0
クールでブラコンな妹は兄に手を出そうとした輩を許さない
written by 松平蒼太郎
  • ブラコン
  • クール
  • 甘々
  • ヤンデレ
公開日2021年10月20日 10:36 更新日2021年10月20日 10:36
文字数
1353文字(約 4分31秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
視聴者役柄
場所
自宅/某所
本編
兄さん、ちょっといい?聞きたいことがあるんだけど。

そう、聞きたいこと。

このあいだ、兄さんを女の人が訪ねてきたけど、あれ誰?

兄さんの彼女じゃないってことはわかってる。兄さんに彼女いないし。

…どうしたの?そんなに言いにくいこと?

それとも妹であるわたしにも絶対に言えない?

…ふーん。なるほど、大体わかった。

その封筒の中身、一応確認させてもらっていい?

(舌打ち)

ったく、何度も何度もしつこい…

兄さんのことをどれだけ苦しめるつもりなの…

ううん、何でもない。大丈夫だよ。

それより朝ごはん食べよ。お腹減った。

あ、そうだ。今日ちょっと用事できたから、兄さん、留守番お願いしていい?

ありがとう。行ってくる。



ただいま、兄さん。

え?最近帰りが遅いから心配?ごめん…ちょっと忙しくて…

大丈夫。もうすぐ終わるから。兄さんは何も心配しないで。

うん、終わる。大丈夫だから。コレモニイサンノタメ…

ううん、なんでもない。それよりお風呂沸いてる?

うん、入る。兄さんも一緒に入る?

ふふっ、冗談だよ。慌てる兄さん、可愛い。

まぁわたしとしては全然一緒でも構わないんだけど。

ん、ご飯の準備はいつも通り任せるね。じゃ、入ってくる。



もしもし……あ、はい。わたしです。

はい、わかりました。今からでも大丈夫です。

これから伺います。それでは。

兄さん、ちょっと出かけてくる。

うん、こんな時間だけど…すぐ戻るから。



こんばんは。こんな夜更けまでお仕事お疲れ様です。

はい。この時間にここにメールで呼び出したのはわたしなんですけどね。

さて、時間も遅いですし、早速本題に入りましょうか。

この動画に映ってる女性は貴女ですよね?

しらばっくれても無駄です。

ほら、顔がはっきり映った。これは間違いなく貴女です。

まさか夫がいるにも関わらず、他の男と夜通し遊び倒してたなんて。

わたしも貴女にこんな致命的な弱点があるとは思ってもみませんでした。

えぇ、わたしからの要求はひとつだけ。

わたしの兄へのヘッドハンティングをやめてください。

兄は心身ともに病気で、現在は自宅療養中です。

そう、兄は働けるような身体じゃないんです。

彼は心身ともに健康のはず?

いいえ。兄が御社の激務に耐えられるとは思えません。

これまで何度もどの会社でも、兄は身体を壊していますから。

たしかに兄を引き抜けば、貴女の人事評価も上がると思います。

妹のわたしから見ても、兄は非常に優秀ですから。

ですが先ほども述べた通り、兄は身体が弱いので、御社で働くのは不可能です。

まだ諦めがつきませんか?なら、これを貴女の会社にリークするしか……

分かっていただけましたか。ではこの話はこれで終わりにしましょう。それでは失礼します。



はぁ…まあ何もせずに済ますわけないんだけど。

兄さんを身体で誘惑するような女を、わたしが許すわけない。

残念ながら、あの人はもう終わり。

さっきの動画はしっかりSNSに流したし。

わたしの兄さんに手を出そうとするから、こんなことになるんだよ。

さ、早く帰って兄さんを安心させてあげないと。



ただいま、兄さん……わっ!どうしたの⁉︎何かあった⁉︎

あ……わたしのことが心配で仕方なかった?ごめん…

大丈夫。わたしは兄さんのそばからいなくならない。

何があっても兄さんのことはそばで守るから。約束する。

うん…寝ずに待っててくれてありがとう。

ほら、早く寝る準備してさっさと寝よ?
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
クールでブラコンな妹は兄に手を出そうとした輩を許さない
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
 pixivにてフリー台本を投稿しています。
 台本の創作は自由にやらせてもらっております。よろしくお願いします。
有償販売利用の条件
当サイトの利用規約に準ずる
利用実績(最大10件)
松平蒼太郎 の投稿台本(最大10件)