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シェアハウスにヤンデレサイコパスが紛れていた
written by 市 砂鳥
  • 嫉妬
  • ヤンデレ
  • サイコパス
公開日2021年07月30日 16:42 更新日2021年07月30日 16:42
文字数
1983文字(約 6分37秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
男性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
シェアハウスの住人
視聴者役柄
シェアハウスの住人
場所
シェアハウス
あらすじ
なかよしシェアハウスにヤンデレサイコパスがまぎれていた話。
本編
【シェアハウスにて】

(ノックの音)

あ、今大丈夫?

ピザ届いたって!

皆リビングに集合してるからおいでよ。

なんと今夜はね…

ちょっと良いシャンパンの差し入れもあり!


え、「あとで行く」?

良かった、来てくれるんだね。

実はね、もうすぐこのシェアハウスを

出ていく子がいるから

今夜はちょっとした送別会というか

特別なパーティにしたいんだ。


ねえ…このシェアハウスってさ

みんな仕事もバラバラで

生活リズムも違うでしょ?

なかなか一緒に集まれないし

君にも来て欲しくて…いや

俺、君にこそ来て欲しいから。

じゃあ、先に始めてるね。


【リビングに来た主人公】

やあ、待ってたよ~。

来てくれてありがとう。


…どうしたの?

そんな所に突っ立ってないで、来なよ。

ピザ冷めちゃうよ?

え?

どうして皆寝てるのかって?

気になる?コイツらのこと。

シャンパンの中にほんのちょっと

眠くなる「仕掛け」しただけなんだけど。

はあ…揃いも揃って

だらしなく床に転がっちゃってまぁ。

しばらく起きないんじゃない?


ほら、そんな事いいからさ!

(強引に手を引く)

…おいで。

今日は「俺たちの新しい門出」を

祝うパーティなんだから。

言ったでしょ?

今日はシェアハウスを出ていく子の送別会だって。

うん、ここを出ていくのは…

俺、た、ち、だよ。

主役の君がいないと意味がないでしょ?


あれ、なんかピンと来てない…?

まあまあ、ソファに座って。

安心してね

君まで眠らせたりしないから。

…た、だ、し。

ちゃんとこれを書いてくれるなら、ね。

(一枚の紙をテーブルに置く)


これ、分かる?

そう、シェアハウスの「退居届」。

俺はもう書いたから

あとは君が書いてくれたら

晴れて2人で新居に引っ越せるってこと!

そう考えるとさ

何だか「婚姻届」を書くみたいで

俺、手ぇ震えて緊張しちゃった!


あれ?

どうして書いてくれないんだろ。

え、「私たち、付き合ってもいない」って?

うーん、ちょっと意味が分からない。

付き合ってるとかいないとか

そんなの俺たちの愛には何の関係もないこと。

本当に大切なのは

心の深い場所で繋がってるかどうか。

共に未来を歩むパートナーとして

「これから」どう生きていくか、でしょ?


え、皆に薬を飲ませるなんてどうかしてる?

そうかな…

邪魔が入らないように眠らせただけなんだけど。

君、コイツらのこと大事なの?

そんなにこのシェアハウスに残りたいなら…

(主人公の顎をつかむ)

君も皆と同じもの、飲む?

とっておきのやつ

シャンパンに混ぜてあげるから

君もごっくん、する?


(震える手で退居届を書く主人公)

うん、それでいい。

さあ、早く書いて。

いい子だね。

あはは、手が震えてるよ。

(後ろから抱きしめ手を添える)

俺の手、添えててあげるね?

ほら、ここもちゃんとサインするんだよ。


…はい、よく書けました。

おりこうさんだね。

頭、撫でてあげる。

いいこ、いいこ。

必要な手続きはこっちでやるから

君はすぐに荷物をまとめて

新居に移れるようにしてね。


こんな所すぐに…

すぐに出ていこう。

一日でも早く、君をここから遠ざけなきゃ。

もちろん、新居も準備してあるんだ。

良い物件だし、君の好きそうなインテリアにしてるから

きっと気に入るよ。

もちろん仕事もしなくていいし

俺の傍で、ささやかな幸せを重ねてくれればいい。


それにしても…

床に転がってるコイツらさ。

目が覚めて、俺たちが居なくなってたら

なんて言うかなあ?

「あの二人、もしかして…!?」

って、いろんな想像を膨らませるんだろうなぁ。

あはははははは(渇いた笑い)


はあ…(ため息)

君以外、誰一人好きになれなかったなぁ。

むしろうんざりしてた。

ここの奴らの生ぬるいなかよし具合に。

君は気づいてなかったかもしれないけど

好かれてたんだよ、君は。

男からも、女からも

年上からも、年下からもね。

頼られたり慕われたり甘えられたり

たくさんの「好き」の矢印が君に向いてたの

気づいていなかったの?


ねえ、どうして?

どうして皆、君に惹かれていく?

どうして君は、皆に優しくする?

入れ替わり立ち代わり次々とさ!

俺だって、あんなに頑張ったのに…

君を好きな奴が他の女と

くっつくように仕向けたり

入院させたり失業させたり

それなのに。

ねえ、君はどうして…

(隙をついて逃げようとする主人公)


待って!

…もう逃がさない。

どうしても抵抗するなら

こいつら、1人ずつ消していこうか。

こんな奴らがどうなろうと

そんなの俺たちの愛には何の関係もないことだしね。

でもねえ、君は耐えられるの?

そんなおどろおどろしい光景。

耐えられないと思う。

だからね、俺を「その気」にさせないように

注意して行動して欲しいんだ。


ちょっと強引なやり方になっちゃってごめんね。

でも、君にこんなことをしたからには

君の幸せは、俺が保証する。


(ソファに押し倒す)

…何だかさ

皆が寝てるところでこうするのって

ちょっと興奮するね。

まあでもこれからは

誰も目も気にせずに

愛を育んでいけるんだね。

(耳元で)

みんなが帰る場所なんて

もういらない。

俺が、君が帰る場所になるからね。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
シェアハウスにヤンデレサイコパスが紛れていた
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
市 砂鳥
ライター情報
市 砂鳥(イチ サトリ)です。

ヤンデレ中心です。
現実的なものからファンタジックなものまで、幅広く書いていきたいと思います。

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