贈られた相手も喜んでもらえるはずです!


来週には完成させて、渡すんですね。
頑張ってくださいね! 応援してますから!



ふふっ、お会計している間、ずっと顔を真っ赤にしてたな。
この調子じゃ、直接渡すときなんか、大変そう。


リナリアか……。
確か、花言葉は「この恋に気が付いて」とかだっけ。
気づくといいね。お相手さん。

そういえば、来週に渡すって言ってたな。
でも、あの人。この曜日は仕事は休みだって言ってたような。仕事相手じゃないのかな?
いつも、この日に会ってる相手とかいるのかな?



えっ……。
まさか、あの人の好きな人って……。

もし、もしそうなら――


あった。デイジーの花。
私からも、お返ししないと。
「私も、同じ気持ちです」って。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
花屋のお姉さんに、恋の相談をする話
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
チョンマー
ライター情報
pixivでフリー台本を書いています。
甘々な話も、ちょっとエモいお話も、どっちも好きで書いています。
元々小説畑の人間なので、どこか物語染みてるところがあるかも……。
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