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ヤンデレ限界アイドルは貴方を連れ去りたい
written by 市 砂鳥
  • からかい
  • アイドル
  • 拘束
公開日2021年07月02日 22:32 更新日2021年07月19日 01:10
文字数
1922文字(約 6分25秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
男性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
アイドル
視聴者役柄
マネージャー
場所
控室
あらすじ
限界アイドルとそのマネージャーのお話です。
情緒不安定なヤンデレです。
本編
(レコーディングスタジオの控室にて)

(ドアのノック音)

はーい。

いませーん。

本日の営業は終了しましたー。


(再び強いノック音)

はい!はいはい!

マネージャーでしょ?

入ればー?


(控室に入るマネージャー)

なーに?

ああ、楽屋配信?

ごめん、忘れてたぁ。

…ねえ俺、もう疲れちゃったよ。

毎日毎日、レコーディング、ボイトレ、

打合せ、撮影、ファンサ、

それから、社長さんのクソ長い説教…

同じことの繰り返し。

ぜんっぜん休みが無いんだもん。


…分かってるよ。

俺なんてアイドルとしてまだまだだってさ。

でも、あんたもマネージャとして、

俺、そろそろ限界だと思わない?

休ませてあげたいって思わない?


え?今が踏ん張り時?

はっ、そうですか!

あんた、俺が倒れちゃってもいいんだね。

こんな風に、さ。

(ソファでマネージャーに覆いかぶさる)

あーあ、大変。

あんたの上に倒れちゃった。

疲れすぎてここから動けないやぁ。


(耳元で囁く)

…ねえ。

俺のやる気とポテンシャルを引き出すのも

マネージャーの仕事でしょ?

だったらさ、そうしてよ。

何を?って

それを考えるのも大切なオ、シ、ゴ、ト。

「男を癒す」

「やる気を出させる」って言ったら、

アレに決まってんじゃん。

アレだよア、レ。


…ぷっ。

マジで考え込んでんの、笑える。

ねえ、怒っちゃった?

ごめんって。

でもさ、休みたいって言うのは本当なの。

このくらいのワガママ、良いでしょ?

休み、ちょーだい?

ねえ、ちょーだい?


あ、良いこと思いついた!

一緒に旅行いかない?

そう、車走らせて

リゾートホテルでも行こうよ!


はは、そんな風に口をぎゅっと結んでも

体は嘘つかないからね?

ほら…あんたのここ。

目の下、クマできてる。

唇も、ちょっと荒れてるねえ。

顔そむけてもバレバレだから。


俺、知ってるんだ。

あんたも社長に毎日説教食らってるでしょ。

えっと、なんだっけ。

ああ、俺のカントクフユキトドキ?

大変だよねえ。

自分が悪くないのに怒られるって。

消耗するよねえ。

俺なら3日で逃げ出すわあ。


あーごめんごめん。

俺が言う台詞じゃないです。

はいほんとにごめんなさい、反省!

だけどさ、このまま2人で逃げたら

すっごく楽しいよね?

俺、バカンスで開放的になってるあんた

すっごく見てみたいなあ。

そのカッチリしたスーツ姿も

嫌いじゃないけどね。


ねえお願い、1日だけでいいからさ。

アタマもカラダも

シビレちゃうようなこと

しよ?


はあ…

何その顔!

ああもう、その優等生顔すっごい苦手。

あんた、小学生の時

「男子もちゃんと掃除やって下さい!」

とか怒ってたタイプでしょ?

もう!無理無理っ!

…そりゃ感謝はしてるけどさ

虚しいんだよー。


ああああああああぁぁぁ!!

俺ずっとあんたに本音で向き合ってんのに!

あんたはいつも仕事モードだし!

俺はただのビジネスパートナーなわけ!?

一度も!たったの1度も!

異性として意識したことはないの!?


またそうやって黙るのかよ。

(長いため息)

もう限界。

俺、限界です。

我慢なんて馬鹿馬鹿しく思いました…

このままじゃ俺終わってしまいます…

親愛なるマネージャー様。

あなたをこれから

好きにさせて頂いても宜しいでしょうか?


(マイクのコードでマネージャーを拘束)

…何をしてんのって

マイクのコードであんたを拘束したの。

へえ、縛るのにちょうど良いねこれ。


え?

「ちゃんと話し合おう」?

ははっ…もう遅いよ。

もうこのままあんたを連れ去っちゃうから。

なんか、よく考えたらさ

たくさんの女の子たちに愛想振りまくより

こうやってあんただけを可愛がる方が

俺、向いてる気がしてきた。


ねえ、誰が顔をそむけて良いって言った?

こっち向け。


大丈夫だよ。

可愛がるって言ったでしょ?

まずは、もっと似合う服を着せてあげる。

肌も色白で綺麗なんだから

もっと魅力が引き立つ格好にする。

それから、その目のクマと荒れた唇。

ちゃんと俺がケアしてあげるからね。

思わず見つめたく瞳

思わず重ねたくなる唇に…ね。


でもね、勘違いしないで?

1番可愛がってあげるのは、ココロ。

心に被ってるその分厚い仮面

ゆっくり剥いであげるからね。

あんたはきっと、自分の仮面の剥がし方

分からなくなってるだけなんだ。

なんかいかにも

「自分の価値に気づいてません」って感じ。

そこもたまらなく大好きだけどさ。

まだ誰も踏み込んでない所まで踏み込んで

もっと色んな表情を見せてくれるまで

もっと色んな声を聴かせてくれるまで

じっくりね。


(少し泣き声)

だからお願い…あんたを盗んでいい?

ずっと二人でいようよ…

心の裏側まで見せてよ…

俺だけに見せてくれよ…

今まで世話焼いてもらった分…

今度は俺が…管理するから…




……

なーんて。

嘘だよ、本気にしないで!

はい、拘束も解いてあげるね!


ぷっ、何その安心し切った顔。

ははっ

そんなにホッとしていいの?

(囁き声)

言っとくけど

俺がその気になれば

いつでも続き

やれちゃうから
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
ヤンデレ限界アイドルは貴方を連れ去りたい
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
市 砂鳥
ライター情報
市 砂鳥(イチ サトリ)です。

ヤンデレ中心です。
現実的なものからファンタジックなものまで、幅広く書いていきたいと思います。

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(さとると名乗ってます)

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